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文献探索法1

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令和元年度以前入学者 文献探索法1
教員名 久保木秀夫
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 国文学科
学期 前期 履修区分 選択
授業の形態 集中講義。開講時期は8月中を予定している。開講日等は決まり次第、告知する。
一部に課題研究を取り入れる場合もある。
なお履修確定者は、初回授業開始時までに必ず、blackboardへの登録を済ませておくこと。
授業概要 研究するにはさまざまな「文献」の「探索」が不可欠である。本授業では、日本文学研究を行なっていく際に役立つ・必要となる・不可欠ともなる文献にどのようなものがあるのか、かつ、どのようにそれぞれの文献を探索していくのがよいのか。文献を綿密・厳密に調べていくことによって何がどのように明らかになるのか、等々について、実践的に学んでいく。担当者の専門上、中古・中世文学を中心とする古典文学を実例とすることが多くなるが、部分的には近現代文学の調査研究にも応用可能と考えている。
授業のねらい・到達目標 ・古典を中心とする日本文学研究の推進に際し、どのような文献があるかという知識を身につける。
・それらの文献につき、紙媒体・デジタル媒体を活用しながら、探索するスキルを身につける。
・各種文献をどのように活用すると、どのようなことが分かるか、という多くの実例を示しつつ、信頼できる諸文献に基づく実証的研究がどのようなものであるかを理解し、実践できるようになる。
この科目は、文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応している。
授業の方法 ・各回、具体的なテーマに基づく諸文献の紹介と、それらの探索方法・活用方法を説明し、実際に利用してみる。
・さまざまな文献に基づき組み立てられた、研究史に残る論文の数々を実際に読みながら、そこで引用されている原資料や先行研究を各自が一から調べ直し、ひとつの論文が組み立てられ、公表されるまでの過程を追体験してみる。
履修条件 Windowsでのみ使用可能なDBをも取り上げるため、図書館3階のML教室(定員50名)で授業を行う。ただし今後の状況次第であるが、現在のような状況が続けば、集中講義時においても受講生同士の間隔(ソーシャル・ディスタンス)を確保するため、定員の2分の1までしか受け付けることができない。よって現時点では、25名を上限として抽選を行わざるを得ない。
抽選は、基礎演習などと同様google formで申し込み、結果をコミッツ・当該科目のBbで告知、という方法とする。
なお、状況の好転、もしくはML教室で連結可能な2室を確保できた場合のみ、追加であと25名の履修が可能となるかもしれない。可能となった場合のみ告知したいが、確率としてはおそらく低いものと予想される。ご理解・ご了承願いたい。
授業計画
1 スタートアップ:「文献」を「探索」する必要性・重要性について・授業の進め方について
【事前学習】シラバスに基づき自身の関心の所在を明確にしておく。 (2時間)
【事後学習】説明を踏まえて「探索」するべき「文献」を自分なりに考えてみる。 (2時間)
2 講義・実習:作品を調べる・専門的辞典・事典を調べる
【事前学習】学習用の簡略化された辞事典と専門的な辞事典との違いを確認してみる。 (2時間)
【事後学習】授業を踏まえて、あらためて専門的な辞事典を利用してみる。 (2時間)
3 講義・実習:校訂テキストを調べる
【事前学習】代表的な校訂テキストについて調べておく。 (2時間)
【事後学習】校訂の方針・方向によって本文も変わってくることを確認してみる。 (2時間)
4 講義・実習:言葉・古語を調べる
【事前学習】学習用辞典と専門的辞典との違いを確認してみる。 (2時間)
【事後学習】提示した事例について、複数の辞典を調べ、説明のありようの違いを自身の眼で確認してみる。 (2時間)
5 講義・実習:漢字・漢語を調べる
【事前学習】どのような漢和辞典があるのかを確認しておく。 (2時間)
【事後学習】漢和辞典の引き方を実践してみる。 (2時間)
6 講義・実習:翻刻を調べる
【事前学習】翻刻とは何か、具体的に調べてみる。 (2時間)
【事後学習】翻刻に基づき個々の作品や関連資料を読解してみる。 (2時間)
7 講義・実習:原本資料の図版・画像を調べる
【事前学習】原本資料とはそもそも何かを確認しておく。 (2時間)
【事後学習】各種原本資料の図版・画像に接してみる。 (2時間)
8 講義・実習:原本資料そのものを調べる
【事前学習】原本資料そのものの価値を考えておく。 (2時間)
【事後学習】各自関心のある作品の原本資料を調べてみる。 (2時間)
9 講義・実習:歴史資料を調べる
【事前学習】文学と歴史との具体的な接点について考えておく。 (2時間)
【事後学習】関心のあるテーマに繋がる歴史資料を実際に調べてみる。 (2時間)
10 講義・実習:先行研究(公表済みの論文)を調べる
【事前学習】事前に紹介する各種データベースを試用してみる。 (2時間)
【事後学習】授業内容をうけて、あらためて各種データベースで検索してみる。 (2時間)
11 実習:先行研究において引用されている全ての文献について調べ直す 中古韻文
【事前学習】事前に指示した論文を読んでくる。 (2時間)
【事後学習】同論文で引用されている各種文献を調べ直してみる。 (2時間)
12 実習:先行研究において引用されている全ての文献について調べ直す 中世韻文
【事前学習】事前に指示した論文を読んでくる。 (2時間)
【事後学習】同論文で引用されている各種文献を調べ直してみる。 (2時間)
13 実習:先行研究において引用されている全ての文献について調べ直す 中古散文
【事前学習】事前に指示した論文を読んでくる。 (2時間)
【事後学習】同論文で引用されている各種文献を調べ直してみる。 (2時間)
14 実習:先行研究において引用されている全ての文献について調べ直す 中世散文
【事前学習】事前に指示した論文を読んでくる。 (2時間)
【事後学習】同論文で引用されている各種文献を調べ直してみる。 (2時間)
15 総括:文献の探索に関する必要性・重要性の再確認
【事前学習】これまでの授業内容を総括的に復習しておく。 (2時間)
【事後学習】学期末レポートに取り組む。 (2時間)
その他
教科書 毎回必要となるプリント類を配布する。
参考書 授業中に適宜紹介する。
成績評価の方法及び基準 レポート:特定の先行研究で引用されている諸文献をあらためて調査し直し、それをどのように活用し、論として組み立てられているか、という考察をレポートとしてまとめる。(40%)、授業参画度:講義に関わる積極的な発言や質問、実習に際しての取り組み・主体性・集中力・成果、及びスキルの定着度などを総合的に判断。(30%)、複数回提出してもらうコメントシートの充実度。(30%)
オフィスアワー 各回の授業の前後。それ以外については授業中に告知する。

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