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特殊研究ゼミナール4

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令和元年度以前入学者 特殊研究ゼミナール4
教員名 久保木秀夫
単位数    1 学年    4 開講区分 文理学部
科目群 国文学科
学期 後期 履修区分 必修
授業の形態 ・毎回zoomなどを活用しながら、オンライン授業により講義やプレゼンテーション、ディスカッションを行っていく。
・Blackboardは、前期同様、特殊研究ゼミナール1を使い続ける(Blackboard IDは、1510)。
・(なおゼミナール4として用意されているBlackboard IDは、20201523。使用する予定はないが、念のため記載しておく)
授業概要 原本資料・歴史資料・絵画資料を活用した、中古中世文学に関する研究。
授業のねらい・到達目標 ・中古中世文学に関する原本資料(写本・版本、古筆切など。その複製類も含む)を基本的には対象としつつ、書誌学(原本資料の形態に関する研究)・文献学(書写印刷内容に関する研究)的な方法に基づきながら、諸作品の諸伝本・諸本文の、文学資料としての価値や意義を明らかにする知識と技術を身につける。
・また、古典文学に関わる歴史的な人物や出来事の考証、あるいは絵画資料を含む、作品個々の解釈や表現分析ができるようになる。
・また、原本資料を活用した、中古中世文学を中心とする書物史・蔵書史などを構築・活用できるようになる。
・それらいずれの場合でも、簡便な校注テキストばかりではない、多種多様な資料を存分に活用するかたちで調査研究を進められるようになる。
・以上を踏まえた上での、卒業論文の完成を目指す。
この科目は、文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応している。

なお、新カリキュラム(令和2年度以降の入学者)では、この科目は文理学部(学士)のディプロマポリシーDP1,2,3,4,5,6,7,8及びカリキュラムポリシーCP1,2,3,4,5,6,7,8に対応している。
・経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づきつつ、日本文学・日本語学研究の高度な専門性を活用し、自己の高度な倫理観を倫理的な課題に適切に適用することができる。(A-1-4)
・日本文学・日本語学研究の高度な専門性をもって、世界諸国の歴史や政治,経済,文化,価値観,信条などの現状および相互関係を,複数の世界観に立って解釈し説明できる。(A-2-4)
・日本文学・日本語学研究を中心としながら、仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報に基づく論理的・批判的な考察を通じて,課題に対し,具体的かつ論理整合的な見解を示すとともに,その限界を認識することができる。(A-3-4)
・日本文学・日本語学研究に関わる問題につき、創造力と独自性をもって解決の方法と手順を立案し,独力または他者と協働して問題を解決することができる。(A-4-4)
・日本文学・日本語学研究のスキルを高度に活用しながら、責任と役割を担い,あきらめない気持ちで新しいことに果敢に挑戦することができる。(A-5-4)
・日本文学・日本語学研究の実践的なスキルを高度に活用しながら、さまざまな人々とのコミュニケーションを通じて他者との信頼関係を確立し,ときに強い影響を与えることができる。(A-6-4)
・日本文学・日本語学研究の実践的なスキルを高度に活用しながら、集団の活動において,より良い成果を上げるために,他者と協働し,作業を行うとともに,指導者として他者の力を引き出し,その活躍を支援することができる。(A-7-4)
・日本文学・日本語学研究の専門性に基づきながら、学修状況の自己分析に基づく評価を,今後の学修に活かすことができる。(A-8-4)
授業の方法 ・オンラインでの講義形式と演習形式とを適宜組み合わせていく。
・くずし字解読能力を高めながら、書誌学・文献学的な調査研究方法、また歴史資料や絵画資料をも活用した考証の在り方や方法について、専門的・実践的に学んでいく。
・授業の前半では、古典文学・歴史資料・絵画資料を原文から読み解いていく。
・また既存の多数の研究成果を具体的な事例として読み込みながら、問題設定の仕方・調査研究の進め方などについて、受講生全員での討議を積み重ねていく。
・文理学部内で所蔵されている原本資料そのものも、可能な範囲で学修の対象とし、活用していく。
・それらを踏まえつつ、授業の後半では、受講生それぞれの関心や問題意識に基づきながら、卒業論文完成に向けての口頭発表を行っていく。
・課題の提出方法、フィードバック方法等については、授業内で指示する。
履修条件 受講を許可された4年生のみ履修可。それ以外で受講を希望する者は、特殊研究ゼミナール4(後期)の第1回目の授業で申し出ること。
授業計画
1 授業内容の確認、個別発表の順番の決定など(オンライン授業)
【事前学習】夏季中間発表会での成果を踏まえ、各自の卒論に関する調査研究を進めておくこと。 (2時間)
【事後学習】課題プリント1(くずし字解読等)に取り組むこと。 (2時間)
2 輪読・ディスカッション:中古文学(オンライン授業)
【事前学習】前回配布した輪読資料1を読み込んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】課題プリント2(くずし字解読等)に取り組むこと。 (2時間)
3 輪読・ディスカッション:中世文学(オンライン授業)
【事前学習】前回配布した輪読資料1を読み込んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】課題プリント3(くずし字解読等)に取り組むこと。 (2時間)
4 輪読・ディスカッション:歴史的事象・歴史的人物(オンライン授業)
【事前学習】前回配布した輪読資料1を読み込んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】課題プリント4(くずし字解読等)に取り組むこと。 (2時間)
5 輪読・ディスカッション:絵画資料(オンライン授業)
【事前学習】前回配布した輪読資料1を読み込んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】課題プリント5(くずし字解読等)に取り組むこと。 (2時間)
6 輪読・ディスカッション:書物史・蔵書史
【事前学習】前回配布した輪読資料1を読み込んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】課題プリント6(くずし字解読等)に取り組むこと。 (2時間)
7 プレゼンテーション:具体的な卒論テーマと内容・方向性について(3~4人ほど)(オンライン授業)
【事前学習】発表予定の作品・資料について各自予習しておくこと。 (2時間)
【事後学習】課題プリント7(くずし字解読等)に取り組むこと。 (2時間)
8 プレゼンテーション:具体的な卒論テーマと内容・方向性について(3~4人ほど)(オンライン授業)
【事前学習】発表予定の作品・資料について各自予習しておくこと。 (2時間)
【事後学習】課題プリント8(くずし字解読等)に取り組むこと。 (2時間)
9 プレゼンテーション:具体的な卒論テーマと内容・方向性について(3~4人ほど)(オンライン授業)
【事前学習】発表予定の作品・資料について各自予習しておくこと。 (2時間)
【事後学習】課題プリント9(くずし字解読等)に取り組むこと。 (2時間)
10 プレゼンテーション:具体的な卒論テーマと内容・方向性について(3~4人ほど)(オンライン授業)
【事前学習】発表予定の作品・資料について各自予習しておくこと。 (2時間)
【事後学習】課題プリント10(くずし字解読等)に取り組むこと。 (2時間)
11 プレゼンテーション:具体的な卒論テーマと内容・方向性について(3~4人ほど)(オンライン授業)
【事前学習】発表予定の作品・資料について各自予習しておくこと。 (2時間)
【事後学習】課題プリント11(くずし字解読等)に取り組むこと。 (2時間)
12 プレゼンテーション:具体的な卒論テーマと内容・方向性について(3~4人ほど)(オンライン授業)
【事前学習】発表予定の作品・資料について各自予習しておくこと。 (2時間)
【事後学習】課題プリント12(くずし字解読等)に取り組むこと。 (2時間)
13 プレゼンテーション:具体的な卒論テーマと内容・方向性について(3~4人ほど)(オンライン授業)
【事前学習】これまでの各回の内容を復習しておくこと。 (2時間)
【事後学習】課題プリント13(くずし字解読等)に取り組むこと。 (2時間)
14 ディスカッション:個別発表の総括(オンライン授業)
【事前学習】これまでの各回の内容を復習しておくこと。 (2時間)
【事後学習】総括を踏まえて卒論を完成・提出すること。 (2時間)
15 総括:ゼミ学修2年間の振り返り(オンライン授業)
【事前学習】これまでの学修内容全般を振り返っておくこと。 (2時間)
【事後学習】卒論発表会の準備を始めること。 (2時間)
その他
教科書 笠間影印叢刊刊行会 『字典かな 出典明記 改訂版』 笠間書院 1972年
堀川貴司 『書誌学入門 古典籍を見る・知る・読む』 勉誠出版 2010年
その他、共有フォルダを介して毎回PDFプリントを配布する。
環境的に可能であれば、毎回授業開始前に配布PDFプリントを確認・印刷し、授業時間中に書き込みなどができるよう、準備しておくのが望ましい。
参考書 国文学研究資料館 『古典籍研究ガイダンス 王朝文学を読むために』 笠間書院 2012年
その他、授業の中で適宜紹介する。
成績評価の方法及び基準 レポート:卒論の要約と正誤表の作成・卒論執筆に関する諸々の注意点の個別集約(30%)、授業参画度:オンライン型授業時の実習・議論などへの参画度、及び個別指導毎の調査・研究・執筆の進展具合を総合的に判断。(40%)、卒論執筆に際しての進捗状況・取り組みの姿勢・積極性などを総合的に評価(30%)
オフィスアワー 随時メールやlineで受け付ける。必要に応じてオンライン面談をも行う。ただし対応までに時間を要することもある。
備考 種々の事情や状況により、どうしても遠隔授業では対応しきれないと判断された場合には、最低限の対面授業を行う可能性がある(その際にはゼミ生と事前相談し、意向や希望等に十分配慮することとする)。

2~3年次までに古筆研究1~2を履修するのが望ましい(必須ではない)。

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