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社会学演習1

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令和元年度以前入学者 社会学演習1
教員名 立道信吾
単位数    1 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 社会学科
学期 前期 履修区分 必修
授業の形態 オンデマンド授業(LINEグループならびにBlack Boadに教材を送付)とオンライン授業(LINEグループ内のchat、LINEのグループビデオ通話を用いた議論)を必要に応じて組み合わせて実施する。
授業概要 就活をテーマに学ぶ産業社会学 ~貧困に陥らないために今何をしなくてはならないか~担当教員は、厚生労働政策を研究対象とする行政の研究機関で長年の実務経験があり、政策研究の基本や行政と研究の連携、研究機関での働き方など、受講生が社会人になった時に役に立つ知識を併せて学んでいく。
授業のねらい・到達目標 〈知識〉〈技能〉
大学卒業後の初期キャリア形成に失敗すると、生涯を通じて貧困層から脱出することが困難になり、人生の上での様々な幸福を喪うことになります。自分自身の初期キャリア(就職)や産業社会全体についての現実的な認識を持ち、早い段階で入念に準備すること以外に、就活を勝ち抜く術はありません。この演習では、「働くこと」や「企業」を研究領域とする産業社会学という学問を「就職活動」を題材にして学ぶとともに、2年生の今絶対にやらなくてはならない就活に向けての準備の基本を学びます。上記の〈知識〉〈技能〉を経て、以下の〈能力を育むことが目標である。

〈能力〉
上記の〈知識〉〈技能〉の習得を経て,以下の〈能力〉を育むことが目標である。
・自身の認識の外側に存在する社会に対する関心を持ち,理解するために必要な情報や知識をみずから収集することができる。
 (A-5-2: 挑戦力)
・設定された課題に対し,社会学の枠組みや方法に即して議論することで,理解を深めることができる。
 (A-6-2: コミュニケーション力)
・学修活動において積極的にリーダーシップを発揮し,他者と協働して作業をすることができる。
 (A-7-2: リーダーシップ・協働力)
・自身の学修経験の振り返りを継続的に行いながら,改善策を検討することができる。
 (A-8-2: 省察力)
*この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP5~8、およびカリキュラムポリシーCP5~8に対応しています。
授業の方法 就活・初期キャリア形成や産業社会についての講義の他に、①実際の企業の採用選考で使われるSPIなどの適性検査を体験し、就活の前に自分の弱点を自覚するとともに、実際の試験で必要なスピード感覚を授業の中で身につけます。②採用選考の第一段階であるエントリーシートには、代表的ないくつかのパターンが有り、これらのパターンに沿って自分のエントリーシートの基本形を完成させる作業を行います。③面接やグループディスカッション対策を十分に行うことが内定を得られる確率を上げることに直結しますので、全員参加で練習を行います。④企業や業界を早めに絞り込むために、企業研究の方法を学び、実際に受講生が特定の企業を選んで研究した成果を発表します。⑤日経新聞の「経済教室」の要約をします。

本授業の事前・事後学習は,各1時間の学習を目安とします。
履修条件  2020年度社会学演習生受講者を決める選考に合格した者
授業計画
1 ガイダンス 最近の就職を巡る状況の説明―英のEU離脱と米の保護主義政策、相次ぐメガバンクのリストラによって就職戦線に氷河期が訪れる(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】最近の大学生の就職活動に関するニュース、新聞記事などを読んでおく。 (1時間)
【事後学習】授業中のノートを見返しながら、最近の就職活動で何が問題なのかを考える。 (1時間)
2 就活の失敗=人生の敗北―断崖絶壁の中堅大学卒業後の生活 フリーターでは結婚もできない。
  統計でみる大卒者の進路とその後のキャリアや生活 正社員にならないと二億円損する!!(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】インターネットで読める厚生労働省発行の労働経済白書の最近の状況に関する部分を読んでおく。 (1時間)
【事後学習】【事前学習】  インタ授業中のノートを見返しながら、生涯年収を決定する要因について考える。 (1時間)
3 適性検査の種類と対策(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】SPIという適性検査についてwikipedia等で調べておく。 (1時間)
【事後学習】SPIの無料学習サイトで実際にSPIの問題を解いてみる(https://saisokuspi.com/) (1時間)
4 学歴フィルターの謎 なぜ日大の先輩達は憧れの職業に就職できないのか 日本のメリトクラシー
「やりたい仕事」に就けない謎 不平等を分配する装置としての教育システム「キャリアデザイナー」達が隠し通す不都合な現実―〈就職内定率〉という統計に隠された嘘を暴く。(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】メリトクラシーという言葉について社会学事典などで調べておく (1時間)
【事後学習】授業中に紹介した政府統計などを見て、図表の読み方が正確にできているか確認する。 (1時間)
5 面接試験の内容と対策(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】マイナビの「面接の流れ」というページを読んでおく(https://job.mynavi.jp/conts/2020/manner/vol06/02.html) (1時間)
【事後学習】面接でどのような経験が語れるのか、大学生活を振り返って整理しておく。 (1時間)
6 高偏差値大学には就活地獄は存在しない 日大生と早稲田大生では面接試験の際の待合室が違う?(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】「就活」「都市伝説」などをキーワードにインターネットで検索すると出てくる、就活にまつわる都市伝説の類にはどのような種類があるのか概観しておく。 (1時間)
【事後学習】就活においてなぜ虚偽の内容の情報が流れるのか自分の考えをまとめておく。 (1時間)
7 グループディスカッションの内容と対策(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】マイナビの「就活準備」のページにある「グループディスカッションとは」を読んでおく(https://job.mynavi.jp/conts/2020/discussion/) (1時間)
【事後学習】授業中に実際に行ったグループディスカッションで自分の問題点は何であったのかを振り返る (1時間)
8 度重なる企業の採用選考スケジュールの変更―史上最悪のスケジュール。4年生は単位も取れない、内定ももらえない、卒業もできないの「3ない状態」採用選考期間が圧縮されるために、中堅大学生はさらなる悲劇にさらされる(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】立道ゼミの「大学生の生活と学業成績・就職活動に関する総合的研究第7次報告」の就活スケジュールの部分を読んでおく。 (1時間)
【事後学習】大学3年生の終わりまででどの程度卒業単位を満たせるのか試算を行っておく。試算結果に基づいて、4年次の履修計画を考えておく。 (2時間)
9 自分のやりたい仕事は何か? 15歳のハローワークを使ってみる(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】15歳のハローワークのサイトを見て使用方法を覚えておく。 (1時間)
【事後学習】15歳のハローワークを見ながら自分に適性のある仕事は何なのか複数の仕事をリストアップしておく。 (1時間)
10 大学生の「やりたい仕事」とは何か 大学生は外食産業以外の仕事をどの程度知っているのか(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】就職指導課や図書館などにある「日経業界地図」など、業界情報が掲載されている書籍に目を通しておく (1時間)
【事後学習】興味のある業界を1つ絞って、詳しく調べる。 (1時間)
11 企業・業界研究の方法①―企業のホームページのどこを見るか? IR情報や中期経営計画の見方(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】投資家向け情報と何か、インターネットで調べてみる。 (1時間)
【事後学習】自分の関心のある業界から一社の企業を選んで、その企業のIR情報を調べてみる。 (1時間)
12 企業・業界研究の方法②―SWOT分析 企業の強み・弱み・機会・脅威(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】SWOT分析についてインターネット等で調べておく。 (1時間)
【事後学習】【自分の関心のある業界から2社を選んでSWOT分析を行うことによって比較する。 (1時間)
13 企業研究の方法③―5FORCES ANALYSIS 業界の収益性を決める5つの競争要因(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】5FORCES ANALYSISについてインターネット等で調べておく。 (1時間)
【事後学習】授業中に配布する業界研究の方法をもとに、特定の業界を選んで5FORCES ANALYSISを行う。 (1時間)
14 第2回目から第13回目までの講義内容について質疑応答を行う(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】これまで作成してきた授業のノートを振り返り、疑問点を探す。 (1時間)
【事後学習】就職活動についてまだ判っていない点などがないか考えてみる。あればリスト化する。 (1時間)
15 これまでの復習・解説を行い授業の理解を深める。そのうえで、夏休み中に何をやるべきかを検討する。(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】これまで作成してきた授業のノートを振り返り、疑問点を探す。 (1時間)
【事後学習】夏休みにやるべき課題を明確化し、夏休み中はその課題に取り組む。 (1時間)
その他
教科書 使用しない
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 授業参画度:課題への取り組みや議論への参加状況などを勘案し総合的に評価します(100%)
全授業を成績評価の対象とします。毎回の授業に出席し、きちんと課題を実行しているかどうかや、事前学習の効果も含めて、授業参画度を評価します。
*能力(A-5-2~A-8-2)の習熟度については別途配布のチェック項目に基づいて評価する。
オフィスアワー LINE(受講生全員がLINEグループに登録済み)で随時受け付けます。
備考 初回講義開始までに、当該授業のBlackBoardのコース登録を行うこと。

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