文理学部シラバスTOP > 文理学部 > 教育学科 > 教育の社会学2
日本大学ロゴ

教育の社会学2

このページを印刷する

令和元年度以前入学者 教育の社会学2
教員名 広田照幸
単位数    2 学年    3 開講区分 文理学部
科目群 教育学科
学期 後期 履修区分 必修
授業の形態 主として課題研究(Blackboardを通じた学習資料配信)
Blackboard ID:20202281
授業概要 教育社会学の実証的方法を学びながら、その方法を活用してや考察された知見、実証的なデータの教育社会学的な考察などを組み合わせて、教育のさまざまな側面を社会学的視点から考察する。なお、審議会や有識者会議の委員、自治体での教員の研修講師や組合での研修講師をたくさんこなしてきた経験を踏まえて、現場の教員に必要になる知識やスキルが何であるかを重視しつつ、授業を進める。
授業のねらい・到達目標 実証的な手法を使って現代教育のさまざまなトピックを社会学的な視点から考察することで、教育を広い社会的文脈に位置づけて理解できることをめざす。授業で学んだ方法や概念などを使いこなして、現実の教育の諸問題、諸現象を説明できる。

この科目は文理学部(学士(教育学))のディプロマポリシーDP1,DP2,DP3,DP4及びカリキュラムポリシーCP2,CP3,CP7に対応しています。
授業の方法 参考資料や課題を詳細に盛り込んだシラバス詳細版を初回に配布するので、そこに書かれた指示に沿って、文献の講読と課題への取り組み作業を行い、成果物を提出する。教員からのコメントを受けて、それをもとに復習をする。
履修条件 なし。
授業計画
1 ガイダンス
 講義全体の授業の流れとやり方を理解し、教育社会学による個別トピックの考察がもつ特徴を把握する。
【事前学習】シラバスを事前に確認し、自分なりに予習をして、授業の中で何を学ぶのかを理解しておく。 (2時間)
【事後学習】配布資料を見直して、これからやるべきことの全体像を把握し、情報を集めて理解を深める。 (2時間)
2 教育現場に求められる分別と知性について考える。
Blackboardにある文献を読んで、この主題について社会学的な観点での議論をもとに、自分なりに考察をする。
【事前学習】現代の学校像・教員増について、何がどう説明されているのかを意識してみる。 (2時間)
【事後学習】配布資料を見直して、授業に出てきた概念、理論を理解したうえで、実証的な学校調査がどういう意義を持つのかについて考えてみる。。 (2時間)
3 これからの教員に必要なスキルを社会学的な観点から考える。Blackboardにある文献を読んで、この主題について社会学的な観点での議論をもとに、自分なりに考察をする。
【事前学習】これからの教員に必要なスキルが教育社会学の実装的方法とどう関わるのか、情報を集めて考えてみる。 (2時間)
【事後学習】配布資料を見直して、授業に出てきた概念、理論を理解したうえで、実証的な教育調査がどういう意義を持つのか考えてみる。 (2時間)
4 教育調査の考え方、種類と実例について理解する。
テキスト第1・2章を読んで、シラバス詳細版にあるいくつかの課題に取り組む。
【事前学習】身の回りで見聞きして来た教育調査についてのイメージを、身近な経験から確認させる。 (2時間)
【事後学習】配布資料を見直して、授業に出てきた概念、理論を理解したうえで、実際にどういう調査がなされているのかに注意を払って観察してみる。 (2時間)
5 統計的調査の進め方を理解する。
テキスト第3章を読んで、シラバス詳細版にあるいくつかの課題に取り組む。
【事前学習】統計的な手法の教育調査の進め方について関心を持って、情報を集めてみる。 (2時間)
【事後学習】配布資料を見直して、授業に出てきた概念、理論を理解したうえで、統計的な調査のノウハウを、情報を集めて深めてみる。 (2時間)
6 事例調査の進め方について理解する。テキスト第4章を読んで、シラバス詳細版にあるいくつかの課題に取り組む。
【事前学習】事例研究による教育調査について関心を持って、情報を集めてみる (2時間)
【事後学習】配布資料を見直して、授業に出てきた概念、理論を理解したうえで、教育に関わる事例調査の例に関して、情報を集めながら整理してみる。 (2時間)
7 統計的調査の分析方法について理解する(1)。テキスト第5章を読んで、シラバス詳細版にあるいくつかの課題に取り組む。
【事前学習】質問紙を使った調査のやり方について情報を集めて整理してみる。 (2時間)
【事後学習】配布資料を見直して、授業に出てきた概念、理論やデータを理解したうえで、統計的な用語を復習して、情報を集めながら整理してみる。 (2時間)
8 クロス表を使った統計的調査の分析方法を学ぶ。テキスト第6章を読んで、シラバス詳細版にあるいくつかの課題に取り組む。
【事前学習】クロス表をもとに議論されたものを自分なりにさがして、それらを読みとってみる。 (2時間)
【事後学習】配布資料を見直して、授業に出てきた概念、理論やデータを理解したうえで、クロス表分析の事例を探して、自分なりに整理してみる。 (2時間)
9 事例調査の分析方法を理解する。テキスト第7章を読んで、シラバス詳細版にあるいくつかの課題に取り組む。
【事前学習】観察やヒアリングに基づく議論を、身の回りから探して検討してみる。 (2時間)
【事後学習】配布資料を見直して、授業に出てきたデータや説明を理解したうえで、学校を対象にした質的調査について、情報を集めながら自分なりに整理してみる。 (2時間)
10 事例調査の分析方法をさらに深める。テキスト第8章を読んで、シラバス詳細版にあるいくつかの課題に取り組む。
【事前学習】自分の経験を振り返りながら、身の回りにある教育をめぐる格差や不平等の問題に気づく。 (2時間)
【事後学習】配布資料を見直して、授業に出てきた概念、理論やデータを理解したうえで、質的調査の事例を探して読んでみる。 (2時間)
11 調査の分析例1――公的統計を使った考察の仕方を理解する。テキスト第9章を読んで、シラバス詳細版にあるいくつかの課題に取り組む。
【事前学習】諸官庁が集めたデータにどんなものがあるのか、WEBで調べて確認してみる。 (2時間)
【事後学習】配布資料を見直して、授業に出てきた概念、理論を理解したうえで、官庁統計のデータを用いた文献を探して読んでみる。 (2時間)
12 調査の分析例2――中学校の授業の様子を調査下明らかにする実例を、身の回りで探して整理してみる。テキスト第10章を読んで、シラバス詳細版にあるいくつかの課題に取り組む。
【事前学習】これまでの配布資料を見直して、教育社会学のいくつかの主題がどういうものだったのかを復習しておく。 (2時間)
【事後学習】配布資料を見直して、授業に出てきた概念、理論、説明を理解したうえで、学校調査の事例を探して読んでみる。 (2時間)
13 調査の分析例3――分析の手がかりをどこに見出せばよいかを理解する。テキスト第11章を読んで、シラバス詳細版にあるいくつかの課題に取り組む。
【事前学習】一つのものが違って見える事例を探して、自分なりに観察とは何かを問い直してみる。 (2時間)
【事後学習】配布資料を見直して、授業に出てきた概念、理論、説明を理解したうえで、観察dデータの扱いについて、いくつか論文を集めて読んでみる。 (2時間)
14 調査の分析例4――部活動の調査の例を通して、調査の分析のために必要なものが何かを考える。テキスト第12章を読んで、シラバス詳細版にあるいくつかの課題に取り組む。
【事前学習】質問紙調査の可能性と限界についてWEBを使って情報を集めて考えてみる。 (2時間)
【事後学習】論文データベースで関連する論文を探して、教員から指示されたポイントや自分で気になったポイントについて、発展的な学習を行う。 (2時間)
15 まとめ――授業を振り返る
【事前学習】前回までの授業の全体を振り返って、何が身についたのかを考える。 (2時間)
【事後学習】授業で得た知識や考え方を今後の人生に活かしていくやり方を考える。 (2時間)
その他
教科書 藤田武志・西島央 『教育調査の基礎』 放送大学教育振興会 2020年
参考書 酒井朗・中村高康・多賀太編 『よくわかる教育社会学』 ミネルヴァ書房 2012年
須藤康介 『教育問題の「常識」を問い直す 第2版――いじめ・不登校から家族・学歴まで――』 明星大学出版部 2019年
成績評価の方法及び基準 毎回の授業の最後に提出する小レポート(100%)
オフィスアワー メールでの個別相談を随時受け付ける。

このページのトップ