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令和元年度以前入学者 | 障害児教育論 | ||||
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教員名 | 澤田誠二 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 教育学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | 主として同時双方向型授業で行う(Zoomを使用する予定)。必要に応じて課題研究(Blackboardへの学習資料配信)を取り入れる可能性もある。 Blackboard ID:20202339 |
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授業概要 | 「障害とは何か」という根本的な視点から、障害のある子どもに対する教育の意義と課題について考察する。 |
授業のねらい・到達目標 | 「障害」のある子どもたちへの教育について、歴史や国際比較などの多様な観点から関心を深めつつ理解し考察する。それによって、現在日本の特別支援教育の現状と課題について評価できるようにする。同時に「障害」という概念を社会(科学)的な観点から問い直すことをねらいとする。それらを通じて、今後の障害児教育のあり方を考え、議論できる力を身につけることを目的とする。 この科目は文理学部(学士(教育学))のディプロマポリシーDP1,DP3,DP4及びカリキュラムポリシーCP3,CP7,CP8に対応しています。 |
授業の方法 | Zoomによるライブ中継形式をメインで行い、適宜課題研究を併用する。講義資料等はBlackboard上にアップする。授業後のリアクションメール提出をもって出席扱いとする。リアクションメールの記入内容(課題)については授業時に指示する。提出されたリアクションメールのいくつかを次回以降に授業内で取り上げて解説し、議論の契機とする。授業内で事後学習の課題及び次回の内容と予習方法について指示するので、それに従って事前・事後学習を行うこと。本授業の事前・事後学習は各2時間を目安とする。なお、授業内容/計画は、進度や受講生の要望などによって変更する可能性もある。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス(授業のテーマや到達目標及び授業の方法についての説明、現代日本の障害児教育の現状、参考文献の提示やアポイントの取り方等)
【事前学習】シラバスを事前に確認し、授業全体の流れを把握し、自分が特に関心のあるテーマを確認しておくこと。 (1時間) 【事後学習】特別支援教育の概要と流れについて復習し、どういった課題がありそうなのかについて、考えをまとめておく。 (2時間) |
2 |
障害児教育の理念、制度と形態:日本の障害児教育の現状、「場」をめぐる問題、国連障害者権利条約等
【事前学習】授業ノートを復習し、特別支援教育の現状について基本事項をまとめておくこと。 (2時間) 【事後学習】配布資料・ノートを見直し、障害児教育をめぐる対立の構図をまとめ、要点を説明できるようにしておくこと。 (2時間) |
3 |
特別支援教育(1):「特殊教育」から「特別支援教育」へ、「合理的配慮」と教育等
【事前学習】配布資料等を用いて、合理的配慮という概念についてまとめておくこと。 (2時間) 【事後学習】配布資料・ノートを用いて特殊教育からの変更点とその意義を確認しておくこと。 (2時間) |
4 |
特別支援教育(2):特別支援教育の理念と対象、発達障害の診断基準等
【事前学習】参考文献等を用いて発達障害とはどのような障害なのか確認し、説明できるようにしておくこと。 (2時間) 【事後学習】配布資料・ノートを見直し、特別支援教育の理念・新たな対象についてまとめ、そこから生じうる帰結について考える。 (2時間) |
5 |
特別支援教育(3):就学の仕組み、通級による指導、先進的な自治体の取り組み等
【事前学習】配布プリントの診断基準・診断表の問題点についてノートにまとめておくこと。 (2時間) 【事後学習】配布資料・ノートを見直し、自治体の取り組みを通して就学の基本的な仕組みを理解し、問題点を整理しておくこと。 (2時間) |
6 |
特別支援教育(4):特別支援学校のセンター的機能、特別支援教育コーディネーター、個別の指導計画等
【事前学習】介護等体験などの経験を参照して、特別支援学校と小・中・高校との違いをまとめ、発表できるようにしておくこと。 (2時間) 【事後学習】配布資料・ノートを見直し、特別支援学校独自の教育システムや教育課程について要点を整理しておくこと。 (2時間) |
7 |
「障害」の構造的理解(1):ノーマライゼーション、ICIDH(国際障害分類)、ICF(国際生活機能分類)等
【事前学習】配布資料等を参照して、ノーマライゼーションという言葉の意味と意義をノートにまとめておくこと。 (2時間) 【事後学習】配布資料・ノートを見直し、自分で図を描いてみることでICIDHとICFの違いを確認しておくこと。 (2時間) |
8 |
「障害」の構造的理解(2):障害の個人モデルと社会モデル、「障害」表記のあり方等
【事前学習】ICFの理解を深めつつ、その問題点についてノートにまとめておくこと。「しょうがい」という言葉の表記の仕方について、自分なりの意見を発表できるようにしておくこと。 (2時間) 【事後学習】配布資料・ノートを見直して「個人モデル」と「社会モデル」の違いを確認しておくこと。 (2時間) |
9 |
「障害」の構造的理解(3):障害個性論、障害の文化(ろう文化など)、就学時検診と知能検査等
【事前学習】「社会モデル」の理解をした上で、就学時検診についての自分なりの考えをノートにまとめておくこと。 (2時間) 【事後学習】配布資料・ノートを見直して、ろう文化の主張(特に教育に対する)を整理し、それに対する自分の考えをノートにまとめておくこと。 (2時間) |
10 |
障害児教育における対立構造:統合と分離をめぐる課題(発達保障論と共生教育運動)
【事前学習】配布資料等を参照して、ろう文化の教育に対するスタンスを前回までの授業内容に位置づけながら整理しておくこと。 (2時間) 【事後学習】障害学の理解を経た上で、「分離派」と「統合派」についての見解を整理し、それをふまえた上で自分の考えをまとめておくこと。 (2時間) |
11 |
障害児教育の歴史(1):欧米と日本の戦前期における障害児教育(障害児教育の黎明と展開)
【事前学習】授業内で指示する人物について、業績や評価について調べ学習を行い、発表できるようにしておくこと。 (2時間) 【事後学習】配布資料・ノートを見直し、近代以前の日本と欧米の取り組みの違いについてまとめておくこと。 (2時間) |
12 |
障害児教育の歴史(2):戦後日本の障害児教育(文部省と日教組の関係、養護学校義務化をめぐる議論と運動など)
【事前学習】配布資料を読み、養護学校義務化に対する様々な主張とその根拠を確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】授業内での解説・議論をふまえて、義務化を契機とした運動の内容を再整理して、自分の考えをまとめておくこと。 (2時間) |
13 |
授業内試験と解説
【事前学習】授業中に指示したポイントに留意しながら、第1回~第12回の内容を総復習し、理解を深めておくこと。 (3時間) 【事後学習】解説をふまえて学修した内容の整理をしておくこと。特に理解が不十分であった箇所について重点的に復習と補強学習を行うこと。 (2時間) |
14 |
優生思想と出生前診断
【事前学習】優生思想とはどのようなものか、文献や資料を参照しながら登場の背景や問題点についてまとめておく。 (2時間) 【事後学習】授業内での議論を参考にして、優生思想と出生前診断との関係を確認し、それに対する自分の考えをまとめること。 (2時間) |
15 |
総まとめと補足説明、質疑(これまでの復習・解説を行い授業の理解を深める。)
【事前学習】今までの全ての配布プリント、ノートに目を通し、自分なりの問題意識・疑問点を明確にしておくこと。 (2時間) 【事後学習】本講義を通して身に付けたものを確認し、受講前とどのように視点や考え方が変化したかについて(特に論争的な事項について)まとめること。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 使用せず。 |
参考書 | 授業中に適宜紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | 授業内テスト(70%)、授業参画度(30%) 第13回に授業内試験を予定しているので、単位取得希望者は必ず出席すること。授業参画度は、毎回のリアクションペーパーや発言回数・内容等で評価する。 |
オフィスアワー | EメールまたはBlackboardの掲示板にて対応する。 |