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無機化学5

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令和元年度以前入学者 無機化学5
教員名 岩堀史靖
単位数    2 学年    3 開講区分 文理学部
科目群 化学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業の形態 オンデマンド型講義12回分 + 課題研究授業3回分(いずれもBlackBoard を予定)による。
初回講義開始までにBlackBoardのコース登録をすること。受講者への連絡はBlackBoardの“連絡事項”欄に掲示するので随時確認すること。
授業概要 配位化学(錯体化学)そのものと、さらにそれを理解するために必要な基礎知識を習得する。
授業のねらい・到達目標 配位化学(錯体化学)に軸足を置きながら、固体物理を理解できるようになる。
分子性化合物の諸物性を理解するためにも役立つ基礎知識を習得できる。

この科目は文理学部(学士(理学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応しています。

なお,新カリキュラム(令和2年度以降の入学者)では,この科目は文理学部(学士(理学))のディプロマポリシーDP3, DP4, DP8 及びカリキュラムポリシーCP3, CP4, CP8 に対応しています。
・高度な化学知識に基づいて,自然科学に関係する諸現象を論理的・批判的に考察することができる。(A-3-3)
・さまざまな事象に潜む化学的問題を発見し,専門的化学知識に基づいてそれに対する解決策を考えることができる。(A-4-3)
・自分の実験経験を振り返り,その成果を他人に分かる形で客観的にまとめることができる。(A-8-3)
授業の方法 【オンデマンド講義の実施手順】
① 板書に相当する資料を BlackBoard/2020無機化学5/教材 で事前配布するので水曜2限の講義開始までに目を通しておく。
② 水曜2限の講義時間前半には BlackBoard/2020無機化学5/ツール/BlackboardCollaborateUltra で配布資料の内容を音声や映像を用いながら解説するので,授業開始時間までに BlackBoard にログインする。ログイン時に必ず BlackBoard/2020無機化学5/連絡事項 を確認すること。
③ 水曜2限の講義時間の後半には BlackBoard/2020無機化学5/ツール/BlackboardCollaborateUltra/コースルーム で補足説明や受講生の質問・疑問の受付・解説を行う。

【課題研究授業の実施手順】
① 講義の振り返りや発展的思考のための課題を BlackBoard/2020無機化学5/教材 で配布するので各自で取り組む。課題配布のタイミングは講義中に伝える。
② 作成したレポートを BlackBoard/2020無機化学5/教材 で提出する。締め切り日時は配布時に伝える。
③ 提出したレポートに関するフィードバックを BlackBoard/2020無機化学5/ツール/掲示板 に返すので,随時確認して対応する。受講生からの再質問があれば,BlackBoard 掲示板か教育用メールで受け付ける。
授業計画
1 スタートアップ:オンライン受講環境が整っていることを確認し,講義のテーマ・目的を理解できる。(A-3,A-4,A-8)(オンデマンド講義)
【事前学習】シラバスを良く読み,授業全体の流れを理解してくること。BlackBoardなどの環境整備をしておくこと。 (2時間)
【事後学習】第2回以降の授業に備え,配位化学に関連する書籍にあたる。 (2時間)
2 金属錯体について(1):d, f 軌道の化学、歴史的背景について学ぶ(A-3,A-4,A-8)(オンデマンド講義)
【事前学習】事前配布資料を確認し,d軌道の数や広がり方について調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】配位説についてノートに整理してまとめる。 (2時間)
3 金属錯体について(2):錯体の構造と異性体について学ぶ(A-3,A-4,A-8)(オンデマンド講義)
【事前学習】事前配布資料を確認し,金属錯体にはどのようなものがあるか、少し調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】錯体固有の異性体について、命名法についてノートに整理してまとめる。 (2時間)
4 結晶場理論について学ぶ(A-3,A-4,A-8)(オンデマンド講義)
【事前学習】事前配布資料を確認し,教科書p.605〜p.615を読んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】LFSE, 分光化学系列、ヤーンテラー効果についてノートに整理してまとめる。 (2時間)
5 配位子場理論(1):σ結合のみを考える場合について学ぶ(A-3,A-4,A-8)(オンデマンド講義)
【事前学習】事前配布資料を確認し,教科書p.617〜p.620を読んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】配位子場理論についてノートに整理してまとめる。 (2時間)
6 配位子場理論(2):π結合を考えに含めた場合について学ぶ(A-3,A-4,A-8)(オンデマンド講義)
【事前学習】事前配布資料を確認し,教科書p.620〜p.622を読んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】逆供与性π結合についてノートに整理してまとめる。 (2時間)
7 錯体の性質(1):電子遷移について学ぶ(A-3,A-4,A-8)(オンデマンド講義)
【事前学習】事前配布資料を確認し,教科書p.622〜p.625とp.636〜p.638を読んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】電子遷移の許容・禁制の選択律についてノートに整理してまとめる。 (2時間)
8 錯体の性質(2):項とそのエネルギーについて学ぶ(A-3,A-4,A-8)(オンデマンド講義)
【事前学習】事前配布資料を確認し,教科書p.623〜p.628を読んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】微視的状態の分類と項のエネルギーについてノートに整理してまとめる。 (2時間)
9 錯体の性質(3):錯体の電子スペクトルについて学ぶ(A-3,A-4,A-8)(オンデマンド講義)
【事前学習】事前配布資料を確認し,教科書p.628〜p.632を読んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】項の分裂とオーゲル図についてノートに整理してまとめる。 (2時間)
10 錯体の性質(4):田辺・菅野ダイヤグラムについて学ぶ(A-3,A-4,A-8)(オンデマンド講義)
【事前学習】事前配布資料を確認し,教科書p.631〜p.634を読んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】田辺・菅野ダイヤグラムの使い方についてノートに整理してまとめる。 (2時間)
11 錯体の反応(1):配位子置換反応の機構について学ぶ(A-3,A-4,A-8)(オンデマンド講義)
【事前学習】事前配布資料を確認し,教科書p.646〜p.658を読んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】配位子置換反応とキレート効果についてノートに整理してまとめる。 (2時間)
12 錯体の反応(2):配位子置換反応の利用について学ぶ(A-3,A-4,A-8)(オンデマンド講義)
【事前学習】事前配布資料を確認し,教科書p.646〜p.658を読んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】トランス効果についてノートに整理してまとめる。 (2時間)
13 これまでの講義内容を課題研究で振り返り、レポートを作成して提出する。レポートに対するフィードバックを読んで理解を深める(A-3,A-4,A-8)(課題研究授業)
【事前学習】前回までの講義内容を整理し、疑問点や理解不足と思われる点をまとめておく。 (2時間)
【事後学習】課題に取り組んでわかった問題点や疑問をまとめる。課題に対するフィードバックを読み,理解を深める。 (2時間)
14 これまでの講義内容を課題研究で振り返り、レポートを作成して提出する。レポートに対するフィードバックを読んで理解を深める(A-3,A-4,A-8)(課題研究授業)
【事前学習】第13回までの講義内容を整理し、疑問点や理解不足と思われる点をまとめておく。 (1時間)
【事後学習】課題に取り組んでわかった問題点や疑問をまとめる。課題に対するフィードバックを読み,理解を深める。 (3時間)
15 前期の講義内容を課題研究で振り返り、レポートを作成して提出する。レポートに対するフィードバックを読んで理解を深める(A-3,A-4,A-8)(課題研究授業)
【事前学習】第14回までの講義内容を理解し消化しておく。 (3時間)
【事後学習】自分のレポート内容とフィードバック内容を照らし合わせ、理解不足だった部分をノートにまとめる。 (1時間)
その他
教科書 田中勝久、平尾一之、北川進 訳 『シュライバー・アトキンス無機化学(下)』 東京化学同人 2017年 第6版
来年度(2021年度)から,使用教科書が変更になる予定です。
参考書 錯体化学、配位化学、無機化学などの名前を冠した一般的な学術書籍をなるべく数多く読むことを勧める。
成績評価の方法及び基準 レポート:課題研究授業(第13〜15回講義)でレポートを課す。その内容の充実度,秀逸性で評価する。(100%)
不正なレポート(丸写し,盗用,コピペ etc.)であると判断された場合は単位が出ない。
オフィスアワー BlackBoardからメールで随時。
備考 オンデマンド講義はBlackBoard の利用を想定しているが,実際の状況次第ではzoom を使用した授業を組み込む可能性もある。可能な限り、BlackBoard とzoom の両方に対応できるように準備しておいて欲しい。

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