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哲学特殊講義3

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令和2年度入学者 哲学特殊講義3
令和元年度以前入学者 哲学特殊講義3
教員名 古田智久
単位数    2 課程     開講区分 文理学部
科目群 哲学専攻
学期 前期 履修区分 選択必修
授業の形態 第1回目:オンライン型の遠隔授業(Zoom 利用予定・直前にBlackboardで通知します)
第2回目:オンデマンド型の遠隔授業
第3回目以降:課題研究型の遠隔授業
授業概要 クワインの言語哲学と認識論について講義をし、合わせて英文読解のトレーニングを行う。
授業のねらい・到達目標 クワインの著作を英文で読むことができるようになる。
クワインの言語哲学と認識論について理解し説明できるようになる。
授業の方法 Quine, W. V. O., The Roots of Reference, La Salle, Illinois: Open Court, 1974 を読む。
読み進める過程で必要があれば、関連する事柄について解説し、場合によってはディスカッションを行う。新規履修者のために、初めの6回の授業で、前提となるクワインの考え方を彼の著書『ことばと対象』に即して説明する。
希望があれば、受講者が執筆中の論文の検討を行う。
授業では前回読んだ部分の復習はしないので、授業に臨むに際しては、前回までの内容の十分な理解と、次回の授業で読む部分の予習が求められる。
本授業履修に際しては、クワインの以下の著作を読んでおくことが望ましい。
Quine, W. V. O., Word and Object, Cambridge, Massachusetts: M.I.T. Press, 1960. <邦訳>大出晁・宮館恵(訳)『ことばと対象』勁草書房、1984年.
Quine, W. V. O., Pursuit of Truth, Revised Edition, Cambridge, Massachusetts: Harvard University Press, 1992. <邦訳>伊藤春樹・清塚邦彦(訳)『真理を追って』産業図書、1999年.
レポートは添削して返却する。
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以上に記した授業の方法は、対面型の授業形式を想定して計画したものである。
前学期の授業形式が遠隔授業に変更されたため、授業の方法を、課題研究型の遠隔授業に変更する。
具体的な授業の方法については、第1回目の授業でお知らせする。
授業計画
1 授業のテーマや到達目標及び授業の方法について説明する。
クワインの哲学的発展の軌跡について解説する。
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以上に記した授業の方法は、対面型の授業形式を想定して計画したものである。
第1回目の授業で、具体的な授業の方法についてお知らせする。
(オンライン型)
【事前学習】シラバスを事前に確認し、『ことばと対象』第1章「言語と真理」を読んでておくこと。 (4時間)
【事後学習】[事後学習]クワインの哲学について、授業で説明したことをレポートにまとめること。 (2時間)
2 クワイン『ことばと対象』第3章「指示対象の発生学」のうち
§17「語と質」と§18「音声上の規準型」 について説明する。
【事前学習】『ことばと対象』第2章「翻訳と意味」を読んでくること。 (4時間)
【事後学習】『ことばと対象』§17と§18 の内容をレポートにまとめること。 (2時間)
3 クワイン『ことばと対象』第3章「指示対象の発生学」のうち
§19「分割された指示対象」と§20「述定」について説明する。
【事前学習】『ことばと対象』§19と§20を読み、疑問点をメモしてくること。 (1.5時間)
【事後学習】『ことばと対象』§19と§20の内容をレポートにまとめること。 (2.5時間)
4 クワイン『ことばと対象』第3章「指示対象の発生学」のうち
§21「指示詞 限定詞」と§22「関係名辞 指示の四段階」について説明する。
【事前学習】『ことばと対象』§21と§22を読み、疑問点をメモしてくること。 (1.5時間)
【事後学習】『ことばと対象』§21と§22の内容をレポートにまとめること。 (2.5時間)
5 クワイン『ことばと対象』第3章「指示対象の発生学」のうち
§23「関係節 不定単称名辞」と§24「同一性」について説明する。
【事前学習】『ことばと対象』§23と§24を読み、疑問点をメモしてくること。 (1.5時間)
【事後学習】『ことばと対象』§21と§22の内容をレポートにまとめること。 (2.5時間)
6 クワイン『ことばと対象』第3章「指示対象の発生学」のうち
§25「抽象名辞」について説明する。
【事前学習】『ことばと対象』§25を読み、疑問点をメモしてくること。 (1.5時間)
【事後学習】『ことばと対象』§25の内容をレポートにまとめること。 (2.5時間)
7 The Roots of Reference, §I. Reception and perception について説明する。
【事前学習】The Roots of Reference, §I. Reception and perception を読んでくること。 (2時間)
【事後学習】The Roots of Reference, §I の内容をレポートにまとめること。 (2時間)
8 The Roots of Reference, §2. Cause について説明する。
【事前学習】The Roots of Reference, §2. Cause を読んでくること。 (2時間)
【事後学習】The Roots of Reference, §2 の内容をレポートにまとめること。 (2時間)
9 The Roots of Reference, §3. Disposition について説明する。
【事前学習】The Roots of Reference, §3. Disposition を読んでくること。 (2時間)
【事後学習】The Roots of Reference, §3 の内容をレポートにまとめること。 (2時間)
10 The Roots of Reference, §4. Some questions and answers on dispositions について説明する。
【事前学習】The Roots of Reference, §4. Some questions and answers on dispositions を読んでくること。 (2時間)
【事後学習】The Roots of Reference, §4 の内容をレポートにまとめること。 (2時間)
11 The Roots of Reference, §5. Similarity について説明する。
【事前学習】The Roots of Reference, §5. Similarity を読んでくること。 (2時間)
【事後学習】The Roots of Reference, §5 の内容をレポートにまとめること。 (2時間)
12 The Roots of Reference, §6. Interference from within について説明する。
【事前学習】The Roots of Reference, §6. Interference from within を読んでくること。 (2時間)
【事後学習】The Roots of Reference, §6 の内容をレポートにまとめること。 (2時間)
13 The Roots of Reference, §7. Traces and salience について説明する。
【事前学習】The Roots of Reference, §7. Traces and salience を読んでくること。 (2時間)
【事後学習】The Roots of Reference, §7 の内容をレポートにまとめること。 (2時間)
14 The Roots of Reference, §8. Pleasure について説明する。
【事前学習】The Roots of Reference, §8. Pleasure を読んでくること。 (2時間)
【事後学習】The Roots of Reference, §8 の内容をレポートにまとめること。 (2時間)
15 クワインの言語哲学と認識論について総括的に解説し、ディスカッションを行う。
【事前学習】履修者全員でディスカッションを行うので、授業で取り上げた問題についてディスカッション・テーマを考えてくること。 (1.5時間)
【事後学習】後期の授業に備えて、The Roots of Reference, Part II. Breaking into Languageをざっと読んでおくこと。 (2.5時間)
その他
教科書 授業で指示する。
参考書 授業で適宜指示する。
成績評価の方法及び基準 レポート:提出されたレポートを採点する。(80%)、授業参画度:授業参画度として、Blackboard の掲示板への書き込みを評価する。(20%)
オフィスアワー 水曜日6時限目 2号館11階古田研究室
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以上に記したオフィスアワーの時間と場所は、対面型の授業形式を想定して計画したものである。
前学期の授業形式が遠隔授業に変更されたため、オフィスアワーを Blackboard の掲示板とする。

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