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近現代文学専門演習1

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令和2年度入学者 近現代文学専門演習1
令和元年度以前入学者 近代文学特殊研究1
教員名 紅野謙介
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
科目群 国文学専攻
学期 後期 履修区分 選択必修
授業の形態 オンライン授業を中心にするが、対面授業も組み合わせる。
使用するWeb会議システムについては、授業内で指示をする。
BlackboardID:20204169
授業概要 70年代以降の文芸雑誌・同人雑誌を考える
授業のねらい・到達目標 1970年代以降、日本の「文壇」は変容をとげる。「新潮」「文学界」「文芸」「群像」「すばる」、そして「海」や「海燕」。この他に「季刊芸術」や「人間として」「文体」「使者」などの作家たちによる同人雑誌があった。他方、エンタメ系の作家も多く登場し、かれらを擁したさまざまな商業雑誌、同人雑誌も輩出した。こうした雑誌の乱立は、「文壇」のヘゲモニーの拡散をも意味する。個別の雑誌に注目しながら、「文壇」の解体を背景とした文学共同体の変容と文学生産システムの再編がどのように起きたかを臨床的に追究する。
・メディア分析と文学研究の方法的架橋を身につける。
・雑誌研究を学ぶことができる。
・教職実務においては調べ学習や探究型学習の勉強になる。
授業の方法 70年代以降の以下の雑誌のなかから履修者の関心の高いものを選び、他の文芸雑誌と対比しながら、そのメディア的特性をつかみ、掲載されているテクストの分析を行う。
例:「文体」、「作品」、「海燕」、「ラ。メール」、「鳩よ」など。
大学院生でもあるので発表を重視し、それに基づいた質疑と議論を徹底して行う。履修者の研究状況に応じて、随時、個々の研究内容についての討議を挿入する。
授業計画
1 70年代以降の雑誌メディアの概要説明。
【事前学習】1970〜80年代の文学をふりかえり、基礎知識を身につける。 (1時間)
【事後学習】参考資料の入手、確認。 (2時間)
2 雑誌研究をめぐるモデル論文の確認。
【事前学習】配布資料の熟読。 (3時間)
【事後学習】文学研究にどのように応用できるかの検討。 (2時間)
3 ひきつづき雑誌研究をめぐるモデル論文の確認と問題点をめぐる討議。
【事前学習】配布資料の熟読。 (2時間)
【事後学習】文学研究と雑誌研究の接続について考える。 (2時間)
4 雑誌「文体」をとりあげて議論し、分析する(1回目)。
【事前学習】配布資料の熟読。 (2時間)
【事後学習】問題点の反省と確認。 (2時間)
5 雑誌「文体」をとりあげて議論し、分析する(2回目)。
【事前学習】配布資料の熟読。 (2時間)
【事後学習】問題点の反省と確認。 (2時間)
6 雑誌「文体」をとりあげて議論し、分析する(3回目)。
【事前学習】配布資料の熟読。 (2時間)
【事後学習】問題点の反省と確認。 (2時間)
7 「鳩よ」をとりあげて議論し、分析する(1回目)。
【事前学習】配布資料の熟読。 (2時間)
【事後学習】問題点の反省と確認。 (2時間)
8 「鳩よ」をとりあげて議論し、分析する(2回目)。
【事前学習】配布資料の熟読。 (2時間)
【事後学習】問題点の反省と確認。 (2時間)
9 「鳩よ」をとりあげて議論し、分析する(3回目)。
【事前学習】配布資料の熟読。 (2時間)
【事後学習】問題点の反省と確認。 (2時間)
10 「海燕」をとりあげて議論し、分析する(1回目)。
【事前学習】配布資料の熟読。 (2時間)
【事後学習】問題点の反省と確認。 (2時間)
11 「海燕」をとりあげて議論し、分析する(2回目)。
【事前学習】配布資料の熟読。 (2時間)
【事後学習】問題点の反省と確認。 (2時間)
12 「海燕」をとりあげて議論し、分析する(3回目)。
【事前学習】配布資料の熟読。 (2時間)
【事後学習】問題点の反省と確認。 (2時間)
13 「海燕」をとりあげて議論し、分析する(4回目)。
【事前学習】これまでの発表の振り返り。 (2時間)
【事後学習】文学研究の方法的反省。 (2時間)
14 70〜80年代と雑誌メディアについての討議。
【事前学習】前回までの授業の振り返り。 (2時間)
【事後学習】応用可能性についての検討。 (2時間)
15 まとめと総括、展望。
【事前学習】方法的な反省と問題点の確認。 (2時間)
【事後学習】論文作成の準備。 (2時間)
その他
教科書 適宜、資料を配布する。
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 レポート(20%)、授業参画度(80%)
この授業は毎回の講義後の質疑、ディスカッション等がきわめて大きな意味をもち、それをもとに授業参画度を評価します。
オフィスアワー 火曜日の昼休みと水曜日の3限。個人研究室にて。

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