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水圏科学特論Ⅰ

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令和2年度入学者 水圏科学特論Ⅰ
令和元年度以前入学者 水圏科学特論Ⅰ
教員名 森和紀
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
科目群 地球情報数理科学専攻
学期 前期 履修区分 選択必修
授業の形態 第1週~第12週授業については"Blackboard Collaborate Ultra"ツールを利用した同時双方向方式(オンライン・ライブ中継方式)により,時間割表の曜日・時限に実施します。カメラとマイクが利用可能なPCの使用,ならびに通信環境に制約があり,上記形態の受講が選択できない場合には指導教員もしくは学科事務室を介し申し出てください。
第13週~第15週授業は課題研究方式により行います。
授業概要 水循環の機構と変動要因を明らかにし,水文環境と人間活動との関わりについて具体的な事例に基づき講義する。
授業のねらい・到達目標 自然界における水循環の定量的な把握と水文環境の変容過程に関わる課題の解決に向けた調査研究手法を自ら思考し提示することができる。
授業の方法 (1)プレゼンテーションの方法:オンライン授業・課題研究授業で配信する教材ファイルとその解説による。
(2)授業内容:各受講生の研究テーマとの接点を見出し,調査研究の結果に基づく質疑応答を中心に進める。
授業計画
1 ―授業のテーマ・到達目標および授業の方法等
―河川水質の流下に伴う変化の特異な事例(オンライン授業)
【事前学習】シラバスの記載事項を精査する。 (1時間)
【事後学習】源流域に汚染源が発生する河川の具体例について纏める。 (2時間)
2 水質組成に着目した汚染物質の起源の特定手法(オンライン授業)
【事前学習】前回配信の教材について整理する。 (2時間)
【事後学習】自然界の水の溶存成分濃度と差異に関する纏めを行う。 (2時間)
3 水質汚染の自然的・人為的要因と改善に向けた定量的評価(オンライン授業)
【事前学習】前回配信の教材について整理する。 (2時間)
【事後学習】地質と人間活動に由来する水質汚染の実際例について纏める。 (2時間)
4 カルスト地域における失水河流の流量と水質の変化機構(オンライン授業)
【事前学習】前回配信の教材について整理する。 (1時間)
【事後学習】流下に伴い河川流量が減少する要因について纏めを行う。 (2時間)
5 トレーサーによる水循環の解明(オンライン授業)
【事前学習】前回配信の教材について整理する。 (2時間)
【事後学習】水循環の解明に有効なトレーサーの長短について纏める。 (3時間)
6 熱帯火山地域における地表水と地下水の交流(オンライン授業)
【事前学習】前回配信の教材について整理する。 (2時間)
【事後学習】火山体における地下水の流動系について比較検討し纏める。 (2時間)
7 河川水質の形成要因としての閉塞湖の漏水(オンライン授業)
【事前学習】前回配信の教材について整理する。 (2時間)
【事後学習】湿潤気候下における閉塞湖の水収支について纏めを行う。 (1時間)
8 水文極値の再現期間・超過確率の算定方法(オンライン授業)
【事前学習】前回配信の教材について整理する。 (2時間)
【事後学習】既往の水文極値に関する統計値について纏める。 (3時間)
9 国際河川の水資源管理・適正利用とその課題(オンライン授業)
【事前学習】前回配信の教材について整理する。 (2時間)
【事後学習】大陸の国際河川について流域単位の水文特性を纏める。 (2時間)
10 河川の流況と流域の水文地質特性との関係(オンライン授業)
【事前学習】前回配信の教材について整理する。 (2時間)
【事後学習】降雨に対する流出の応答について纏めを行う。 (2時間)
11 ハイドログラフによる降雨―流出機構の解析(オンライン授業)
【事前学習】前回配信の教材について整理する。 (1時間)
【事後学習】異なる時空間尺度における河川流量の変化特性の纏めを行う。 (2時間)
12 洪水に対する流域の脆弱性と減災対策(オンライン授業)
【事前学習】前回配信の教材について整理する。 (2時間)
【事後学習】水害の現状と軽減に向けた国内外の流域の事例を纏める。 (3時間)
13 地下水の過剰揚水とその対策(課題研究授業)
【事前学習】前回配信の教材について整理する。 (2時間)
【事後学習】地下水保全の手法としての人工涵養の効果の纏めを行う。 (2時間)
14 都市化に伴う水文環境の変化と復元(課題研究授業)
【事前学習】前回配信の教材について整理する。 (1時間)
【事後学習】土地利用変化の解析手法と影響の具体例について纏める。 (2時間)
15 総合討論および到達度の確認と解説を行い,本授業の一層の理解を深める(課題研究授業)。
【事前学習】前回までに配信された教材を整理し疑問点を抽出する。 (3時間)
【事後学習】授業の学修内容の総纏めを行う。 (3時間)
その他
教科書 使用しない。
関連する教材と論文別刷りのファイルをオンライン授業で配信する。
参考書 Jones, J.A.A. (Ed.), Sustaining Groundwater Resources -A Critical Element in the Global Water Crisis-, Springer, 2011, 1 edition
小林浩二・佐々木博・森和紀・加賀美雅弘・山本充・中川聡・呉羽正昭 『東欧革命後の中央ヨーロッパ―旧東ドイツ・ポーランド・チェコ・スロヴァキア・ハンガリーの挑戦―』 二宮書店 2000年 第1版
森和紀・佐藤芳徳 『図説 日本の湖』 朝倉書店 2015年 第1版
成績評価の方法及び基準 授業参画度:オンライン授業への参画度(30%)、課題に対する質疑応答(70%)
授業参画度と課題に対する質疑応答に基づき達成度を評価し,総合的に判断し60点以上を合格とする。
オフィスアワー 電子メールによる質疑応答を原則とする。

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