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ドイツ語学講義2

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令和2年度入学者 ドイツ語学講義2
令和元年度以前入学者 ドイツ語学講義2
教員名 新田春夫
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
科目群 ドイツ文学専攻
学期 後期 履修区分 選択必修
授業の形態 Zoomを使って同時双方向型の授業を行います。授業開始までにBlackBoardのコースID 20204266 : 2020ドイツ語学講義2(新田春夫・後・月3) に登録し、初回授業の注意事項に従って準備をしておくこと。
授業概要 ドイツ語統語論:「語と句のはざま」の視点から(後期)。
文はまとまった意味を表す最小の単位である。しかし、文は語の並列的な連結ではなく、いくつかの語がひとつの句を構成し、そのような複数の句が階層的依存関係を成して、文を構成している。この講義ではドイツ語の文の構成単位は何かという視点から文におけるさまざまな語と句の階層的依存関係について考察する。
授業のねらい・到達目標 文の意味内容の理解には文における語と句の階層的依存関係の把握が肝要である。この講義では現代ドイツ語の具体的用例に基づいて文の意味内容の速やかで正しい理解力の習得を目指す。
授業の方法 1)各回のテーマについて講義形式で解説する。
2)講義内容に関する質疑応答を通して理解を深めるようにする。
3)学期末に全体テーマ、ドイツ語統語論の視点から、に関して自分でテーマを設定し、それに関するレポートを提出してもらう。
4)毎回の講義プリント、実践用テクスト、課題プリントはあらかじめ配布するので、必ず読んでおく。
5)課題は次回の授業の際に一緒に検討する。
6)毎回、辞書を用意しておく。
7)授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とすること。
授業計画
1 導入。今期の講義内容の概説をおこなう。
【事前学習】あらかじめ配布した講義プリント、実践用テクストを読み、わからない箇所があればチェックしておく。 (2時間)
【事後学習】あらかじめ配布した課題プリントを解く。 (2時間)
2 3.意味統語的統語-コロケーション。統語の類型の三つめである意味統語的統語についてコロケーションの視点から具体例を示しながら解説する。
【事前学習】あらかじめ配布した講義プリント、実践用テクストを読み、そこに挙がっている用例を訳しておく。 (2時間)
【事後学習】あらかじめ配布した課題プリントを解く。 (2時間)
3 コロケーション(1): 動詞の場合。意味的統語であるコロケーションを動詞の場合について具体例を示しながら解説する。
【事前学習】あらかじめ配布した講義プリント、実践用テクストを読み、そこに挙がっている用例を訳しておく。 (2時間)
【事後学習】あらかじめ配布した課題プリントを解く。 (2時間)
4 コロケーション(2): 形容詞の場合。意味的統語であるコロケーションを形容詞の場合について具体例を示しながら解説する。
【事前学習】あらかじめ配布した講義プリント、実践用テクストを読み、そこに挙がっている用例を訳しておく。 (2時間)
【事後学習】あらかじめ配布した課題プリントを解く。 (2時間)
5 コロケーション(3): 名詞の場合。意味的統語であるコロケーションを名詞の場合について具体例を示しながら解説する。
【事前学習】あらかじめ配布した講義プリント、実践用テクストを読み、そこに挙がっている用例を訳しておく。 (2時間)
【事後学習】あらかじめ配布した課題プリントを解く。 (2時間)
6 4.比喩的統語-比喩の類型と身体性。統語の類型の四つめである比喩とその身体性について具体例を示しながら解説する。
【事前学習】あらかじめ配布した講義プリント、実践用テクストを読み、そこに挙がっている用例を訳しておく。 (2時間)
【事後学習】あらかじめ配布した課題プリントを解く。 (2時間)
7 比喩(1): 明喩、隠喩。比喩表現の一つである明瑜、暗喩について具体例を示しながら解説する。
【事前学習】あらかじめ配布した講義プリント、実践用テクストを読み、そこに挙がっている用例を訳しておく。 (2時間)
【事後学習】あらかじめ配布した課題プリントを解く。 (2時間)
8 比喩(2): 換喩。比喩表現の一つである換喩について具体例を示しながら解説する。
【事前学習】あらかじめ配布した講義プリント、実践用テクストを読み、そこに挙がっている用例を訳しておく。 (2時間)
【事後学習】あらかじめ配布した課題プリントを解く。 (2時間)
9 身体性 :人の身体部分、行為。比喩表現には人の身体部分や行為を比喩的に利用したものが多く見られる。これを言語表現の身体性と言う。ドイツ語における身体性について具体例を示しながら解説する。
【事前学習】あらかじめ配布した講義プリント、実践用テクストを読み、そこに挙がっている用例を訳しておく。 (2時間)
【事後学習】あらかじめ配布した課題プリントを解く。 (2時間)
10 5.正書法的統語と造語。統語の類型の五つめである正書法について考察する。慣用句は一つのまとまった意味を表すため語のように感じられる。このことから正書法では慣用句を1語で書こうとする傾向が見られる。しかし、慣用句の意味的まとまりにはさまざまな段階があるから正書法には揺れがありうる。この句と語のさまざまな様相を具体例を示しながら解説する。また、慣用句の正書法による1語書きと造語の違いについても考察する。
【事前学習】あらかじめ配布した講義プリント、実践用テクストを読み、そこに挙がっている用例を訳しておく。 (2時間)
【事後学習】あらかじめ配布した課題プリントを解く。 (2時間)
11 正書法(1)分離動詞の場合。分離動詞は本来は慣用句である。正書法では分離動詞の不定形は1語で書くことが決められている。しかし、何をもって分離動詞と見なすかについてはしばしば揺れが見られる。分離動詞の諸相について具体例を示しながら解説する。
【事前学習】あらかじめ配布した講義プリント、実践用テクストを読み、そこに挙がっている用例を訳しておく。 (2時間)
【事後学習】あらかじめ配布した課題プリントを解く。 (2時間)
12 正書法(2)副詞句の場合。副詞とされるものには句としての認識のため複数の語として書かれるものから句としてあるいは語としての揺れのあるもの、さらに語として認識され1語に書かれるものまでさまざまな段階が見られる。その様相について具体例を示しながら解説する。
【事前学習】あらかじめ配布した講義プリント、実践用テクストを読み、そこに挙がっている用例を訳しておく。 (2時間)
【事後学習】あらかじめ配布した課題プリントを解く。 (2時間)
13 正書法(3)前置詞句の場合。前置詞とされるものには句としての認識のため複数の語として書かれるものから句としてあるいは語としての揺れのあるもの、さらに語として認識され1語に書かれるものまでさまざまな段階が見られる。その諸相について具体例を示しながら解説する。
【事前学習】あらかじめ配布した講義プリント、実践用テクストを読み、そこに挙がっている用例を訳しておく。 (2時間)
【事後学習】あらかじめ配布した課題プリントを解く。 (2時間)
14 正書法(4)接続詞句の場合。接続詞とされるものには句としての認識のため複数の語として書かれるものから句としてあるいは語としての揺れのあるもの、さらに語として認識され1語に書かれるものまでさまざまな段階が見られる。その様相について具体例を示しながら解説する。
【事前学習】あらかじめ配布した講義プリント、実践用テクストを読み、そこに挙がっている用例を訳しておく。 (2時間)
【事後学習】あらかじめ配布した課題プリントを解く。 (2時間)
15 今期の授業内容を総括し、質疑応答、討論を行うことによって理解を深め、さらに、残った問題、今後の展望について考える。
【事前学習】あらかじめ配布した講義プリント、実践用テクストを読み、そこに挙がっている用例を訳しておく。 (2時間)
【事後学習】あらかじめ配布した課題プリントを解く。 (2時間)
その他
教科書 使用しない
参考書 Duden Grammatik, Duden, 2016, 9 edition
Ulrich Engel, Syntax der deutschen Gegenwartssprache, Erich Schmidt, 1977, 1 edition
Digitales Wörterbuch der deutschen Sprache (DWDS):https://www.dwds.de/
あらかじめ当該授業用の講義プリント、実践用テクスト、課題プリントを配布しておく。従って、教科書はなし。
成績評価の方法及び基準 レポート:レポートのテーマ、論述、結論の達成度(90%)、授業参画度:授業中の質疑応答の内容(10%)
オフィスアワー 常時メールにて受け付けます。

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