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図書館サービス概論

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令和元年度以前入学者 図書館サービス概論
教員名 加藤好郎
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 前期 履修区分 選択
授業の形態 オンデマンド型(PowerPointによるスライド資料配信)の遠隔授業(12回)と課題研究(3回)を組み合わせる。Blachboard使用。
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授業概要 図書館サービスの意義・理念を理解させ、サービス内容・方法を説明し、図書館利用を促進させ学習効果を高める。「ライブラリアンシップとは何か」も考えさせる。
授業のねらい・到達目標 この科目は文理学部(学士(図書館情報学)のDP及びCP1に対応しています。図書館は、何の目的をもって存在しているかを理解させる。現在、どんなサービスが実施されるかを解説する。同時に、それらのサービスがどのように変化しているかを説明し、図書館をどのように利用すれば質の高い情報資源を得ることができ、そのことで学習効果が高くなるかをより具体的な方法や事例を講義する。そのことで、図書館利用のモチベーションを高めることが出来るようになる。
授業の方法 科目の前半は、図書館の知識として、歴史、概念、理念、現場の業務、サービス、法律などを説明し理解させる。後半は、「図書館シリーズ」と題して、パブリック・サービスを中心に、実際に現在行っている内容を理解できるように、細かい部分までを説明する。公共図書館の内容を理解させ、特に大学図書館は実際に図書館を利用させ、その評価をレポートさせる。テクニカル・サービスでは、選書業務のコンセプト、収書業務のノウハウを理解させ、さらに出版業界と図書館の関係も説明する。最後に図書館における著作権を理解させる。5月11日から8月1日までの授業実施日(12回)に、Blackboardを通して、オンデマンド教材を配信する(15分×3)。受講生はその教材を視聴し、学修すること。また、課題を解き、期日まで(特に指定のない場合は翌週の週まで)に所定の方法で提出すること。課題の解答例は翌週までに提供するので、復習すること。また、Blackboardの掲示板機能を通して「質問」「議論」の機会を提供する。試験日あるいはレポート提出日は、Blackboardを通して配信する。答案はスキャンしたpdfでお願いします。別途、課題研究については、最終提出期限を8月8日として3回実施する。
授業計画
1 ガイダンス(授業のテーマや到達目標及び授業の方法について説明する)。サービスの意義と目的。(オンデマンド授業)。
【事前学習】シラバスの確認して、授業の全体像を把握する (1時間)
【事後学習】テキストを配布し確認させる (1時間)
2 図書館サービス理念:「ユネスコ公共図書館宣言」「公立図書館サービス13のチェックリスト」「図書館の社会的意義」「図書館サービスを支える理念」「図書館サービスのフィッシュボーン」。(オンデマンド授業)。
【事前学習】テキストp.1 ~ p.6までを通読して、特にユネスコ宣言について確認しておくこと (2時間)
【事後学習】テキストを再読して、各理念について簡単にレポートする (3時間)
3 図書館サービスの基本原則:「図書館は利用者のためである」「情報の供給が需要を創る」「図書館はそのサービスに対する代償をうけるべきである」「図書館は費用対効果と費用対便益についても関心を払わなければならない」
「図書館は収穫逓減の法則に落ちいってはならない」「図書館情報学は実学であり、経験科学である」。(オンデマンド授業)。
【事前学習】テキストp.7 ~p.13までを通読して、特に費用対便益について理解しておくこと (2時間)
【事後学習】テキストを再読して、各基本原則を簡単にレポートする (3時間)
4 図書館の歴史:第2次世界大戦の戦前と戦後。公共図書館の基盤整備、図書館利用者の多様性、情報拠点としてのICT活用サービス。(オンデマンド授業)。
【事前学習】テキストp.14~p.20までを通読して、特に利用者の多様性について確認しておくこと (2時間)
【事後学習】テキストを再読して、歴史の時代ごとにまとめておくこと (2時間)
5 図書館の課題解決サービス:「子どものいじめに対する図書館の役割」「子どもの貧困と図書館」「刑務所図書館の必要性」。(オンデマンド授業)。
【事前学習】テキスp.20 ~p.26までを通読して、特に「いじめ」について確認しておくこと (2時間)
【事後学習】テキストを再読して、いじめ問題、貧困問題、刑務所図書館の今後についてレポートする (3時間)
6 図書館サービスの構成要素:図書館資料、図書館利用者、図書館職員、図書館施設・設備。(オンデマンド授業)。
【事前学習】テキストのp.27~p.30までを通読して、特に図書館利用者について確認しておくこと (2時間)
【事後学習】テキストを再読して、図書館のサービス機能をまとめておくこと (2時間)
7 利用者対象別サービスI:読書相談、業務支援、生活支援、教育・文化活動支援、児童サービス、ヤングアダルトサービス。(オンデマンド授業)。
【事前学習】テキストのp.31~p.34までを通読して、特に読書相談について確認しておくこと (2時間)
【事後学習】テキストを再読して、対象別サービスの違いをまとめておくこと (2時間)
8 利用者対象別サービスII:地域活性化促進活動、地域資料の収集方法、コミュニティライブラリー、地域産業支援、子育て支援サービス、高齢者への図書館サービス、多分化サービス、アウトリーチサービス、学校教育活動の支援。(オンデマンド授業)。
【事前学習】テキストのp.35~p.40までを通読して、特に多文化サービスについて理解しておくこと (2時間)
【事後学習】テキストを再読して、対象別サービスの違いをまとめておくこと (2時間)
9 図書館の障害者サービス:図書館利用に障害を持つ人々への支援、『障害者差別解消法』、障害者サービスの実施館。(オンデマンド授業)。
【事前学習】テキストの.p41~p.47までを通読して、特に「障害者差別解消法」について確認しておくこと (2時間)
【事後学習】テキストを再読して、障害者サービスの現状と将来をレポートする (3時間)
10 国立国会図書館のサービス:歴史、組織、デジタル化、納本制度、デジタル化によるNDLの資料の公開。米国議会図書館:歴史、組織。二ューヨーク公共図書館:組織、サービス。(オンデマンド授業)。
【事前学習】テキストの.p48~ p.54までを通読して、特に納本制度のあり方を理解しておくこと (2時間)
【事後学習】テキストを再読して、NDLとLCを比較してまとめておくこと (2時間)
11 パブリック・サービスI:閲覧業務、貸出サービス、書庫管理、相互貸借、レファレンスサービス、データーベース検索。(オンデマンド授業)。
【事前学習】テキストのp.55~p.62までを通読して、特に相互貸借について理解しておくこと (2時間)
【事後学習】テキストを再読して、サービスの内容をまとめておくこと (2時間)
12 パブリック・サービスII:主なデータベースの種類、文献検索「労働法・社会保障法」「日本経済史、日本経済思想史」「国際政治」「事典・辞書で言葉や定義を調べる」「学術論文、雑誌記事」「新聞記事」。(オンデマンド授業)。
【事前学習】テキストのp.63~p.69までを通読して、特に文献検索について確認しておくこと (2時間)
【事後学習】テキストを再読して、図書館を利用して実際に検索すること (2時間)
13 テクニカル・サービス:逐次刊行物、新聞、古書の書誌学、選書業務、出版の意義、出版と図書館、委託販売制度、OCLC、NII。(課題研究)。
【事前学習】テキストのp.70~p.75までを通読して、特に雑誌と新聞について理解しておくこと (2時間)
【事後学習】テキストを再読して、テクニカル・サービスの内容をまとめておくこと (2時間)
14 図書館と著作権:創造の循環と著作権、1条、3条、31条、38条、公衆送信権、電子書籍・電子ジャーナルと著作権。(課題研究)。
【事前学習】テキストのp.76 ~ p.80までを通読して、特に公衆送信権について確認しておくこと (2時間)
【事後学習】テキストを再読して、著作権法31条について理解しておくこと (2時間)
15 これまでの復習・解説を行い授業の理解をさらに深める。図書館サービスの課題と展望。(課題研究)。
【事前学習】テキストの指摘された部分を読んで、特に重要な部分を確認しておくこと (3時間)
【事後学習】図書館サービスについて自分の意見をまとめておくこと (3時間)
その他
教科書 テキストはこちらで準備します。
参考書 加藤好郎 『書物の文化史』 丸善出版 2018年 第1版
成績評価の方法及び基準 試験(20%)、レポート:レポートは5回ある(60%)、授業参画度:オンデマンド教材の視聴状況を評価する。(20%)
オフィスアワー Blackboardを通して行います。

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