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自主創造の基礎2

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令和2年度以降入学者 自主創造の基礎2
令和元年度以前入学者 自主創造の基礎2
教員名 青木隆
単位数    2 学年    1 開講区分 文理学部
科目群 全学共通教育科目、中国語中国文化学科
学期 後期 履修区分 必修
授業の形態 オンデマンド型(Blackboardにより講義動画及びPDF教材を配信する)
Blackboard ID:20210020
授業概要 「漢文」は、日本語古典文化の枠内で学ばれている。だから、諸君はこれまで、「漢文」が外国語文であることを意識しないですんだ。しかし、中国古典文を理解するためには、古典中国語の知識が不可欠である。古典中国語は、現代中国語とかなりの文法的共通性がある。したがって、古典中国語を外国語として学ぶことと現代中国語を学ぶことは相補的な学習効果が期待できる。周知のとおり、日本人は、古典中国語文を日本語に翻訳する技術――漢文訓読法を千数百年の長きにわたり培ってきた。幸いなことに、それらの学者たちによる古典中国語研究の膨大な蓄積が今日まで伝わっている。漢和辞典は、その結晶である。本授業では、漢和辞典の使い方に習熟し、漢和辞典でどんなことができるようになるのかを知ってもらいたい。
授業のねらい・到達目標 本授業は、高校「漢文」を学んだ人が、外国語文として本格的に古典中国語文を学ぶための入門として機能するよう設計されている。それにはまず、漢和辞典の使い方に習熟することが必要である。
①漢和辞典で未知の漢字を調べることができる。
②漢和辞典の記述から役に立つ情報を読み取ることができる。
③古典中国語も現代中国語も同じ中国語であることがわかる。
④漢和辞典の付録を活用することができる。
⑤漢文訓読文の仕組みを理解することができる。
経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて,倫理的な課題を理解し説明することができる。(A-1-1)
仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる。(A-3-1)
事象を注意深く観察して,解決すべき問題を認識できる。(A-4-1)
新しいことに挑戦する気持ちを持つことができる。(A-5-1)
親しい人々とのコミュニケーションを通じて相互に意思を伝達することができる。(A-6-1)
集団の活動において,より良い成果を上げるために,お互いを尊重することができる。(A-7-1)
自己の学修経験の振り返りを継続的に行うことができる。(A-8-1)この科目は、文理学部のDP及びCPの1,3,4,5,6,7,8に対応しています。
授業の方法 原則としてオンデマンド動画による講義形式で行う。実習は、PDF教材の演習問題を解く形で行なう。できるだけ予習で演習問題を解いてから講義に臨んでもらいたい。各授業回において課題提出を求めたり小テストを行う。本授業の事前・事後学習は合わせて2時間の学習を目安とする。
課題の提出方法、フィードバック方法等については、授業開始時に提示する。
履修条件 高校卒業程度の「漢文」を学んでいること。
授業計画
1 ガイダンス。授業方法と到達目標について理解する。漢字二字熟語がどんな文法に従っているか考えてみる。その際、必要があれば掲示板を通じてクラスメイトとともに考えてみよう(A-1-1)(A-6-1)。
【事前学習】シラバスを読み、到達目標について理解する。『漢辞海』熟語欄に記載されている漢字二字熟語を適当に5つ選び、意味を調べ、ノートしておく。 (時間1h)
【事後学習】授業でできなかった問題を解いてみる(A-8-1)。授業で出された課題に取り組む。 (時間1h)
2 新旧の漢字体、異体字の関係について。漢和辞典で漢字を引く方法をマスターする。その際、引き方のわからない漢字があれば、掲示板を通じてクラスメイト同士で助け合おう(A-1-1)(A-6-1)。
【事前学習】第2回教材を読んで演習問題を解いておく。 (時間1h)
【事後学習】授業でできなかった問題を解いてみる(A-8-1)。授業で出された課題に取り組む。 (時間1h)
3 字音について。漢和辞典に記載されている漢字音には、大きく分けて、中国漢字音と日本漢字音がある。練習問題の実習を通じて、字音の調べ方をマスターする。その際、グループの中で字音の調べ方を教えあうこと(A-1-1)(A-6-1)。
【事前学習】第3回教材を読んで演習問題を解いておく。 (時間1h)
【事後学習】授業でできなかった問題を解いてみる(A-8-1)。授業で出された課題に取り組む。 (時間1h)
4 字音について。漢和辞典に記載されている漢字音には、中国漢字音と日本漢字音がある。練習問題の実習を通じて、字音の調べ方をマスターする。その際、調べ方のわからない漢字があれば、掲示板を通じてクラスメイト同士で助け合おう(A-1-1)(A-6-1)。
【事前学習】第4回教材を読んで演習問題を解いておく。 (時間1h)
【事後学習】授業でできなかった問題を解いてみる(A-8-1)。授業で出された課題に取り組む。 (時間1h)
5 古典中国語文・漢文訓読文・漢文書き下し文の三者の違いを把握する。漢文訓読文に付す「送り仮名」の概念を理解する (A-4-1)。
【事前学習】 第6回教材を読んで演習問題を解いておく。 (時間1h)
【事後学習】授業でできなかった問題を解いてみる(A-8-1)。授業で出された課題に取り組む。 (時間1h)
6 演習を通じて、返り点の読み方・打ち方をマスターする(A-3-1)(A-4-1)。。
【事前学習】『漢辞海』第4版「漢文読解の基礎・8前置詞」(一七〇一頁)を読んで要点をノートに書いておく。 (時間1h)
【事後学習】授業でできなかった問題を解いてみる(A-8-1)。授業で出された課題に取り組む。 (時間1h)
7 振り仮名なし旧かな書き下し文をもとに訓読文を復元する(1)
漢文訓読文と漢文書き下し文の対応関係を理解する目的で、振り仮名なし旧仮名漢文書き下し文をもとに、原中国古典文に漢文訓読を施す練習をする。その際、漢和辞典で字音・字訓を調べつつ、現代中国語の文法との共通性に着目しつつ、中国古典文の文法構造を把握する(A-3-1)(A-4-1)。教材は『三国志演義』の一場面である。まず該当場面について解説し、90年代中国制作のテレビ大河ドラマの該当場面を鑑賞する。教材の1/11ほど消化する。
【事前学習】教材の1/11を目安に予習をしておく。 (時間1h)
【事後学習】授業でできなかった問題を解いてみる(A-8-1)。授業で出された課題に取り組む。 (時間1h)
8 振り仮名なし旧かな書き下し文をもとに訓読文を復元する(2)
漢文訓読文と漢文書き下し文の対応関係を理解する目的で、振り仮名なし旧仮名漢文書き下し文をもとに、原中国古典文に漢文訓読を施す練習をする。その際、漢和辞典で字音・字訓を調べつつ、現代中国語の文法との共通性に着目しつつ、中国古典文の文法構造を把握する(A-3-1)(A-4-1)。教材は『三国志演義』の一場面である。教材の3/11まで消化する。
【事前学習】教材の3/11を目安に予習をしておく。 (時間1h)
【事後学習】授業でできなかった問題を解いてみる(A-8-1)。授業で出された課題に取り組む。 (時間1h)
9 振り仮名なし旧かな書き下し文をもとに訓読文を復元する(3)
漢文訓読文と漢文書き下し文の対応関係を理解する目的で、振り仮名なし旧仮名漢文書き下し文をもとに、原中国古典文に漢文訓読を施す練習をする。その際、漢和辞典で字音・字訓を調べつつ、現代中国語の文法との共通性に着目しつつ、中国古典文の文法構造を把握する(A-3-1)(A-4-1)。教材は『三国志演義』の一場面である。教材の5/11まで消化する予定。
【事前学習】教材の5/11を目安に予習をしておく。 (時間1h)
【事後学習】授業でできなかった問題を解いてみる(A-8-1)。授業で出された課題に取り組む。 (時間1h)
10 振り仮名なし旧かな書き下し文をもとに訓読文を復元する(4)
漢文訓読文と漢文書き下し文の対応関係を理解する目的で、振り仮名なし旧仮名漢文書き下し文をもとに、原中国古典文に漢文訓読を施す練習をする。その際、漢和辞典で字音・字訓を調べつつ、現代中国語の文法との共通性に着目しつつ、中国古典文の文法構造を把握する(A-3-1)(A-4-1)。教材は『三国志演義』の一場面である。教材の7/11まで消化する予定。
【事前学習】教材の7/11を目安に予習をしておく。 (時間1h)
【事後学習】授業でできなかった問題を解いてみる(A-8-1)。授業で出された課題に取り組む。 (時間1h)
11 振り仮名なし旧かな書き下し文をもとに訓読文を復元する(5)
漢文訓読文と漢文書き下し文の対応関係を理解する目的で、振り仮名なし旧仮名漢文書き下し文をもとに、原中国古典文に漢文訓読を施す練習をする。その際、漢和辞典で字音・字訓を調べつつ、現代中国語の文法との共通性に着目しつつ、中国古典文の文法構造を把握する(A-3-1)(A-4-1)。教材は『三国志演義』の一場面である。教材の9/11まで消化する予定。
【事前学習】教材の9/11を目安に予習をしておく。 (時間1h)
【事後学習】授業でできなかった問題を解いてみる(A-8-1)。授業で出された課題に取り組む。 (時間1h)
12 ワールドカフェ(1):ワーク一回目(A-5-1)(A-7-1)
【事前学習】指定された場所で受講するため、場所の確認などを行っておくこと。必要な所持品をそろえておくこと。 (時間1h)
【事後学習】一回目のワークについて、自分でもう一度、引き取って自分自身の回答を考えてみる。 (時間1h)
13 ワールドカフェ(2):ワーク二回目(A-5-1)(A-7-1)
【事前学習】指定された場所で受講するため、場所の確認などを行っておくこと。 (時間1h)
【事後学習】一回目のワークについて、自分でもう一度、引き取って自分自身の回答を考えてみる。 (時間1h)
14 振り仮名なし旧かな書き下し文をもとに訓読文を復元する(6)
漢文訓読文と漢文書き下し文の対応関係を理解する目的で、振り仮名なし旧仮名漢文書き下し文をもとに、原中国古典文に漢文訓読を施す練習をする。その際、漢和辞典で字音・字訓を調べつつ、現代中国語の文法との共通性に着目しつつ、中国古典文の文法構造を把握する(A-3-1)(A-4-1)。教材は『三国志演義』の一場面である。第14回で教材を終わらせる。
【事前学習】教材の11/11を目安に予習をしておく。 (時間1h)
【事後学習】授業でできなかった問題を解いてみる(A-8-1)。授業で出された課題に取り組む。 (時間1h)
15 キャリア形成について考える(卒業生の話を聴く)(A-5-1)。
【事前学習】将来について考えること。 (時間1h)
【事後学習】後援者の話を振り返り、自身の将来をふまえ、大学で学ぶことを考えること。 (時間1h)
その他
教科書 佐藤進・濱口富士雄 『漢辞海』 三省堂 2017年 第4版
PFD教材は、Blackbordで配布する。
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 授業内テスト:授業内試験は、各授業回の課題・テストの成績をもって評価する。(75%)、授業参画度:授業参画度には、各授業回の課題・テストの提出状況等を含む。(25%)
オフィスアワー 授業内容にかんする質問は、Blackboardで受け付ける。要望があれば、質疑応答を全体で共有できるように掲示板を開設する場合もある。

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