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歴史学２

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令和元年度以前入学者 歴史学２
教員名 岩田陽子
単位数    2 学年 1～4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 後期 履修区分 選択
授業の形態 オンデマンド型授業（PowerPointによる音声主体動画とPDFによるプリントの配信、14回）と課題研究（1回）
BlackboardのコースID：20210092
授業概要 獣肉食の変遷を通して日本の歴史を考えるとともに、歴史学の研究手法の基礎について講義する。
授業のねらい・到達目標 ステーキや焼き肉など今では何の疑問を持つことなく食しているが、実は日本の歴史の中で獣肉食を禁忌とする思想があった。そこで本科目では、獣肉食の変遷を通して日本の歴史を見つめ直し、歴史を学ぶ意義を考えてみたい。獣肉食は単なる食文化史としての一面のみならず、政治史、社会経済史、対外関係史、民俗学などをも含む日本史の重要なテーマである。このように多角的な視点から獣肉食を考えることにより、日本の歴史を包括的にとらえていく力を習得する。また、史料をもとに史実を考察する歴史学の研究手法を身に付けることにより、自らが何か物事を考察する際に応用できるようにすることをも目標とする。
この科目は文理学部のDP及びCPの1,3に対応しています。
授業の方法 授業の形式：【講義】
オンデマンド型授業。Blackboardを通じて授業1回につき15分程度3本のPowerPointによる音声主体動画とPDFによるプリントを配信する。授業に際しては適宜、意見や感想などのリアクション回答を求め、授業参画度の評価対象とし、2週間後の授業において講評する。また到達度を確認するために試験代わりの課題研究を実施するほか、レポート課題の提出も求める。課題研究とレポート課題については返却はせず、第15回授業で全体的な講評をする。各提出物の送信にはBlackboardを用いる。
初回授業開始までにBlackboardのコース登録をすること。受講者への連絡はBlackboardの"連絡事項"欄に掲示するので随時確認すること。
授業計画
1 ガイダンス（授業の進め方や到達目標、レポート課題などについての説明）ならびに日本史の時代区分【オンデマンド型授業】
【事前学習】シラバスを読み内容を把握しておくこと。また日本史の時代区分について調べておくこと。 （2時間）
【事後学習】レポート課題に関するテーマを選定し、必要な情報を集め始めること。 （2時間）
2 日本における食文化の変遷【オンデマンド型授業】
【事前学習】これまで学習した日本史の授業の中で、どのような食に関わる話題があったか考えておくこと。 （2時間）
【事後学習】日本史の時代区分と食文化史から見た時代区分を比較して、ノートに整理しておくこと。またレポート課題を進めること。 （2時間）
3 原始における獣肉食の実態【オンデマンド型授業】
【事前学習】「魏志」倭人伝と『日本書紀』について調べておくこと。 （2時間）
【事後学習】配信プリントを読み直し、ノートに整理しておくこと。またレポート課題を進めること。 （2時間）
4 古代における獣肉食禁忌思想の発生【オンデマンド型授業】
【事前学習】天武天皇と持統天皇について調べておくこと。 （2時間）
【事後学習】配信プリントを読み直し、ノートに整理しておくこと。またレポート課題を進めること。 （2時間）
5 古代における獣肉食禁忌思想の形成【オンデマンド型授業】
【事前学習】『今昔物語集』について調べておくこと。 （2時間）
【事後学習】配信プリントを読み直し、ノートに整理しておくこと。またレポート課題を進めること。 （2時間）
6 中世における獣肉食禁忌思想の展開【オンデマンド型授業】
【事前学習】鎌倉仏教について調べておくこと。 （2時間）
【事後学習】配信プリントを読み直し、ノートに整理しておくこと。またレポート課題を進めること。 （2時間）
7 南蛮文化の伝来【オンデマンド型授業】
【事前学習】南蛮文化について調べておくこと。 （2時間）
【事後学習】配信プリントを読み直し、ノートに整理しておくこと。またレポート課題を進めること。 （2時間）
8 宣教師が見た日本の風俗【オンデマンド型授業】
【事前学習】ルイス・フロイスについて調べておくこと。 （2時間）
【事後学習】配信プリントを読み直し、ノートに整理しておくこと。またレポート課題を進めること。 （2時間）
9 近世前期における獣肉食の実態【オンデマンド型授業】
【事前学習】江戸幕府の対外政策について調べておくこと。 （2時間）
【事後学習】配信プリントを読み直し、ノートに整理しておくこと。またレポート課題を進めること。 （2時間）
10 「生類憐みの令」と獣肉食禁忌思想【オンデマンド型授業】
【事前学習】「生類憐みの令」と徳川綱吉について調べておくこと。 （2時間）
【事後学習】配信プリントを読み直し、ノートに整理しておくこと。またレポート課題を進めること。 （2時間）
11 近世後期における獣肉食の実態【オンデマンド型授業】
【事前学習】化政文化について調べておくこと。 （2時間）
【事後学習】配信プリントを読み直し、ノートに整理しておくこと。またレポート課題を進めること。 （2時間）
12 近世後期における大名の獣肉贈答【オンデマンド型授業】
【事前学習】島津斉彬と井伊直弼について調べておくこと。 （2時間）
【事後学習】配信プリントを読み直し、ノートに整理しておくこと。またレポート課題を進めること。 （2時間）
13 近代における文明開化と獣肉食の解禁【オンデマンド型授業】
【事前学習】文明開化の風潮について、その具体例を調べておくこと。 （2時間）
【事後学習】配信プリントを読み直し、ノートに整理しておくこと。またレポート課題を進めること。 （2時間）
14 到達度の確認【課題研究】
【事前学習】これまでの授業内容を復習しておくこと。 （2時間）
【事後学習】課題の設問を改めて考え直しておくこと。 （2時間）
15 現代における食の諸問題ならびに課題の講評【オンデマンド型授業】
【事前学習】1週間の食事の献立をメモしておくこと。 （2時間）
【事後学習】現代における食の諸問題を自らの問題としてとらえ、今後の日本の食文化について考えること。 （2時間）
その他
教科書 プリントを配信する。
参考書 原田信男 『歴史のなかの米と肉 （平凡社ライブラリー）』 平凡社 2005年
成績評価の方法及び基準 レポート:課題研究ならびにレポート課題(80%)、授業参画度(20%)
課題研究は到達度を確認するために試験代わりとして行うものである。レポート課題は年末に提出する1度であり、詳細は第1回授業時に説明する。また授業参画度は適宜行うリアクション回答で評価する。
オフィスアワー 質問などはメールで随時受け付ける。

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