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令和2年度以降入学者 | 考古学 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 考古学1 | ||||
教員名 | 小泉龍人 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 総合教育科目 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | オンデマンド型の遠隔授業(BlackboardとOneDriveを通じた録画授業配信,スライド資料配信)と課題研究(レポート作成とフィードバック) Blackboard ID:20210094 |
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授業概要 | 本授業は世界の考古学のあゆみについて解説する。前1千年紀、古代オリエントの王や古代ギリシア・ローマの知識階層が歴史に興味を持ち、好古家(アマチュアの古物収集家)として活動し始めた。ルネッサンス以降、好古家たちの活動により考古学の素地が形成されていった。19世紀に考古学に関する諸方法論が構築され、メソポタミアの楔形文字やエジプトのヒエログリフが解読された。20世紀には科学的調査がオリエントなどで展開し、考古学が学問として独り立ちした。19〜20世紀、海外からの影響を受けて日本でも本格的に考古学が確立されていった。本授業では、講師のシリア、エジプト、トルコ、イラクにおける考古学調査の経験をもとに、発掘調査の成果などを反映していく。 |
授業のねらい・到達目標 | <ねらい> ・紀元前の頃から始まった好古家たちの活動と貢献について基本的な知識を習得する。 ・考古学に関するさまざまな方法論の骨格についておおまかに説明できる。 ・科学的発掘調査の出現に至る経緯について概説できる。 <目標> ・経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて,倫理的な課題を理解し説明することができる(A-1-1)。 ・仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる(A-3-1)。 ・事象を注意深く観察して,解決すべき問題を認識できる(A-4-1)。 ※この科目は文理学部のDP及びCPの1, 3, 4に対応しています。 |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】 オンデマンド型授業(13回)と課題研究(2回)。 【オンデマンド】動画ファイル(5〜15分×2〜3本)とPDFファイル等を教材として使用予定。事前にBlackboard「教材」各回フォルダ内のPDFファイル等を閲覧し、OneDriveに共有されている動画ファイルを視聴しておく。授業日(火曜:00時00分〜23時59分)内に、同フォルダのクイズ(小テスト)に解答する。「掲示版」フォーラムで感想、質問等を述べる。講師が次回授業までに回答予定。 【課題研究】指定された回の授業内容に関わるテーマについて、課題研究レポート(1,000字前後)を期日までに「教材」の「課題」で提出する(1回)。後日、講師からレポート評価についてフィードバックされる結果を確認して、期末レポート作成に備える(1回)。なお、本授業の事前・事後学習は,平均各2時間の学習を目安とする。 ※初回講義開始までにBlackBoardのコース登録をすること。受講者への連絡はBlackBoardの“連絡事項”欄に掲示するので随時確認すること。 |
履修条件 | 世界の歴史や考古学に興味を持つ学生向き。 |
授業計画 | |
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1 |
受講ガイダンス・講師自己紹介, アンケート, 課題研究・期末レポートの作成に向けて(オンデマンド)
【事前学習】シラバスを事前に確認し、授業全体の流れを理解しておく。 (1時間) 【事後学習】第2回以降の授業に備え、対象地域・時代の名称について慣れるようにする。課題研究レポートおよび 期末レポートの作成に向けて、注・参考文献の書き方などを調べておく。 (1時間) |
2 |
過去への好奇心(1)−バビロニアと古代ギリシア・ローマの好古家(オンデマンド)
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、新バビロニアやギリシア・ローマの時代を確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、古代における好古家の活動の特徴をノートなどに整理する。 (2時間) |
3 |
過去への好奇心(2)−「天地創造」の年代観と考古学前夜(オンデマンド)
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、天地創造について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、中世以降における好古家の活動の特徴をノートなどに整理する。 (2時間) |
4 |
人類の太古−地層から見つかる化石とハンドアックス(オンデマンド)
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、地質学の概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、地質学の諸法則や旧石器時代の認知の経緯をノートなどに整理する。 (2時間) |
5 |
古代文字の解読(1)−メソポタミアの楔形文字(オンデマンド)
【事前学習】当該レジュメをBlackBoardからダウンロードして、楔形文字の概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、楔形文字の解読の経緯をノートなどに整理する。 (2時間) |
6 |
古代文字の解読(2)−ロゼッタストーンとヒエログリフ(オンデマンド)
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、ヒエログリフの概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、ヒエログリフの解読の経緯をノートなどに整理する。 (2時間) |
7 |
課題研究レポート提出(課題研究)
【事前学習】これまでの授業内容の中からテーマを選び、当該授業内容を踏まえて、興味・疑問を持った点につ いて参考文献で調べた上で、自分の意見や考えを1,000字前後で記述する。 (2時間) 【事後学習】後日、フィードバックされる指摘を参考にしながら、好古家たちの活動等について再確認しておく。 (1時間) |
8 |
考古学的分類の嚆矢−「三時代法」と考古学的型式論(オンデマンド)
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、三時代法とは何か確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、三時代法や考古学的型式論の形成の経緯をノートなどに整理する。 (2時間) |
9 |
発掘の幕開け−ポンペイとトロイア(オンデマンド)
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、ポンペイとトロイアの概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、19世紀後半における発掘の特徴をノートなどに整理する。 (2時間) |
10 |
科学的発掘の先駆者−P.リヴァースとF.ペトリー(オンデマンド)
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、P.リヴァースやF.ペトリーは誰か確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、19世紀末における科学的な発掘の特徴をノートなどに整理する。 (2時間) |
11 |
考古学的方法論の形成−層位論と型式論(オンデマンド)
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、層位と型式の概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、考古学における層位論と型式論の比較をノートなどに整理する。 (2時間) |
12 |
課題研究レポートのフィードバック, 期末レポート準備(課題研究)
【事前学習】提出した課題研究レポートについて再度読み直しておく。 (1時間) 【事後学習】講師からフィードバックされるレポート評価を確認して、期末レポート作成に備える。 (2時間) |
13 |
日本考古学の誕生−海外からの影響と実証的研究(オンデマンド)
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、日本の古代歴史書の概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、日本考古学の形成の経緯をノートなどに整理する。 (2時間) |
14 |
考古学の黄金期−ツタンカーメンと「ウルの王墓」(オンデマンド)
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、ツタンカーメンやウルの王墓の概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、ツタンカーメンやウルの王墓の発掘調査の成果をノートなどに整理する。 (2時間) |
15 |
考古学のあゆみ−過去への好奇心から方法論の形成まで(オンデマンド)
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、過去への好奇心から考古学的方法論の形成に至る経緯について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、科学的発掘調査の出現に至る経緯についてノートなどに整理する。期末レポート提出に向けてこれまで学習した内容を整理しておく。 (6時間) |
その他 | |
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教科書 | とくに指定しない。 |
参考書 | ブライアン・フェイガン著(小泉龍人訳) 『考古学のあゆみ−古典期から未来に向けて−』 朝倉書店 2010年 第1版 ほかは適宜、教材資料(PDFなど)にて知らせる。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:期末レポート(40%)、授業参画度:クイズ解答・掲示板参加(40%)、課題研究(20%) 【期末レポート】授業内容を理解した上で論述しているかどうかを評価。 【授業参画度】遠隔授業日内のクイズ(小テスト)解答、掲示版への積極的な参加を評価。 【課題研究】授業の理解度、課題研究レポートの構成等を評価。 |
オフィスアワー | Blackboardを通しての質問には直接回答、もしくはメール(第1回授業までにアドレスを通知)にて回答予定。 |
備考 | オンデマンド型の遠隔授業を実施するにあたり、自宅にPCがあると理想的である。PCがない場合、スマートフォンでも視聴できるように、なるべく教材のデータ容量を抑える予定。 |