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令和元年度以前入学者 | 民法2 | ||||
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教員名 | 田中夏樹 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1~4 | 開講区分 |
文理学部
(実務経験のある教員による科目) |
科目群 | 総合教育科目 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | オンデマンド型授業(録画授業配信・スライド資料配布) Blackboard コースID:20210201 |
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授業概要 | 法学の基本的事項の説明を交えつつ,民法のうち家族法(親族法・相続法)の基本的事項を説明する。 弁護士としての実務経験に基づき,法律において定められている規定や制度の実務上の扱いや裁判上での扱いについて説明を行う予定。 |
授業のねらい・到達目標 | 家族法(親族法・相続法)に関する基本的事項を理解し,これを説明できる能力を修得する。 民法には,財産法のほかに家族法という親族関係や相続関係を規律している分野がある。生活を営んでいくうえで,これらの法領域は極めて重要であり,親族関係・相続関係について理解し,実生活に応用できるようにすることを目的とする。 この科目は文理学部のDP及びCP2,3,4に対応している。 |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】 家族法に関する基本事項を説明し,関連した裁判所の判例や学説を解説する。 メールやリアクションペーパー等を通じて質問等を受け付け,次回以降に受け付けた質問等への回答を行う。 |
履修条件 | 特になし |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス及び導入講義:授業内容,授業の進行方法,授業スケジュール,成績評価の方法,教科書の紹介を行い,これから学習する民法の導入部分や学習方法について説明し,今後の学習準備を行う。
【事前学習】シラバスを確認するとともに,六法の条文を読むなどして,法律の文に慣れておく。 (2時間) 【事後学習】家族法の学習を行うにあたって,家族法独自の目的や制度趣旨を自分なりにイメージを持って説明できるようにする。 (2時間) |
2 |
家族法の体系と位置づけ:家族法が民法の中でどのような位置づけにあり,どのような特徴があるのか解説する。
【事前学習】家族法がどのような体系になっているのか,親族関係・相続制度とは何かを調べておく。 (2時間) 【事後学習】家族法の特徴と家族法が扱う親族関係・相続制度がどういったものか,どのような機能を持っているのか説明できるようにする。 (2時間) |
3 |
親族法導入:親族関係について,歴史的背景を踏まえ,現行法での基本原則を中心に解説する。
【事前学習】各自の教科書で,親族関係とは何か,戦前戦後でどのように扱いが変わっているのか確認しておく。 (2時間) 【事後学習】現行法での家族法がどういった原則のもと運用されており,それが旧法とどのように異なっているかを説明できるようにする。 (2時間) |
4 |
夫婦関係1:婚姻の成立や婚姻の無効事由等について解説を行う。
【事前学習】婚姻の成立要件,婚姻の取消し・無効要件について簡単に確認しておく。 (2時間) 【事後学習】婚姻の成立にはどういった要件が必要であり,婚姻が成立するとどのような効果が生じるのか,何故取消しや無効の制度が設けられているのか説明できるようにする。 (2時間) |
5 |
夫婦関係2:離婚事由や内縁関係について解説を行う。
【事前学習】離婚の要件や内縁関係の概念を確認しておく。 (2時間) 【事後学習】離婚理由にどのようなものがあるか,内縁関係と法律婚との違いについて説明できるようにする。 (2時間) |
6 |
親子関係:法的な親子関係について説明したうえで,実子,養子及び親権について解説を行う。
【事前学習】親子関係について,どのような点に問題が生じる可能性があるのか,問題点を確認しておく。 (2時間) 【事後学習】実子と養子のそれぞれの制度について説明できるようにし,それぞれの相違点を説明できるようにする。 (2時間) |
7 |
制限行為能力者制度:本来は民法総則に規定のある制度であるが,親族関係にも重要な制度である制限行為能力者について解説を行う。
【事前学習】制限行為能力者制度の概要を教科書で確認しておく。 (2時間) 【事後学習】制限行為能力者制度がどのような趣旨で,どのような機能を営んでいるかを説明できるようにする。 (2時間) |
8 |
相続関係導入:相続の概念と制度趣旨について解説を行う。
【事前学習】相続とは何か,制度の概要を確認しておく。 (2時間) 【事後学習】相続手続について開始から終了まで説明できるようにする。 (2時間) |
9 |
相続人の範囲:相続人にはどのような者がおり,各人の相続分はどのように決められているかを解説する。
【事前学習】法定相続分とは何か,概念を確認しておく。 (2時間) 【事後学習】相続が発生したときに,それぞれの相続人の相続分がどのようになるか計算できるようにする。 (2時間) |
10 |
相続の種類:相続には,単純承認,限定承認,相続放棄といった類型があり,これらの相違点を解説する。
【事前学習】前回までの授業で,相続制度について,一通り説明できるか確認しておく。 (2時間) 【事後学習】相続の3つの類型がどのように異なり,事例に応じてどれを選択すればよいか説明できるようにする。 (2時間) |
11 |
遺産の共有と分割:相続が確定するまでの遺産がどのように管理され,また遺産分割協議によってどのように分割されるのかを解説する。
【事前学習】遺産分割協議について,それぞれの教科書で確認しておく。 (2時間) 【事後学習】遺産分割の前と後で財産がどのように扱われているのか説明できるようにする。 (2時間) |
12 |
遺言:相続において重要となる遺言について,どのような類型があり,どのような機能を持っているのか解説する。
【事前学習】遺言に関係する条文を調べておき,教科書を一読しておく。 (2時間) 【事後学習】遺言の手続について,どのような種類があり,それぞれの特徴を説明できるようにする。 (2時間) |
13 |
遺留分:遺留分がどういった概念で,相続における遺留分の問題について解説する。
【事前学習】遺留分の概念について,どういった概念であるかを確認しておく。 (2時間) 【事後学習】遺留分減殺請求がどういった手続で,どのような機能を営むものか説明できるようにする。 (2時間) |
14 |
まとめ:半期の授業を踏まえ,家族法の関係性を説明するとともに,それぞれがどのようにかかわっているかを解説する。
【事前学習】過去の授業での問題点をまとめておく。 (2時間) 【事後学習】親族関係・相続制度のそれぞれの特徴と機能を説明できるようにする。 (2時間) |
15 |
試験講評:レポート試験の解説を行い,質疑に回答する。また,全体的な答案の傾向等についても言及し,今後につなげてもらいたい。
【事前学習】レポート試験の内容でわからなかったところをまとめておく。 (2時間) 【事後学習】法が日常生活ともかかわっていることを意識し,単なる知識ではなく,それを活用できるようニュースなどを見た際に考えるようにする。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 前田陽一,本山敦,浦野由紀子 『民法Ⅵ』 有斐閣 2019年 第5版 |
参考書 | 使用しない |
成績評価の方法及び基準 | レポート:レポート試験(100%) |
オフィスアワー | tanaka.natsuki@nihon-u.ac.jpまでご連絡ください。 |