検索したい科目/教員名/キーワードを入力し「検索開始」ボタンをクリックしてください。
※教員名では姓と名の間に1文字スペースを入れずに、検索してください。
令和2年度以降入学者 | 環境と生命のつながり | ||||
---|---|---|---|---|---|
令和元年度以前入学者 | 環境と生命2 | ||||
教員名 | 小泉敬彦 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 総合教育科目 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | オンデマンド型の遠隔授業で行う。 Blackboard ID: 木曜3限→20210222 |
---|---|
授業概要 | 私たちヒトを含む地球上の生物は、様々な環境が取り巻く中で生きている。本講義では、多様な生物が織りなす生態系と環境、そして人間社会との関わりについて学ぶ。 |
授業のねらい・到達目標 | <知識> ・ヒトを取り巻く環境および生物多様性について理解を深め,説明できるようになる。 ・ヒトを含めた様々な生物の振る舞いや性質に対して,その意義を理解し説明できるようになる。 ・様々な生物の日常やヒトとの関わりについて,自ら問題を見つけ,科学的に考察できるようになる。 <能力> この科目は文理学部のディプロマポリシー DP3, 4, 5 およびカリキュラムポリシー CP3, 4, 5 に対応している。 ・仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる (DP3–1)。 ・事象を注意深く観察して,解決すべき問題を認識できる (DP4–1)。 ・新しいことに挑戦する気持ちを持つことができる (DP5–1)。 各回の授業・事前学習・事後学習を通して,日本大学教育憲章にある以下の能力を身につけることを目標とする。 A-3 (DP3・CP3): 論理的・批判的思考力 A-4 (DP4・CP4): 問題発見・解決力 A-5(DP5・CP5):挑戦力 |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】 授業実施日に,"Blackboard" を通して,オンデマンド教材(スライドに講義音声がついた動画)を配信する。受講生はその教材を視聴し,学修すること。講義の視聴に加え,受講者は各回の講義ごとに課題を解き,指定の期日までに提出すること。この課題の提供と提出も Blackboard 上で行う。また Blackboard の掲示板機能などを利用し,質疑応答などの機会を提供する。 |
履修条件 | 受講希望者が多数である場合,人数制限(抽選)を行う場合がある。 |
授業計画 | |
---|---|
1 |
ガイダンス -生物の分類-:生物の種を見分けることは、生物多様性を認識するための最初のステップである。「種」とは何かについて考え、分類する意義について学習する。
【事前学習】身の周りにはどんな生物が住んでいるのだろうか。日常で目にする生物を10種類探してリストアップしておくこと。 (2 時間) 【事後学習】Blackboard上でのまとめの小テストに答え,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力 (A–3)」を養う。 (2 時間) |
2 |
進化・種分化:生物は誕生以来、様々な姿形や生態を手に入れて生き残ってきた。進化を通じて生物が多様化する仕組みについて学習する。
【事前学習】ヒトはどうやって生まれたのだろうか。ヒト・ゴリラ・ニホンザルの共通点および相違点について調べておくこと。 (2 時間) 【事後学習】Blackboard上でのまとめの小テストに答え,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力 (A–3)」を養う。 (2 時間) |
3 |
系統:ゲノム中には生物が辿ってきた進化の歴史が刻まれている。それを紐解くことで、生物の系統関係を調べる方法について学習する。
【事前学習】どのようにすれば生物の進化の歴史を調べられるのだろうか。複数のDNAの塩基配列を比較する手順について調べておくこと。 (2 時間) 【事後学習】Blackboard上でのまとめの小テストに答え,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力 (A–3)」を養う。 (2 時間) |
4 |
遺伝:生物の形質は親から子へと受け継がれる。遺伝子の本質を知り、生物の遺伝様式について学習する。
【事前学習】どのように形質(特徴)が親から子へと受け継がれ、からだに表れるのだろうか。「遺伝」を実感できる身近な現象について調べておくこと。 (2 時間) 【事後学習】Blackboard上でのまとめの小テストに答え,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力 (A–3)」を養う。 (2 時間) |
5 |
個体群:野外に生息する生物は、交配を通じて遺伝的なまとまりである「個体群」を形成する。個体群内において遺伝的多様性が保たれる仕組みについて学習する。
【事前学習】どうして生物は群れるのだろうか?群れをなす生物として身近なものを探してリストアップしておくこと。 (2 時間) 【事後学習】Blackboard上でのまとめの小テストに答え,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力 (A–3)」を養う。 (2 時間) |
6 |
保全:近年の人間活動によって地球上の環境は大きく改変され、多くの生物種が絶滅の危機に瀕している。これらの生物種を守ることの意義を考え、保全に向けた方策について学習する。
【事前学習】どうしたら生物を絶滅の危機から救えるのだろうか。絶滅に瀕している生物についてウェブや文献を使って調べ、リストアップしておくこと。 (2 時間) 【事後学習】Blackboard上でのまとめの小テストに答え,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力 (A–3)」を養う。 (2 時間) |
7 |
育種:人類はDNAの存在を知る以前から、家畜や農作物の特性を選び抜き、そして創り出してきた。具体的事例を交えながら、その遺伝的背景について学習する。
【事前学習】農家の野菜はどうして美味しいのだろうか。食料品売り場に並べられた「品種」を探して、リストアップしておくこと。 (2 時間) 【事後学習】Blackboard上でのまとめの小テストに答え,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力 (A–3)」を養う。 (2 時間) |
8 |
量的形質:生物の形質には、単一または複数の遺伝子で決まるものがある。そのうち、後者に該当する量的形質を司る仕組みについて学習する。
【事前学習】生物の形質はどのように決まるのだろうか。カテゴリー分けされない連続的な形質を探して、リストアップしておくこと。 (2 時間) 【事後学習】Blackboard上でのまとめの小テストに答え,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力 (A–3)」を養う。 (2 時間) |
9 |
遺伝子組み換え・ゲノム編集:現代科学の発展によって、遺伝子を「調べる」だけでなく「操作する」ことまで可能となった。対象とする遺伝子の探索、そして操作・編集の仕組みについて学習する。
【事前学習】遺伝の仕組みを知ると何ができるのだろうか。遺伝子組み換え技術が使われている身近な例について調べておくこと。 (2 時間) 【事後学習】Blackboard上でのまとめの小テストに答え,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力 (A–3)」を養う。 (2 時間) |
10 |
バイオミメティクス:長い進化の過程で形づくられてきた生物のからだは実にユニークで、そこから私たちが学びとれることは多い。生物のからだをヒントにして、人間が新しい技術を産み出すプロセスと実際の応用事例について学習する。
【事前学習】生物のからだから何を学びとれるのだろうか。生物の仕組みが私たちの生活に応用されている事例について調べておくこと。 (2 時間) 【事後学習】Blackboard上でのまとめの小テストに答え,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力 (A–3)」を養う。 (2 時間) |
11 |
生物多様性:生物多様性は、遺伝子・種・生態系の大きく3つの階層で捉えられる。こうした異なる視点から生物多様性を捉える意義を考え、その重要性について学習する。
【事前学習】どのようにして生物は多様化してきたのだろうか。身の回りで観察できる生物種を数えてみて、種名がわかればリストアップしておくこと。 (2 時間) 【事後学習】Blackboard上でのまとめの小テストに答え,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力 (A–3)」を養う。 (2 時間) |
12 |
食物連鎖:生物はエネルギーを産み出すほか、「食べる」ことでエネルギーを獲得する。食べる-食べられる関係からなる生物間のつながりを知り、生態系の中での食物を通じたエネルギーの流れについて学習する。
【事前学習】生物は、生きるためのエネルギーをどのように得ているのだろうか。ヒトの場合を想定して調べておくこと。 (2 時間) 【事後学習】Blackboard上でのまとめの小テストに答え,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力 (A–3)」を養う。 (2 時間) |
13 |
共生・寄生:どんな生物種も、必ず他種の生物と関わりを持って生きている。その例として、共に助け合って生きる「共生」と、相手に寄りかかって生きる「寄生」について学習する。
【事前学習】どのように生きるのが生物にとって都合がいいのだろうか。共生・寄生する生物の例をそれぞれ探しておくこと。 (2 時間) 【事後学習】Blackboard上でのまとめの小テストに答え,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力 (A–3)」を養う。 (2 時間) |
14 |
外来種:人間の移動や物流が盛んになったことで、本来の生息域を越えた生物の移動が引き起こされている。在来の生物種からなる生態系というシステムにおけるバランスの観点から、外来種が侵入することによる問題について学習する。
【事前学習】そこにいる生物はいつ、どこで生まれたのだろうか。外来種として認識されている生物について調べ、リストアップしておくこと。 (2 時間) 【事後学習】Blackboard上でのまとめの小テストに答え,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力 (A–3)」を養う。 (2 時間) |
15 |
環境アセスメント:道路・ダムの建設や発電設備の設置は、生物の生活様式を大きく変える。こうした開発が生物に及ぼす影響の評価および予測方法について学習する。
【事前学習】私たちの生活は、周囲に住んでいる生物の生活をどのように変えるのだろうか。生物の生活様式を変えうる私たちの行動について考え、リストアップしておくこと。 (2 時間) 【事後学習】Blackboard上でのまとめの小テストに答え,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力 (A–3)」を養う。 (2 時間) |
その他 | |
---|---|
教科書 | なし |
参考書 | 日本生態学会(編) 『生態学入門』 東京化学同人 2012年 第2版 M.Begon (原著), J.L.Harper (原著), C.R.Townsend (原著), 堀 道雄 (翻訳) 『生態学』 京都大学学術出版会 2013年 第4版 なし |
成績評価の方法及び基準 | レポート(100%) 指定の講義回で小テストとリアクションペーパーを兼ねた簡単な「レポート」を提出し、その回で学んだ内容を理解し説明できるかどうかで「論理的・批判的思考力 (A-3) を評価する。また、講義内容に関連して自ら適切な問題を見つけ、妥当な説明を付けられるかどうかで「問題発見・解決力 (A-4)」と「挑戦力 (A-5)」を評価する。 |
オフィスアワー | 随時 Blackboard 上で連絡を受け付ける。 |