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教育原論

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令和2年度以降入学者 教育原論
令和元年度以前入学者 教育原論
教員名 髙橋智
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 前期 履修区分 選択
授業の形態 オンデマンド型授業(スライド資料配信)

Blackboard コースID︓ 水曜3限→20213360,水曜5限→20213359
授業概要 教育を成立させる諸要素(子ども・教師・学校・家庭・家族・社会・思想・概念等)を歴史的視点から理解し、現代の教育課題を考える。その際のポイントは以下の通りである。①教育学の諸概念・本質・目標を理解している。②著名な教育家の思想を理解している。③近代学校・近代教育制度の成立と展開を理解している。④教育が成立するための要素である子ども・教師・学校・家庭・家族・社会等の相互関係や思想・歴史を理解している。⑤歴史的な視点から現代における教育課題を理解している。
 なお、国の教育政策や学習指導指導要領・学校教育実践等において「共生社会に向けたインクルーシブ教育」の推進が強く求められているために、本講義においても、特別支援教育・インクルーシブ教育の視点・内容をふまえながら進めていく。
授業のねらい・到達目標 授業のねらい:教育の基本的概念は何か、また、教育の理念にはどのようなものがあり、教育の歴史や思想において、それらがどのように現れてきたかについて学ぶとともに、これまでの教育及び学校の営みがどのように捉えられ、変遷してきたのかを理解する。国の教育政策や学習指導指導要領・学校教育実践等において「共生社会に向けたインクルーシブ教育」の推進が強く求められているために、本講義においても、特別支援教育・インクルーシブ教育の視点・内容をふまえながら進めていく。
到達目標:仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる(A-3-1)。事象を注意深く観察して,解決すべき問題を認識できる(A-4-1)。
授業の方法 (1)授業の形式:講義
(2)具体的な授業方法
①本講義は授業日に「Blackboard」にて動画資料と課題を配布する。
②動画資料を受講し、その中で指示された文献学習・動画視聴に取り組みながら学修を行う。
③各回の講義において課題をBlackboardにて指示するので期限内に提出する。課題提出をもって出席扱いとする。課題についてはBlackboardにて毎回フィードバックする。
④成績評価は15回分の課題提出(5点・15回:75点)と最終レポート25点の合計100点により行う。なお、単位取得おいて最終レポート提出は不可欠である。
授業計画
1 オリエンテーション、教育の概念と目的①:教育の原義、人に必要な教育とは何か、社会はどのような知識・技術・能力を求めているのかについて講義【オンデマンド型】
【事前学習】シラバスを事前に確認し、「自身の教育のイメージ」について、あらかじめ受講ノートの作成を行う (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
2 教育の概念と目的②:子どもという存在、人が育ち発達するということについて講義【オンデマンド型】
【事前学習】「人が育ち発達するということのイメージ」について、あらかじめ受講ノートの作成を行う (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
3 教育の概念と目的③:子どもの権利、教育の機会均等、教育を受ける権利、子どもの発達と教育の可能性について講義【オンデマンド型】
【事前学習】「教育の機会均等、教育を受ける権利」について、あらかじめ受講ノートの作成を行う (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
4 第4回 教育の概念と目的④:子どもの学びを支える仕組み、子どものための学校とは、子どもがよく学べるためには、子ども理解と教育的関係性について講義【オンデマンド型】
【事前学習】「自身が考える理想の学校・カリキュラム」について、あらかじめ受講ノートの作成を行う (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
5 日本の教育の歴史①:江戸近世における教育(寺子屋・手習い塾、藩校、郷学、私塾等)について講義【オンデマンド型】
【事前学習】「寺子屋・手習い塾、藩校」について、あらかじめ受講ノートの作成を行う (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
6 日本の教育の歴史②:明治期の天皇制国民教育の成立と展開について講義【オンデマンド型】
【事前学習】「学制」「教育勅語」について、あらかじめ受講ノートの作成を行う (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
7 日本の教育の歴史③:大正期における資本主義の発展・デモクラシーの興隆と自由教育・カリキュラム改革について講義【オンデマンド型】
【事前学習】「大正自由教育」について、あらかじめ受講ノートの作成を行う (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
8 日本の教育の歴史④:戦時下・総力戦体制下の国民教育制度について講義【オンデマンド型】
【事前学習】「国民学校令」について、あらかじめ受講ノートの作成を行う (2時間)
【事後学習】講義内容を参考にノート・資料等の加筆・修正を行い、 課題を整理する (2時間)
9 日本の教育の歴史⑤:戦後占領期の教育改革について講義【オンデマンド型】
【事前学習】「米国教育使節団報告書」「戦後教育改革」について、あらかじめ受講ノートの作成を行う (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
10 日本の教育の歴史⑥:戦後社会の形成、高度経済成長と教育について講義【オンデマンド型】
【事前学習】「高度経済成長と教育」について、あらかじめ受講ノートの作成を行う (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
11 日本の教育の歴史⑦:産業化社会とポスト産業化社会について講義【オンデマンド型】
【事前学習】「ポスト産業化社会」について、あらかじめ受講ノートの作成を行う (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
12 教育の思想①:セガンと知的障害児教育の創始について講義【オンデマンド型】
【事前学習】「セガンと知的障害児教育」について、あらかじめ受講ノートの作成を行う (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
13 教育の思想②:デューイと実験学校・新教育運動について講義【オンデマンド型】
【事前学習】「デューイと実験学校・新教育運動」について、あらかじめ受講ノートの作成を行う (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
14 教育の思想③:ヴィゴツキーと子どもの発達原理(発達の最近接領域)について講義【オンデマンド型】
【事前学習】「ヴィゴツキーと子どもの発達原理(発達の最近接領域)」について、あらかじめ受講ノートの作成を行う (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
15 感染症パンデミック・災害・気候変動等の危機の時代において子どもの発達と教育を支えるということについて講義【オンデマンド型】
【事前学習】「感染症パンデミック・災害・気候変動等の危機と子ども」について、あらかじめ受講ノートの作成を行う (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
その他
教科書 教科書は特に定めず、講義においてダウンロードして入手すべき文献・資料等を指示する。
参考書 勝野正章・庄井良信 『問いからはじめる教育学』 有斐閣 2015年
岩下誠・三時眞貴子・倉石一郎・姉川雄大 『問いからはじめる教育史』 有斐閣 2020年
髙橋智・加瀬進監修/日本特別ニーズ教育学会編  『現代の特別ニーズ教育』 文理閣 2020年
そのほか参考となる文献・資料等については講義において随時紹介する。
成績評価の方法及び基準 レポート:講義全体の学びを通じて作成する最終レポートの内容による評価(単位取得おいて最終レポート提出は不可欠)(25%)、授業参画度:各回の課題の提出状況と内容による評価(75%)
成績評価は15回分の課題(5点・15回:75点)と最終レポート25点の合計100点により行う。なお、単位取得おいて最終レポート提出は不可欠である。
オフィスアワー メール、Blackboardにて対応する。
備考 講義担当者(文理学部教授・博士(教育学)・東京学芸大学名誉教授・放送大学客員教授)の専門は特別支援教育・特別ニーズ教育・当事者研究・発達教育学・特別教育史・北欧特別教育ケア・矯正教育等であり、40年以上にわたり、法務省矯正局外部アドバイザー・日本特別ニーズ教育学会代表理事・日本特殊教育学会副理事長・地域自立支援協議会会長・児童発達支援センター運営協議会会長等を歴任しながら、当該分野の理論と実践に取り組んできた。現在も日々取り組んでいる小中学校の巡回発達相談、児童発達支援センターおよび少年院における発達相談臨床のほか、数十回にわたる北欧(スウェーデン、ノルウェー、アイスランド、フィンランド、デンマーク)・バルト三国・ロシア・アジア諸国への調査・学術交流をふまえながら講義を進めていく。

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