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令和2年度以降入学者 | 教育制度論 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 教育制度論 | ||||
教員名 | 佐久間邦友 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | コース科目 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | 対面授業+オンデマンド型(PowerPoint等による録画動画・スライド資料の配信)+同時双方向型(Zoom等によるライブ中継授業) Blackboard ID:20213393(佐久間邦友・後・金2) |
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授業概要 | 教育制度を多角的に考察することで、私たちをとりまく教育を考える。 |
授業のねらい・到達目標 | 授業は、地方自治体の協議会委員の経験を持つ講師から、教育行政、教育制度や教育経営を様々な角度から取り上げ、教育をめぐる社会・文化について考察していくことで、現在の私たちをとりまく教育について自ら考えることをねらいとし、教育法規の視点から教育制度を考えることができることを目標とする。加えて、学校と地域との連携に関する理解及び学校安全への対応に関する基礎的知識も習得することを到達目標とする。 ①日本の教育行政について自分の言葉で説明することができる。 ②現代の教育制度について自分の言葉で説明することができる。 ③教育経営的な要素について自分の言葉で説明することができる。 |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】 授業は、基本講義形式で行ない、教育行政、教育制度や教育経営に関する様々な基本事項について授業を実施する。 また、教育に関する法規(教育基本法、学校教育法など)を扱うことで、教員採用選考にも備える。加えて、①授業外の学習として小レポートの作成、②VTRの視聴、③毎回の授業内での活動・意見交換等のグループワークを取り入れることで、学生が能動的な学習に励むよう促す。 授業及び受講方法は、 ○対面授業及び同時双方向型授業の場合 事前にGoogleclassroomにアップロードした講義資料をダウンロードなどして持参すること。 授業では、Googleclassroomを使用してディスカッションを実施するので、PCやタブレット、スマホを持参すること。 ○オンデマンド授業の場合 GoogleClassroomを通じて行う。 ① 授業前:レジュメ・リアクションペーパー・動画などをダウンロードして、テキストを熟読する!動画は対面授業の翌日にアップされる。 ② 授業中:動画(10~15分程度)を視聴し、指示に従って掲示板に自分の意見を書き込む。 ③ 授業後:リアクションペーパーを作成して、Googleフォームで提出 |
授業計画 | |
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1 |
教育制度ってなんだろう?~オリエンテーション~ 授業に関するガイダンスを実施する。次に学生自身が認識している教育制度の変更(学校週5日制やゆとり教育、アクティブ・ラーニングなど)を振り返って、教育改革が教育現場に及ぼす影響力を考える。 【事前学習】明治期から現代に至るまでの教育制度の変化を調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】教育改革が学校現場に及ぼす影響を考え、ノートにまとめておくこと。 (2時間) |
2 |
教育制度の法体系を検討してみよう! 日本国憲法における教育関連規定を確認し、教育基本法の各条文の意味を検討していく。また「教育の機会均等」の今日的課題と思想的展開についてディスカッションを行なう。 【事前学習】テキストp.14-26を読んで興味を持った単語の意味を調べ、かつ教育基本法のすべての条文をノートに書き写しておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義資料をDLしてノートまとめをするとともに、「教育の機会均等」とは何かを参考文献使って自分なりにまとめること。 (2時間) |
3 |
私たちはいつまで学習するのか?~生涯にわたる学び~ 教育基本法第3条(生涯学習の理念)、第12条(社会教育)を取り上げ、生涯にわたって国民が学び続けることを可能にする原理、生涯学習における学校教育と社会教育に関係について授業する。 【事前学習】テキストp.27-38読んで興味を持った単語の意味を調べ、これまで自分が学んできたことを「家庭教育」と「学校教育」のそれぞれでまとめておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義資料をDLしてノートまとめをするとともに、生涯学習と社会教育の違いを小レポートにまとめておくこと。 (2時間) |
4 |
学校とは何かを考えてみよう!~義務教育~ 教育基本法第4条(教育の機会均等)、第5条(義務教育)を取り上げて、公教育の目的を実現するための義務教育や中等、高等教育について授業を行う。そのなかで、高校授業料無償化を取り上げ、公立学校と私立学校の違いについて学生間でディスカッションを実施する。 【事前学習】テキストp.39-53を読んで興味を持った単語の意味を調べ、学校教育法における各学校種の目的や目標をノートに書き写し、違いをまとめてくること。 (2時間) 【事後学習】講義資料をDLしてノートまとめをするとともに、学生間の議論をもとに公立学校と私立学校の違いを小レポートにまとめておくこと。 (2時間) |
5 |
教育委員会とはどのような組織なのか?~首長と教育長~ 教育基本法第16条(教育行政)を取り上げ、我が国の教育制度を支える教育行政の理念と仕組みについて授業を行う。加えて、地方教育行政の組織及び運営に関する法律を取り上げて、新教育委員会制度(改革)を含め、旧制度と新制度の違いについて学生間でディスカッションを行う。 【事前学習】テキストp.54-68を読んで興味を持った単語の意味を調べ、かつ旧教育長制度について調べ、問題点をノートにまとめること。 (2時間) 【事後学習】講義資料をDLしてノートまとめをするとともに、新旧教育長制度の利点と課題をレポートにまとめること。 (2時間) |
6 |
教職員を支える制度を考えてみよう!~教育基本法第9条~ 教育基本法第9条(教員)を取り上げ、教育職員免許法、教育公務員特例法など教員に関わる法規について授業を実施する。そのうえで、教員の給与と待遇について都道府県ごとに比較することで学生の能動的な学習を促す。 【事前学習】テキストp.69-80を読んで興味を持った単語の意味を調べ、かつ受験を希望する自治体の教員採用案内を探し、熟読しておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義資料をDLしてノートまとめをするとともに、教員の1年間のスケジュールを調べまとめておくこと。 (2時間) |
7 |
就学前の子どもたちにとって必要な環境とはなにか?~就学前教育~ 教育基本法第3条(生涯学習の理念)、第11条(幼児期の教育)を取り上げて、我が国のこども・子育て支援や少子化対策と生涯にわたって国民が学び続けることを可能にする原理について授業を実施する。また子育て支援や少子化対策について授業外の時間において学生各自が調査しまとめる(小レポート課題)。 【事前学習】テキストp.81-90を読んで興味を持った単語の意味を調べ、「幼稚園・保育園・認定こども園」の違いをインターネットや文献を使って調べること。 (2時間) 【事後学習】講義資料をDLしてノートまとめをするとともに、自分が住む自治体の子育て支援や少子化対策を調べ、小レポートを作成すること。 (2時間) |
8 |
学校は誰のものかを考えてみよう!~フリースクール・学習塾~ 教育基本法第4条(教育の機会均等)、第7条(大学)を取り上げて、後期中等教育の整備と準義務化や高等教育の質保証に関する内容、また近年脚光を浴びている「特別支援教育」や「フリースクール」、「公営塾」について授業を行う。 【事前学習】テキストp.91-103を読んで興味を持った単語の意味を調べるとともに、 「フリースクール」と「公営塾」についてノートにまとめてくること。 (2時間) 【事後学習】講義資料をDLしてノートまとめをするとともに、「フリースクール」や「公営塾」は学校か否かについてまとめておくこと。 (2時間) |
9 |
文部科学省ってどのような組織なのか?~国家と地方~ 中央政府の組織や役割と地方政府との関係について、教育基本法第17条(教育振興基本計画)を取り上げて、我が国における教育振興基本計画の変遷と実態、具体的な教育政策を取り上げて授業を行う。 【事前学習】テキストp.104-111を読んで興味を持った単語の意味を調べ、文部科学省ホームページを確認し、どのような内容が掲載されているかまとめておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義資料をDLしてノートまとめをするとともに、文部科学省と地方自治体の関係について問題点を指摘しておくこと。 (2時間) |
10 |
健全な学校経営を考えてみよう!~ルールと運用~ 教育基本法第6条(学校教育)、第9条(教員)、第13条(学校、家庭及び地域住民等の相互の連携協力)を取り上げる。特に、学校経営を実施するための方法や教育行政との関係(学校管理規則)、学校経営の仕組みを効果的に発揮するための学校評価(PDCA)と年間教育計画との関係について講義する。あわせて、学校安全保健法の視点から学校安全について検討する。 【事前学習】テキストp.112-123を読んで興味を持った単語の意味を調べ、自分が住む自治体の学校管理規則の特徴をまとめておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義資料をDLしてノートまとめをするとともに、他自治体の学校管理規則を探し、事前学習で調べた学校管理規則との違いをまとめておくこと。 (2時間) |
11 |
地域の学校の関係を考えてみよう!~学級経営と学校統廃合~ 教育基本法第5条(義務教育)、第6条(学校教育)を取り上げて、「地域」の視点から学級経営、学級経営と特別活動、問題行動と生徒指導について講義する。特に問題行動と生徒指導において、学校と地域との連携の視点よりコミュニティ・スクールについて福岡県春日市の事例などを取り上げる。 【事前学習】テキストp.124-140を読んで興味を持った単語の意味を調べ、コニュニティ・スクールの具体的な事例をまとめること。 (2時間) 【事後学習】講義資料をDLしてノートまとめをするとともに、学校統廃合を防ぐ・促進するための方策を検討しておくこと。 (2時間) |
12 |
学習指導要領を科学してみよう!~教育課程行政~ 教育基本法第6条(学校教育)、第13条(学校、家庭及び地域住民等の相互の連携協力)を取り上げて、学校と地域との連携・協働による教育課程経営(カリキュラム・マネジメント)と学校評価の基礎理論を含めたPDCAについて講義を実施する。 【事前学習】テキストp.141-154を読んで興味を持った単語の意味を調べ、かつ現行の学習指導要領総則を読んでくること。 (2時間) 【事後学習】講義資料をDLしてノートまとめをするとともに、受験を希望する自治体の教員採用試験問題の学習指導要領に関する部分を解答してみること。 (2時間) |
13 |
学校や教育に潜むリスクとは何か?~学校安全~ 教育とリスクについて、学校の管理下で発生する事件、事故及び災害について学生が各自調査をして、危機管理や事故対応を含む学校安全の必要性について学生間でディスカッションを実施する。 【事前学習】テキストp.155-191を読んで興味を持った単語の意味を調べ、かつインターネットを使用して「学校事故」に関する記事を探すこと。 (2時間) 【事後学習】講義資料をDLしてノートまとめをするとともに、事前学習で調べた「学校事故」の事例を検討・予防策を提案すること。 (2時間) |
14 |
授業の確認テストと解説 第1回から第13回の授業の総まとめの確認としてテストを行い、その解説を行うことで、教育制度・行政・経営・政策に関する理解を促す。 【事前学習】第1回から第13回までの講義内容を復習しておくこと。 (3時間) 【事後学習】解答できなかった問題について、テキストの該当箇所を確認し、再度問題を解きなおすこと。 (2時間) |
15 |
授業のまとめ―幸福と制度 これまでの授業を受講したまとめを事前に小レポート課題として課したうえで、そのレポートを持ち寄り学生間で「我が国における教育制度」について検討することとし、授業のまとめとする。 【事前学習】子どもたちが「幸せになるため」には、どのような教育制度を整備するべきかを考えること。 (2時間) 【事後学習】考えた教育制度の矛盾点を考えること。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 本図 愛実・末冨 芳 編著 『新・教育の制度と経営 (三訂版)』 学事出版 2020年 |
参考書 | 藤田英典・大桃敏行編 『第11巻 学校改革 (リーディングス日本の教育と社会)』 日本図書センター 2010年 市川昭午 『第4巻 教育基本法 (リーディングス日本の教育と社会)』 日本図書センター 2009年 勝野正章ら編 『教育行政学 改訂新版』 学文社 2015年 青木栄一 『地方分権と教育行政: 少人数学級編制の政策過程』 勁草書房 2013年 黒崎勲 『教育学としての教育行政=制度研究』 同時代社 2009年 青木栄一編 『教育制度を支える教育行政 (アクティベート教育学)』 ミネルヴァ書房 2019年 北野秋男編 『教育学へのアプローチ―教育と社会を考える18の課題』 啓明出版 2017年 最新の教育六法の購入を強く推奨する(出版社は問わない)。 『中学校学習指導要領』(2017年3月告示 文部科学省) 『高等学校学習指導要領』(2018年3月告示 文部科学省) |
成績評価の方法及び基準 | レポート(40%)、授業内テスト:Googleclassroomにおいて実施(50%)、授業参画度:授業内に回収するリアクションペーパー(10%) |
オフィスアワー | 月曜4限または木曜3限、研究室で応じます(事前にアポイントをとること推奨)。 なおメールでも受け付けも可能です。kunitomo.sakuma@gmail.comまで。 |