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令和2年度以降入学者 | 教育の社会学 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 教育の社会学 | ||||
教員名 | 豊永耕平 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | コース科目 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | オンデマンド型授業(録画授業配信) |
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授業概要 | 学歴・教育は人びとの社会経済的地位(職業・所得など)を左右する重要な要因である。教育は有能な人材を社会の中から選抜し、そうした人材を社会経済的地位に配分していく。けれども、実際にはそうした教育の機会は決して平等ではない。見える形であれ、見えない形であれ教育格差が存在するのに、教育というフィルターを通すと社会における格差・不平等は正当化・隠蔽されてしまう側面がある。この授業では、学歴・教育は社会とどのように結びついているのか、そうした学歴の獲得や教育機会にはどのような格差・不平等が伴っているのかを明らかにしてきた教育社会学の研究蓄積を取り上げる。こうした社会階層論に基づく教育社会学の知見を踏まえ、学校教育には何ができて何ができないのか、学校教育が社会で果たす役割や意義とは何なのかを客観的に考察していく。 |
授業のねらい・到達目標 | 学歴社会・教育格差に関する教育社会学の知見を学修することを通じて教育を社会学的に考察する見方を身につけ、学校教育が社会で果たす役割や意義について説明できるようになる。 |
授業の方法 | オンデマンド型のオンライン講義形式(録画授業配信)で実施する。履修者は当該週の授業動画を視聴した後に、グーグルフォームを用いた確認問題に取り組み、授業コメントを記入する。翌週の授業動画ではいくつかの授業コメントを匿名で紹介し、フィードバックする。なお事前・事後学習は各2時間程度を目安とし、指定された文献の該当部分を読む。 |
履修条件 | 教育社会学に関心のある学生を対象とする。 |
授業計画 | |
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1 |
イントロダクション:学校は何のためにある?
【事後学習】講義資料をよく復習して確認問題に取り組み、授業コメントを記入する。 (2時間) |
2 |
格差社会の中の学校教育:教育は格差を是正するのか?
【事前学習】第1回講義で配布する文献をよく読み、格差社会に関する知見を理解する。 (2時間) 【事後学習】講義資料をよく復習して確認問題に取り組み、授業コメントを記入する。 (2時間) |
3 |
教育と労働市場(1):学校教育の拡大と学歴インフレ
【事前学習】『若者と労働』の1章を読み、教育と労働市場の関係について把握する。 (2時間) 【事後学習】講義資料をよく復習して確認問題に取り組み、授業コメントを記入する。 (2時間) |
4 |
教育と労働市場(2):どうして学歴は重視されるのか?
【事前学習】『若者と労働』の2〜3章を読み、学歴が重視される理由を考えてみる。 (2時間) 【事後学習】講義資料をよく復習して確認問題に取り組み、授業コメントを記入する。 (2時間) |
5 |
教育と労働市場(3):学歴・就職と学卒労働市場
【事前学習】『若者と労働』の4〜5章を読み、学歴が就職で果たす役割を考えてみる。 (2時間) 【事後学習】講義資料をよく復習して確認問題に取り組み、授業コメントを記入する。 (2時間) |
6 |
教育と労働市場(4):学校教育の「中身」は社会に出たら役に立たないのか?
【事前学習】『若者と労働』の6〜7章を読み、勉強内容と職業の関係性を考えてみる。 (2時間) 【事後学習】講義資料をよく復習して確認問題に取り組み、授業コメントを記入する。 (2時間) |
7 |
社会階層と教育(1):教育の機会は平等なのか?
【事前学習】『教育格差』の1章を読み、社会階層と教育の関係について把握する。 (2時間) 【事後学習】講義資料をよく復習して確認問題に取り組み、授業コメントを記入する。 (2時間) |
8 |
社会階層と教育(2):教育の機会が「生まれ」によって異なるのはなぜか?
【事前学習】『教育格差』の2〜3章を読み、教育機会に階層差が生まれる原因を考えてみる。 (2時間) 【事後学習】講義資料をよく復習して確認問題に取り組み、授業コメントを記入する。 (2時間) |
9 |
社会階層と教育(3):学力と意欲の階層差
【事前学習】『教育格差』の4〜5章を読み、学力と社会階層の関係を考えてみる。 (2時間) 【事後学習】講義資料をよく復習して確認問題に取り組み、授業コメントを記入する。 (2時間) |
10 |
社会階層と教育(4):家族の教育戦略と子育て
【事前学習】『教育格差』の6〜7章を読み、自分が受けた子育てを振り返ってみる。 (2時間) 【事後学習】講義資料をよく復習して確認問題に取り組み、授業コメントを記入する。 (2時間) |
11 |
学校教育の社会学(1):学校教育が格差・不平等を隠蔽する?
【事前学習】『大衆教育社会のゆくえ』の1〜2章を読み、学校教育と階層問題について把握する。 (2時間) 【事後学習】講義資料をよく復習して確認問題に取り組み、授業コメントを記入する。 (2時間) |
12 |
学校教育の社会学(2):受験競争と学校教育
【事前学習】『大衆教育社会のゆくえ』の3章を読み、大学受験について振り返ってみる。 (2時間) 【事後学習】講義資料をよく復習して確認問題に取り組み、授業コメントを記入する。 (2時間) |
13 |
学校教育の社会学(3):ジェンダー形成と学校教育
【事前学習】『大衆教育社会のゆくえ』の4章を読み、教育経験の男女差について考えてみる。 (2時間) 【事後学習】講義資料をよく復習して確認問題に取り組み、授業コメントを記入する。 (2時間) |
14 |
教師の社会学:教師の役割と教員文化
【事前学習】『大衆教育社会のゆくえ』の5〜終章を読み、これまで出会った教師を振り返ってみる。 (2時間) 【事後学習】講義資料をよく復習して確認問題に取り組み、授業コメントを記入する。 (2時間) |
15 |
教育社会学の課題:学校教育には何ができて何ができないのか?
【事前学習】講義内容を踏まえて学校教育が社会で果たす役割・意義について考えてみる。 (2時間) 【事後学習】教育格差を解消するために学校教育には何ができるのかを考えてみる。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 教科書は使用せず、講義資料を配布する。 |
参考書 | 濱口桂一郎 『若者と労働:「入社」の仕組みから解きほぐす』 中央公論新社 2013年 苅谷剛彦 『大衆教育社会のゆくえ:学歴主義と平等神話の戦後史』 中央公論新社 1995年 松岡亮二 『教育格差:階層・地域・学歴』 筑摩書房 2019年 すべて購入しても3000円もしないので手元において講義と並行して読むこと。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(40%)、授業内テスト(40%)、授業参画度(20%) 1)レポートは、①学校教育が社会で果たす役割・意義について説明できるか、②学歴社会・教育格差について理解した上で自分の意見・考えを持てているかなどを評価します。第15回に詳細を指示し、提出〆切後に講評・フィードバックをメールで行う予定です。 2)授業内テストは、毎回の講義後に取り組む確認問題で授業内容の理解度などを評価します。 3)授業参画度は、毎回の講義後に記入する授業コメントで議論の積極性などを評価します。 |
オフィスアワー | メールでの個別相談を随時受け付ける。 |