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国語科教育法Ⅲ

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令和元年度以降入学者 国語科教育法Ⅲ
平成30年度以前入学者 国語科教育法Ⅲ
教員名 野中潤
単位数    2 学年    3 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 前期 履修区分 必修
授業の形態 ビデオ会議システムとラーニング・マネージメント・システムを使った同時双方向型授業。
初等中等教育の現場で広く使われているGoogle Workspace for Education(旧称:G Suite for Education)とロイロノートスクールの使用を想定しているが、導入できない場合はZoomやBlackboard Collaborate Ultraを使用する可能性もある。

なお、初回の授業については、Blackboardを使うことになるので、履修者は第1回までに必ず登録しておくこと。

Blackboard コースID:20213469
授業概要 模擬授業を作り上げる過程を通して、国語科教育を実践するための知識・技能を身に着けさせる。
新しい学習指導要領に基づく教育を実践するための国語科教育の課題を、模擬授業をふまえて考える。
その際に、中高一貫校での教職体験に基づく実践知を伝えながら指導を行う。
授業のねらい・到達目標 1)国語科の授業を実践するにあたって留意すべきことを説明することができる。
2)国語科の授業を実践するための知識や技能を使うことができる。
3)国語科教育の理論や実践に関する対話/議論に参加することができる。
授業の方法 授業の形式:【講義】
(1)プレゼンテーションの方法:ICT機器を使って資料を提示する。
(2)授業形態:短い講義とグループワークや協働作業を組み合わせる。また、ラーニングマネージメントシステムを使って教材の配信や課題提出を行う。フィードバック方法等については、授業内で指示する。
授業の形式については、上記のような方法を活用する。その上で、次のような学習を展開する。

・学習指導案の作成法について学びながら、模擬授業を実践するための準備をととのえてもらう。
・教科書教材を使って教材研究をおこない、グループごとに学習指導案を作成してもらう。
・作成した学習指導案に基づき、受講生同士による模擬授業を実施してもらう。
・評価シートによって相互批評を活用しながら、実践的なスキルを習得してもらう。
・模擬授業後には、事後レポートを提出してもらう。
履修条件 国文学科の学生とそれ以外の学科の学生に分け、授業時間の指定を行う。詳細は時間割で確認の上、受講すること。原則として指定以外の時間は、受講不可とする。
国文学科の学生はこの講義を履修できないので、もう一方の国語科教育法Ⅲを履修すること。
授業計画
1 新しい学習指導要領とこれからの国語科教育
【事前学習】文部科学省が作成した「教育の情報化に関する手引」を読んでおく。 (2時間)
【事後学習】これからの国語科教育にどのような可能性があるのかについて、授業ノート(クラウド共有のドキュメント・以下同じ)に自分の考えをまとめる。 (2時間)
2 クラウド共有されたワークシートによる協同学習①〜課題探究〜
【事前学習】文部科学省が作成したYou Tube動画を視聴しておく。 (2時間)
【事後学習】Googleスライドのワークシートに調べたことをまとめておく。 (2時間)
3 クラウド共有されたワークシートによる協同学習②~エキスパート活動~
【事前学習】課題についてリサーチしておく。 (2時間)
【事後学習】Googleスライドのワークシートに気づいたことや学んだことを書き込んでおく。 (2時間)
4 クラウド共有されたワークシートによる協同学習③~ジグソー活動~
【事前学習】プレゼンテーションの準備をしておく。 (2時間)
【事後学習】ジグソー活動によって得られた気づきを授業ノートにまとめておく。 (2時間)
5 ラウド共有されたワークシートによる協同学習④~プレゼン動画~
【事前学習】完成させたスライドに音声を入力してプレゼン動画をつくっておく。 (2時間)
【事後学習】一連の協同学習について、授業ノートにまとめておく。 (2時間)
6 模擬授業の準備(1)グループワークによる指導案の作成1―教材研究と授業準備と指導案
【事前学習】教材を読み、その内容について下調べをしておく。 (2時間)
【事後学習】教材について調べたことや考えたことを授業ノートにまとめておく。 (2時間)
7 模擬授業の準備(2)グループワークによる指導案の作成2―ライティング・シミュレーション
【事前学習】配信されたGoogleドキュメントのテンプレートを使って、シナリオ型指導案の草稿を書き始める。 (2時間)
【事後学習】Googleドキュメントに付されたコメントを踏まえ、シナリオ型指導案を加筆修正する。 (2時間)
8 模擬授業の準備(3)グループワークによる指導案の作成3―テーブルトーク模擬授業
【事前学習】模擬授業で使用することができそうなアプリケーションや機器について使い方を確認しておく。 (2時間)
【事後学習】シナリオ型指導案の作成を通じて気づいたことや考えたことを授業ノートにまとめておく。 (2時間)
9 模擬授業の準備(4)グループワークによる指導案の作成4―学習評価と評価規準
【事前学習】「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する参考資料を読んでおく。 (2時間)
【事後学習】シナリオ型指導案をふまえ、学習指導案を作成しておく。 (2時間)
10 模擬授業の準備(5)グループワークによる導入の授業動画用スライド作成
【事前学習】学習指導案に基づいた授業を実践するための具体的な手立てを準備しておく。 (2時間)
【事後学習】導入の授業動画を視聴しあい、気づいたことをGoogle Classroomで共有する。 (2時間)
11 模擬授業(1)Aグループ(物語文)/Bグループ(説明文)
【事前学習】模擬授業(1)で扱う教材と関連資料を読んでおく。 (2時間)
【事後学習】相互評価の結果を踏まえ、模擬授業のふりかえりをまとめる。 (2時間)
12 模擬授業(2)Cグループ(言語文化)/Dグループ(現代の国語)
【事前学習】模擬授業(2)で扱う教材と関連資料を読んでおく。 (2時間)
【事後学習】相互評価の結果を踏まえ、模擬授業のふりかえりをまとめる。 (2時間)
13 模擬授業(3)Eグループ(文学国語)/Fグループ(論理国語)
【事前学習】模擬授業(3)で扱う教材と関連資料を読んでおく。 (2時間)
【事後学習】相互評価の結果を踏まえ、模擬授業のふりかえりをまとめる。 (2時間)
14 模擬授業(4)Gグループ(国語表現)/Hグループ(古典探究)
【事前学習】模擬授業(4)で扱う教材と関連資料を読んでおく。 (2時間)
【事後学習】相互評価の結果を踏まえ、模擬授業のふりかえりをまとめる。 (2時間)
15 模擬授業の総括と講義のまとめ
【事前学習】次期学習指導要領の目指す授業改革の方向と一連の模擬授業がどのように関連付けられるかを考えておく。 (2時間)
【事後学習】模擬授業の総括と講義のまとめを踏まえ、授業ノートにまとめレポートを書く。 (2時間)
その他
教科書 野中潤 『学びの質を高める! ICTで変える国語授業―基礎スキル&活用ガイドブック』 明治図書出版 2019年
続巻の『学びの質を高める!ICTで変える国語授業2―応用スキル&実践事例集』(明治図書出版・2021)も適宜参照のこと。
参考書 文部科学省 『中学校学習指導要領 』 東洋館出版 2017年
文部科学省 『高等学校学習指導要領』 東洋館出版 2018年
文部科学省のサイトでPDFファイルが公開されている。
『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説』や『高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説』などの関連資料も適宜参照のこと。
成績評価の方法及び基準 授業参画度(25%)、授業内課題・授業外課題・模擬授業(遠隔授業)・講義ノート(75%)
毎回の授業でロイロノートスクールなどのLMS(ラーニング・マネージメント・システム)によるリフレクションを実施し、結果を受講生全体で共有。
また、共有されたリフレクションなどの共有ドキュメントに対する授業時間内および授業時間外のコメントなどによって、授業参画度を評価する。
オフィスアワー ビデオ会議システムで行う。
授業で使用する学習管理システム上によるテキストベースの質問にも随時応じる。
備考 ※必須ではないが、可能であれば、作業用の情報端末をビデオ対話用の他にもう1台用意しておくと効率的に学習をすることができる。

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