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美学基礎講読1

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令和2年度以降入学者 美学基礎講読1
令和元年度以前入学者 美学基礎講読1
教員名 櫻井一成
単位数    1 学年 1・2 開講区分 文理学部
科目群 哲学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業の形態 Blackboard コースID:水曜4限→20211165
講師と学生のコミュニケーションのツールとしてBlackboardを用います。講義はzoomを用いてリアルタイムで行う予定です(おそらく60分程度)。zoom等に関する情報を、初回の授業がはじまるまでにBlackboardで告知しますので確認してください。
授業概要 「美学」という学問は、近代のヨーロッパ(一八世紀のヨーロッパ)で成立した学問であると言われる。そこで「芸術」は、「天才」「想像力」「美」「感性」といった概念とセットで論じられるようになった。しかし現代(二〇世紀)に入ると、これらの概念ではうまく説明することができない「芸術」が次々と登場する。シュルリアリスムは、新たな「芸術」の登場と発展にきわめて大きな役割を果たした芸術運動である。本講義では、シュルレアリスムの中心人物であり理論的支柱でもあったアンドレ・ブルトンの『シュルレアリスム宣言』を読む。講読をつうじて、近代美学の枠組みや現代芸術の特徴も概観することができるだろう。現代芸術がある意味では近代美学の論理を展開させた結果であること、その展開を加速させたのがシュルレリスムという芸術運動・芸術理論であったことを確認するのが,、本講義の基本的な目標である。
授業のねらい・到達目標 テキストを正確かつ批判的に読む技術を習得する。
美や芸術に関する自分たちの理解が、歴史的な制約を受けた特殊なものであることを自覚する。
近代美学の芸術観を理解し、説明することができる。
二〇世紀における芸術の展開を俯瞰し、その概要を説明することができる。


この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマシーポリシー DP4, 5, 6, 7, 8及びカリキュラムポリシー CP 4, 5, 6, 7, 8に対応しています。
文献や資料の読解・解釈を通じて、哲学の代表的な問題を理解し、説明することができる。(A-4-1)
人間の生き方や現代社会のあり方を問い直す意欲を持つことができる。(A-5-1)
他人の意見が自分の意見とは異なっていても、それを尊重しながら聞く姿勢を示 すことができる。(A-6-1)
学修活動において、より良い成果を上げるために、お互いを尊重しながら協働することができる。(A-7-1)
自分の学修経験の振り返りを継続的に行うことができる。(A-8-1)
授業の方法 この授業の形式は「講義」です。
基本的にはzoomをもちいて双方向型のオンライン授業を行う予定です。ただし参加者の人数やネット環境によっては授業形式を修正・変更する可能性があります。
テキストの講読を中心に授業を進めます。資料はBlacboard上で配信します。
視聴覚資料などををもちいて補足情報を積極的に提供していく予定ですが、どこまでうまくいくかはわかりません。
リアクションペーパーや小テストはBlackboard上で提出してもらいます。
リアクションペーパーは基本的に毎回書いてもらいますが、有意義とみなしたものを次回の授業で紹介します。リアクションペーパーには、疑問・質問・反論・確認整理・リクエストなどを書いてください。
小テスト(論述)ついては添削して返却する予定です。
授業計画
1 ガイダンス(授業のテーマや到達目標及び授業の方法について説明する)
【事前学習】シラバスを読み、授業全体の流れを把握する。 (1時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
2 古典的な芸術観について
【事前学習】テキストの指定箇所を読んできてください。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
3 近代的な芸術観について
【事前学習】テキストの指定箇所を読んできてください。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
4 現代の芸術について(1)
作者とはだれか
【事前学習】テキストの指定箇所を読んできてください。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
5 現代の芸術について(2)
読者とはだれか
【事前学習】テキストの指定箇所を読んできてください。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
6 『シュルリアリスム宣言』講読(1)——想像力・狂気・無意識——
想像力
【事前学習】テキストの指定箇所を読んできてください。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
7 『シュルリアリスム宣言』講読(2)——想像力・狂気・無意識——
狂気
【事前学習】テキストの指定箇所を読んできてください。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
8 『シュルリアリスム宣言』講読(3)——想像力・狂気・無意識——
無意識
【事前学習】テキストの指定箇所を読んできてください。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
9 『シュルリアリスム宣言』講読(4)——オートマティスム——
ことば
【事前学習】テキストの指定箇所を読んできてください。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
10 『シュルリアリスム宣言』講読(5)——オートマティスム——
イメージ
【事前学習】テキストの指定箇所を読んできてください。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
11 『シュルリアリスム宣言』講読(6)——芸術による社会変革——
正常と異常
【事前学習】テキストの指定箇所を読んできてください。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
12 『シュルリアリスム宣言』講読(7)——芸術による社会変革——
「解放された観客」
【事前学習】テキストの指定箇所を読んできてください。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
13 『シュルリアリスム宣言』講読(8)——解釈と創造——
読者としての作者
【事前学習】テキストの指定箇所を読んできてください。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
14 『シュルリアリスム宣言』講読(9)——解釈と創造——
開かれた作品
【事前学習】テキストの指定箇所を読んできてください。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
15 総括(これまでの復習・解説を行い授業の理解を深める)
【事前学習】テキストを通読してきてください。(A-4-1) (4時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
その他
教科書 アンドレ・ブルトン(巖谷國士訳) 『シュルレアリスム宣言・溶ける魚』 岩波書店 1992年
参考書 授業内でそのつど参考文献を紹介します。
成績評価の方法及び基準 授業内テスト:小テスト(1回から2回)(50%)、授業参画度:リアクション・ペーパー(50%)
単に情報や知識を頭に詰め込むのではなく、何が問題となっているのかを理解し、予想される反論や批判を想定しながら、自分自身の頭で問題を考えてみることが大事です。各回の授業でいくつかの問いを投げかけますから、それについて考えてみてください。〈問題を共有し、共に考える〉という観点から授業参画度を評価します。リアクションペーパーと小レポートの内容が評価の対象となります。
オフィスアワー 水曜日の昼休み

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