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令和2年度以降入学者 | 美学課題研究6 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 美学課題研究6 | ||||
教員名 | 高橋陽一郎 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 哲学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | Zoomを利用した同時双方向型遠隔授業と一部対面授業(全面的に対面式にする可能性もあるが、現時点では未定) BlackboardコースのID: 月曜5限→20211210 |
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授業概要 | (1)ショーペンハウアーの『意志と表象としての世界(Die Welt als Wille und Vorstellung)』の原典(ドイツ語)第51節の後半部を講読し、それにもとづいて今年度は「詩」の美学を追求する。一部、E. SouriauのClefs pour l'esthetique(フランス語)をテキストとして用意する。 (2)受講者各自が専門とする美学藝術学研究のプレゼンテーションを行ってもらい、受講者間で議論する。 |
授業のねらい・到達目標 | 上記テキストをドイツ語原典で読解することによって、ショーペンハウアー美学の思想・概念・語法について日本語訳では伝わらないニュアンスに至るまで理解できるようになることが、本授業の第一の目的である。また、上記テキストは近現代の美学藝術学を専攻する者がしばしば言及せざるを得ない美学の古典であるので、これを読解することにより、受講者の専門研究が近現代においてどのような位置を持ちうるのか、各自に意識してもらうことが本授業の第二の目的である。 ・自他の主張や論証を論理的・批判的に考察して,既存の見解を問い直すことができる(A-3-3)。 ・自らの思想的課題に取り組むために必要な情報を収集し,それを分析して用いることができる(A-5-3)。 ・さまざまな人とコミュニケーションをとり,傾聴力と発表力に基づいて,合理的な議論を推進することができる(A-6-3)。 ・さまざまな集団活動において,より良い成果を上げるために,指導者として他者と協働し,作業を行う姿勢を示すことができる(A-7-3)。 ・自分の学修経験を振り返り分析して,今後の改善計画を立てることができる(A-8-3)。 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP3, DP5-8及びカリキュラムポリシーCP3,CP5-8に対応しています。 ・自他の主張や論証を論理的・批判的に考察して,既存の見解を問い直すことができる。(A-3-3) ・自らの思想的課題に取り組むために必要な情報を収集し,それを分析して用いることができる。(A-5-3) ・さまざまな人とコミュニケーションをとり,傾聴力と発表力に基づいて,合理的な議論を推進することができる。(A-6-3) ・さまざまな集団活動において,より良い成果を上げるために,指導者として他者と協働し,作業を行う姿勢を示すことができる。(A-7-3) ・自分の学修経験を振り返り分析して,今後の改善計画を立てることができる。(A-8-3) |
授業の方法 | (1)毎回当番がテキストの訳読案や文法の説明を全員に(それが不可能な場合は担当者:高橋に)向けてアップロードし、これを全員で共有し、議論しながら同時双方向型のオンライン授業を進めてゆく。 (2)各自の自由研究を前期に一度、発表していただく。他の参加者は発表内容に基づいて質疑応答する(コロキアム形式。状況によって対面式授業に戻す可能性もある)。 ・(1)については、発表者以外の受講者もテキストを熟読して参加し、当番の訳読呈示(対面式授業でのプレゼンに相当する)に対し積極的に質疑応答し、理解を深める。また受講者は、復習にも時間を十分にかけ、ショーペンハウアーの美学思想やそこに使われているドイツ語の学修に努める。 ・(2)においては、他のゼミ生の研究の個性を認め、互いに質疑応答し合うことを通じて、自分の研究の進展に役立てる。 本授業の事前・事後学習は、合わせて4時間を目安とします。 |
履修条件 | 前年度に受講を許可された者に限る。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス:後学期のスケジュール、授業のテーマ、到達目標、授業の方法について説明する。【対面授業】
【事前学習】シラバスを事前に確認し、授業全体の流れについて把握しておく。 (2時間) 【事後学習】第二回以降の授業に備え、ドイツ語文法を復習しておく。 (2時間) |
2 |
ショーペンハウアーと『意志と表象としての世界(Die Welt als Wille und Vorstellung)』について:担当者による、配布印刷物にもとづく解説【Zoomによる同時双方向型授業】
【事前学習】ショーペンハウアー美学についての入門書を読んでおくこと(A-3) (2時間) 【事後学習】授業で配布されたプリントを復習し、疑問点を列挙しておく(A-5) (2時間) |
3 |
Die Welt als Wille und Vorstellung, §51の講読と解説(1)―詩について―【Zoomによる同時双方向型授業】
【事前学習】授業で予定された箇所(§51)後半部で出てくる単語や文法事項を調べること。 (2時間) 【事後学習】授業で扱った箇所(§51)後半部冒頭の単語や文法事項を確認し、さらにそこで提示された美学思想を自分の言葉で説明できるようにする。 (2時間) |
4 |
Die Welt als Wille und Vorstellung, §51の講読と解説(2)―抒情詩と音楽―【Zoomによる同時双方向型授業】
【事前学習】授業で予定された箇所(§51)後半部で出てくる単語や文法事項を調べること。 (2時間) 【事後学習】授業で扱った箇所(§51)後半部冒頭の残りの単語や文法事項を確認し、さらにそこで提示された美学思想を自分の言葉で説明できるようにする。 (2時間) |
5 |
Die Welt als Wille und Vorstellung, §51の講読と解説(3)―抒情詩と感情―【Zoomによる同時双方向型授業】
【事前学習】ニーチェの『悲劇の誕生』について調べる。 (2時間) 【事後学習】ニーチェによるショーペンハウアー抒情詩論批判をメモする(A-3, A-5)。 (2時間) |
6 |
受講者の研究発表会とディスカッション(1)―三年生―【Zoomによる同時双方向型授業】
【事前学習】これまでの授業内容を元に、詩と感情との関係について自分なりの考えをまとめたり、文法事項の復習を行う。 (2時間) 【事後学習】三年生受講者の発表内容と自分の専門研究との関係について説明できるようにしておく(A-5, A-6, A-7, A-8) (2時間) |
7 |
受講者の研究発表会とディスカッション(2)―三年生―【Zoomによる同時双方向型授業】
【事前学習】第1回から第5回までの授業で提示された美学思想をまとめておくこと。二年生と四年生は次週以降に予定されている研究発表会に備えて準備を始める。 (2時間) 【事後学習】三年生受講者の発表内容と自分の専門研究との関係について説明できるようにしておく(A-5, A-6, A-7, A-8) (2時間) |
8 |
受講者の研究発表会とディスカッション(3)―四年生―【Zoomによる同時双方向型授業】
【事前学習】前回の授業時に質問できなかった研究発表の内容についての疑問点を述べられるようにしておくこと。二年生は次週に予定されている研究発表会に備えて準備を始める。 (2時間) 【事後学習】四年生受講者の発表内容と自分の専門研究との関係について説明できるようにしておく(A-5, A-6, A-7, A-8) (2時間) |
9 |
受講者の研究発表会とディスカッション(4)―二年生―【Zoomによる同時双方向型授業】
【事前学習】前回の授業時に質問できなかった研究発表の内容についての疑問点を述べられるようにしておく。 (2時間) 【事後学習】二年生受講者の発表内容と自分の専門研究との関係について説明できるようにしておく。 (2時間) |
10 |
受講者の研究発表会とディスカッション(5)―欠席者のための補遺―【Zoomによる同時双方向型授業】
【事前学習】自分の研究に対して他人の意見を反映させる作業を行う。 (2時間) 【事後学習】発表者の研究内容と自分の専門研究との関係について説明できるようにしておく(A-5, A-6, A-7, A-8) (2時間) |
11 |
Die Welt als Wille und Vorstellung, §51の講読と解説(4)―詩と悲劇(1)―【Zoomによる同時双方向型授業】
【事前学習】授業で予定された箇所(§51後半部後半)の単語や文法事項を調べる。 (2時間) 【事後学習】授業で扱った箇所(§51後半部後半)の単語や文法事項を確認し、その上で詩と概念との異同について自分の言葉で説明できるようにする。 (2時間) |
12 |
Die Welt als Wille und Vorstellung, §51の講読と解説(5)―詩と悲劇(2)―【Zoomによる同時双方向型授業】
【事前学習】第11回授業の内容を復習して、詩と悲劇との関係についてメモを作成する。 (2時間) 【事後学習】悲劇の傑作(実例)に出来るだけ原語で親しむ。 (2時間) |
13 |
Die Welt als Wille und Vorstellung, §51の講読と解説(6)―悲劇と「意志の否定」(1)―【Zoomによる同時双方向型授業】
【事前学習】授業で予定された箇所(§51後半部後半)の単語や文法事項を調べる。 (2時間) 【事後学習】藝術による「意志の否定」の特質を理解する。 (2時間) |
14 |
Die Welt als Wille und Vorstellung, §51の講読と解説(7)―悲劇と「意志の否定」(2)―【Zoomによる同時双方向型授業】
【事前学習】授業で予定された箇所(§51最終部)の単語や文法事項を調べる。 (2時間) 【事後学習】宗教による「意志の否定」の特質を理解する。 (2時間) |
15 |
後期授業のまとめ―Die Welt als Wille und Vorstellung, §51における抒情詩と悲劇についての解説【対面授業】
【事前学習】後期に扱われたショーペンハウアーの美学思想のうち、「抒情詩」、「悲劇」、「意志の否定」について自分なりの理解をメモしてくる(A-3, A-8) (3時間) 【事後学習】授業の解説にもとづいて、「ショーペンハウアーにおける悲劇と<意志の否定>」というレポートを作成すべくメモ作りを始める(A-6, A-8) (3時間) |
その他 | |
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教科書 | なし。使用するテクストは担当者がコピーで用意する。 |
参考書 | ショーペンハウアー(西尾幹二訳) 『意志と表象としての世界2 (中公クラシックス)』 中央公論社 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:レポートは求めるテーマと内容、提出状況をみて評価します(20%)、授業参画度:授業参画度は、ディスカッションへの参加の度合いで評価します。(50%)、前期に一度行っていただく研究発表の完成度で評価します。(30%) レポートと自由研究のプレゼンテーションによって、自己の思想的課題をどれほど発見し、またそれにどれほど答えているか、また自他の主張や論証に対してどれほど論理的・批判的に考察できているかの到達度を評価する(A-3、A-5)。 自由研究のプレゼンテーションによって、コミュニケーション能力やディスカッション能力の到達度を評価する(A-6)。 テキストの共同翻訳作業によって、学問的な協働の到達度を評価する(A-7)。 テキスト読解と自由研究プレゼンテーションの双方を通じて、当該テキストをいかに自己の研究課題に生かしているか、またその見通しを持っているかを到達度の観点から評価する(A-3、A-8)。 |
オフィスアワー | Blackboard上で随時受け付けます。 |