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令和2年度以降入学者 | 哲学特殊講義8 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 哲学特殊講義8 | ||||
教員名 | 鈴木生郎 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 哲学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | Zoomを用いた同時双方向型の授業を行います。BlackBoard ID: 20211218 |
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授業概要 | 分析哲学における死の問題 |
授業のねらい・到達目標 | この授業は、死をめぐる現代の哲学的議論を検討することを通じて、現代の分析哲学の基本的な素養とそれについて議論する能力を身につけることを目的とします。より具体的には、以下の能力を養うことが、本授業の目的です。 (1) 死に関する現代の哲学的議論を学ぶことで、現代の分析哲学についての幅広い知識と教養を獲得する。(A-1-3) (2) 死に関するの哲学的問題について、問題を自分の力で考えることができるようになる。(A-4-3) この科目は文理学部(学士文学)のDP及びCP1, 4に対応しています。 ・真・善・美・聖の探究から得られた豊かな知識と教養に基づいて,自己の倫理観をもって,人間と社会の倫理的な課題に向き合うことができる。(A-1-3) ・文献や資料の読解・解釈を通じて,あるいは,現代の思想的状況を注意深く考察することによって,哲学的問題を発見し,解決策を考えることができる。(A-4-3) |
授業の方法 | 後期は、デイヴィッド・ブーニンという哲学者の著作に基づいて、「死後の害」という問題について集中的に扱います。はじめは小さな問題のように思うかもしれませんが、実際にはかなり広がりを持った問題です。ぜひ皆さんも考えてみてください。基本的には毎回Zoomで講義を行い、質問については、Blackboardを利用する予定です。また、学期末にはレポートを課します。 |
授業計画 | |
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1 |
授業の概要、進め方と評価方法について。デイヴィッド・ブーニンの紹介。死後の害の説明。
【事前学習】前期内容について簡単に確認しておくこと (1時間) 【事後学習】授業の進め方について確認しておくこと (1時間) |
2 |
死後の悪と死後の害:ブーニンの議論戦略を確認する(A-1-3)
【事前学習】死後の害の実例について考えてみること (1時間) 【事後学習】ブーニンの議論戦略について復習しておくこと (2時間) |
3 |
気づかれない害悪:気づかれない害悪というものがあると信じたくなるいくつかの根拠を確認する。(A-1-3)
【事前学習】不快さを全く感じないが、それでも害悪を被っていることがありうる例を考えてみること (2時間) 【事後学習】授業で紹介した例をさらに検討すること (2時間) |
4 |
気づかれない害悪に対する反論を検討する(1) (A-1-3)
【事前学習】気づかれない害悪に関する反論を考えてみること。 (2時間) 【事後学習】反論とそれに対する応答を整理すること (2時間) |
5 |
気づかれない害悪に対する反論を検討する(2)(A-1-3)
【事前学習】現状維持バイアスについて例を考えてみること (2時間) 【事後学習】反論とそれに対する応答を整理すること (2時間) |
6 |
気づかれない害悪から欲求充足説へ:ブーニンの第二の前提を理解する。(A-1-3)
【事前学習】ブーニンの議論戦略を思い出しておくこと (2時間) 【事後学習】第二の前提の理解を確認しておくこと。 (2時間) |
7 |
欲求充足説に対する反論を検討する(1)(A-1-3)
【事前学習】前期内容も含め、欲求充足説について確認しておくこと (2時間) 【事後学習】批判と応答を整理しておくこと (2時間) |
8 |
欲求充足説に対する反論を検討する(2)(A-1-3)
【事前学習】自分でも反論の例を考えてみること (2時間) 【事後学習】批判と応答を整理しておくこと (2時間) |
9 |
欲求充足説に対する反論を検討する(3)(A-1-3)
【事前学習】自分でも反論の例を考えてみること (2時間) 【事後学習】批判と応答を整理しておくこと (2時間) |
10 |
欲求実現説から死後の害へ:ブーニンの第三の前提を確認する。
【事前学習】死後の害の具体例を考えてmirukoto (2時間) 【事後学習】第三の前提の理解を整理しておくこと (2時間) |
11 |
死後の害に対する反論を検討する(1)(A-1-3)
【事前学習】前期の問題と関連づけておくこと (2時間) 【事後学習】批判と応答を整理しておくこと (2時間) |
12 |
死後の害に対する反論を検討する(2)。(A-1-3)
【事前学習】死の害に関する主体の問題について整理しておくこと (2時間) 【事後学習】批判と応答を整理しておくこと (2時間) |
13 |
死後の害に対する反論を検討する(3)。(A-1-3) これまでの授業のまとめと、レポートの準備(A-4-3)
【事前学習】死後の害についての議論を整理しておくこと (2時間) 【事後学習】課題を踏まえてレポートを作成する。 (6時間) |
14 |
レポートに関するディスカッション。(A-4-3)
【事前学習】レポートを完成させ提出する。 (2時間) 【事後学習】ディスカッションを踏まえてレポートを完成させる (3時間) |
15 |
授業の振り返りと質疑応答
【事前学習】授業全体を振り返り、疑問点をまとめておく。 (1時間) 【事後学習】前期の問題との繋がりも含めて自分の理解を整理する (1時間) |
その他 | |
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教科書 | 使用しない |
参考書 | David Boonin, Dead Wrong: the Ethics of Posthumous Harm, Oxford University Press, 2019, 1 edition |
成績評価の方法及び基準 | レポート(80%)、授業参画度:毎回の課題によって評価します(20%) |
オフィスアワー | メールでアポイントメントを取ってください(遠隔で対応します)。 |