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令和2年度以降入学者 | 東洋史研究実習2 | ||||
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教員名 | 渡部良子 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 史学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 同時双⽅向型授業(Zoomによるライブ授業)と課題研究(Blackboardを通じた実習課題の提出)を組み合わせた遠隔授業。 BlackboardコースID:20211321 |
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授業概要 | 西アジア史・イスラーム史研究実践 |
授業のねらい・到達目標 | 本実習が対象とするのは、古代から近代にいたる西アジアとイスラーム圏の歴史研究法です。西アジア(現代の中東・北アフリカ地域)は古代より様々な文明を生み,西暦7世紀,アラビア半島で生まれた一神教イスラームは,ユーラシアの広域(アフリカ〜東南・東アジア)に拡大し,それぞれの地域の固有の文化と結びつき多様な文化世界を形成しました。本実習では,研究文献輪読、研究発表の実践を通し,西アジア史,そしてイスラームの成立以後にイスラームを受容したより広いユーラシアのイスラーム圏の歴史研究に必要な基礎知識・研究技術,すなわち先行研究の探索法,英語研究文献の読解、研究論文の読み方・まとめ方、事典・工具の使い方、レジュメ作成法などを身につけ,卒論研究の準備につなげていきます。 この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCP5、6、8に対応しています。 ・日常生活における現象に潜む人文学的問題を発見し,専門的知識に基づいて解決案を作成できる(A-4-3)。 ・新しい問題に取り組むために,必要な情報を収集し,それを分析して用いることができる(A-5-3)。 ・学修状況を自己分析し,その成果を評価することができる(A-8-3)。 |
授業の方法 | 授業の形式:【実習】 履修者は初回講義開始までにBlackboardのコース登録をしておいて下さい。また毎回の授業の連絡はBlackboardの「連絡事項」で行いますので,随時確認して下さい。 1)英語研究文献輪読 時代・地域を問わず、西アジア史・イスラーム史研究の先行研究は外国語文献が大きな比重を占めています。本実習ではまず、西アジアの社会・文化史あるいはユーラシア東西交渉史に関する英語論文の輪読・翻訳作成を通し,専門的な英語研究文献の読解力を身につけます(課題論文は、第1回ガイダンス時に発表します)。 輪読は,毎回2名の担当者を決め,Blackboardの掲示板を用いながら進めます。担当者1名は担当箇所の本文の訳を作成し,1名は脚注の訳と当該箇所の要約・登場する史料・研究文献・用語(人名・地名・術語など)の調査を行い,期日(担当回1週間前)までにレジュメを掲示板に公開します。他受講者は,授業日までに自分の訳と比較しつつそれを確認し,訳・内容についての質問を掲示板に投稿します。掲示板上での質疑を踏まえ,授業日のZoomによるリアルタイム実習で,訳・内容の最終的な修正と学び取るべき要点を確認します。受講者は最低2回,本文翻訳担当,脚注・要約調査担当の1回ずつを担当してもらいます。 2)史料研究(研究発表) 歴史研究には研究対象地域・時代の史料(一次史料)の知識が必須になります。実習の後半では、自分が卒論研究で取り組みたい地域・時代・テーマの史料について調べ、発表してもらうことで,史料についての知識を深め,卒論研究の準備につなげます。発表方法は,1)英語研究文献輪読と同じく,Blackboard掲示板での発表レジュメ公開・掲示板上での質疑・Zoomリアルタイム授業での最終確認という方法で行う予定です。具体的な研究・発表準備方法については、ガイダンス時および指定の回で確認します。 授業方法はBlackboardでの実習課題の遂行,Zoomのリアルタイム授業での確認という形式で進めていきますが,受講者の受講環境も考慮し,相談の上部分的に変更する可能性もあります。本実習の事前・事後学習は各2時間を目安としますが,全体が受講者の能動的な研究実践によって進められます。研究文献輪読,研究発表の担当はゆとりを持って準備を行い,自主的・計画的に自己の研究を進める訓練につなげて下さい。 |
履修条件 | 特に条件はありません。西アジア史,イスラーム圏の歴史で卒論研究を志す学生のみならず,西アジア・イスラーム史やユーラシア東西交渉史研究に関心を持つ人は誰でも参加できます。ただし受講者は積極的に課題・研究に取り組むことを期待します。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス:文献配布・実習計画の説明(リアルタイム授業)
【事前学習】シラバス内容をよく理解し,事前にBlackboardで配布される資料を読み,アンケートに回答する。 (2時間) 【事後学習】ガイダンスを踏まえ自分の計画を立てる。Blackboardで配布される第2回課題論文を読む準備を始める。 (2時間) |
2 |
英語研究文献輪読の準備(1):論文の読み方(課題研究とリアルタイム授業)
【事前学習】Blackboardで配布される論文(日本語)を読み,質問への回答を準備する。 (2時間) 【事後学習】実習を踏まえ,論文を読む時のポイントを再確認する。 (2時間) |
3 |
英語研究文献輪読の準備(2):事典・工具の使用法(課題研究とリアルタイム授業)
【事前学習】第1回配布資料で示された事典・工具を用い,担当の調査を行ってくる。 (2時間) 【事後学習】利用法を学んだ事典・工具を自分で一通り確認する。 (2時間) |
4 |
英語研究文献輪読(1)担当者A、B(課題研究とリアルタイム授業)
【事前学習】担当者は担当の訳・調査のレジュメを準備し,期日までにBlackboard掲示板に公開する。他受講者はそれを読み,訳・内容に関する質問を投稿する。 (2時間) 【事後学習】担当者は訳・調査の問題点を確認・修正。他の参加者は実習を踏まえ自分の担当に備える。 (2時間) |
5 |
英語研究文献輪読(2)担当者C、D(課題研究とリアルタイム授業)
【事前学習】担当者は担当の訳・調査のレジュメを準備し,期日までにBlackboard掲示板に公開する。他受講者はそれを読み,訳・内容に関する質問を投稿する。 (2時間) 【事後学習】担当者は訳・調査の問題点を確認・修正。他の参加者は実習を踏まえ自分の担当に備える。 (2時間) |
6 |
英語研究文献輪読(3)担当者E、F(課題研究とリアルタイム授業)
【事前学習】担当者は担当の訳・調査のレジュメを準備し,期日までにBlackboard掲示板に公開する。他受講者はそれを読み,訳・内容に関する質問を投稿する。 (2時間) 【事後学習】担当者は訳・調査の問題点を確認・修正。他の参加者は実習を踏まえ自分の担当に備える。 (2時間) |
7 |
英語研究文献輪読(4)担当者G、H(課題研究とリアルタイム授業)
【事前学習】担当者は担当の訳・調査のレジュメを準備し,期日までにBlackboard掲示板に公開する。他受講者はそれを読み,訳・内容に関する質問を投稿する。 (2時間) 【事後学習】担当者は訳・調査の問題点を確認・修正。他の参加者は実習を踏まえ自分の担当に備える。 (2時間) |
8 |
英語研究文献輪読(5)担当者I、J(課題研究とリアルタイム授業)
【事前学習】担当者は担当の訳・調査のレジュメを準備し,期日までにBlackboard掲示板に公開する。他受講者はそれを読み,訳・内容に関する質問を投稿する。 (2時間) 【事後学習】担当者は訳・調査の問題点を確認・修正。他の参加者は実習を踏まえ自分の担当に備える。 (2時間) |
9 |
英語研究文献輪読(6)担当者K、L(課題研究とリアルタイム授業)
【事前学習】担当者は担当の訳・調査のレジュメを準備し,期日までにBlackboard掲示板に公開する。他受講者はそれを読み,訳・内容に関する質問を投稿する。 (2時間) 【事後学習】担当者は訳・調査の問題点を確認・修正。他の参加者は実習を踏まえ自分の担当に備える。 (2時間) |
10 |
史料研究発表の方法(リアルタイム授業)
【事前学習】Blackboardで配布される資料を読み,自分が志す卒論研究テーマに関連する史料調査の計画を考え,アンケートに回答する。 (2時間) 【事後学習】実習で学んだ史料調査方法を参考に,自分の研究発表準備を開始する。 (2時間) |
11 |
史料研究発表(1)発表者A,B(課題研究とリアルタイム授業)
【事前学習】発表者は発表レジュメを準備しBlackboard掲示板に公開する。他受講者はそれを読み質問・コメントを掲示板に投稿する。 (2時間) 【事後学習】発表者は実習での討論に基づき今後の研究計画を立てる。参加者は発表・討論から学んだ成果を自分の研究発表に役立てる。 (2時間) |
12 |
史料研究発表(2)発表者C,D(課題研究とリアルタイム授業)
【事前学習】発表者は発表レジュメを準備しBlackboard掲示板に公開する。他受講者はそれを読み質問・コメントを掲示板に投稿する。 (2時間) 【事後学習】発表者は実習での討論に基づき今後の研究計画を立てる。参加者は発表・討論から学んだ成果を自分の研究発表に役立てる。 (2時間) |
13 |
史料研究発表(3)担当者E,F(課題研究とリアルタイム授業)
【事前学習】発表者は発表レジュメを準備しBlackboard掲示板に公開する。他受講者はそれを読み質問・コメントを掲示板に投稿する。 (2時間) 【事後学習】発表者は実習での討論に基づき今後の研究計画を立てる。参加者は発表・討論から学んだ成果を自分の研究発表に役立てる。 (2時間) |
14 |
史料研究発表(4)担当者G,H(課題研究とリアルタイム授業)
【事前学習】発表者は発表レジュメを準備しBlackboard掲示板に公開する。他受講者はそれを読み質問・コメントを掲示板に投稿する。 (2時間) 【事後学習】発表者は実習での討論に基づき今後の研究計画を立てる。参加者は発表・討論から学んだ成果を自分の研究発表に役立てる。 (2時間) |
15 |
実習のまとめと補足
【事前学習】研究文献輪読・史料研究発表を通して確認できた自分の課題をまとめる。 (2時間) 【事後学習】実習での成果を踏まえた今後の自分の研究計画を考える。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 英語研究文献輪読のテキストは、初回ガイダンス時に配布します。 |
参考書 | 実習時にその都度必要な参考文献を紹介します。 |
成績評価の方法及び基準 | 授業参画度(100%) 「授業参画度」は,英語研究文献輪読(2回以上)(40%)・史料研究発表(1回)(40%)の担当が単位取得の必須条件です。これに,毎回の発表について提出する受講コメント(20%)をあわせて成績評価とします。 |
オフィスアワー | 質問や実習課題準備の相談は,Blackboardを通し質問を受けつけます。 |