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日本史料研究3

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令和2年度以降入学者 日本史料研究3
令和元年度以前入学者 日本史料研究3
教員名 楠家重敏
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 史学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業の形態 課題研究(Blackboard/15回)

BlackboardコースID:20211362
授業概要 通訳見習として日本のイギリス公使館に赴任したアーネスト・サトウは、生麦事件、薩英戦争、下関砲撃事件など攘夷の嵐が吹きすさぶ現場に居合わせた。日本語に精通した彼は各地を歴訪し、日本の国情を探索する。大政奉還、王政復古の大号令で「古い制度の終焉」を見届け、さらに戊辰戦争、備前事件、堺事件の動静を探る。彼は討幕派のみならず幕府側とも交友を結び、新政府の太政官日誌や幕府系新聞を英訳して、激動日本の客観情報を得る。この授業では1919年に第23章から再開した回想録を講読する。実録と回想を峻別して、史料批判の方法を学ぶ。
授業のねらい・到達目標 イギリス外交官アーネスト・サトウの回想録 A Diplomat in Japan の回想録(日本語版)の後半部分を講読し、史料読解力を向上させ、史料批判の方法を学ぶ。

この科目は文理学部(学士(文学)のDP3,4,6及びCP3,4,6に対応しています。

(1)先人たちの学説史を学び、歴史的根拠に基づいて批判を行い、論理的に説明できる。(A-3-3)
(2)サトウの回想録の問題点を発見し、自らの見解を提言できる。(A-4-3)
(3)友人とコミュニケーションをとりながら、歴史に関する知識について議論することができる。(A-6-3)
授業の方法 授業の形式:【講義,演習】
課題研究型授業。原則的に教科書に沿った講義になる。課題提示や提出物の送信はBlackboardを用いる。
履修者は初回講義開始までにBlackboardのコース登録をすること。受講者への連絡はBlackboardの「連絡事項」欄に提示するので、随時確認すること。
授業計画
1 ガイダンス――イギリス外交官アーネスト・サトウの生涯と業績
【事前学習】教科書の全体を一読 (2時間)
【事後学習】教科書の全体を再読 (2時間)
2 回想録の史料学的研究(1)
【事前学習】教科書解説Aの前半を予習 (2時間)
【事後学習】教科書解説Aの前半を再読 (2時間)
3 回想録の史料学的研究(2)
【事前学習】教科書解説Aの後半を予習 (2時間)
【事後学習】教科書解説Aの後半を再読 (2時間)
4 「将軍政治の没落」――回想録第23章を読む
【事前学習】教科書第23章を予習 (2時間)
【事後学習】教科書第23章を再読 (2時間)
5 「内乱の勃発」――回想録第24章を読む
【事前学習】教科書第24章を予習 (2時間)
【事後学習】教科書第24章を再読 (2時間)
6 「伏見で戦闘が始まる」――回想録第25章を読む
【事前学習】教科書第25章を予習 (2時間)
【事後学習】教科書第25章を再読 (2時間)
7 「備前事件」――回想録第26章を読む
【事前学習】教科書第26章を予習 (2時間)
【事後学習】教科書第26章を再読 (2時間)
8 「初めての京都訪問」――回想録第27章を読む
【事前学習】教科書第27章を予習 (2時間)
【事後学習】教科書第27章を再読 (2時間)
9 「ハラキリ、ミカド謁見交渉」――回想録第28章を読む
【事前学習】教科書第28章を予習 (2時間)
【事後学習】教科書第28章を再読 (2時間)
10 「堺事件、フランス水兵殺害」――回想録第29章を読む
【事前学習】教科書第29章を予習 (2時間)
【事後学習】教科書第29章を再読 (2時間)
11 「京都、ミカド謁見」――回想録第30章を読む
【事前学習】教科書第30章を予習 (2時間)
【事後学習】教科書第30章を再読 (2時間)
12 「江戸帰還、いろいろな事件」――回想録第31章と第32章を読む
【事前学習】教科書第31章と第32章を予習 (2時間)
【事後学習】教科書第31章と第32章を再読 (2時間)
13 「会津若松占領、蝦夷を攻略」――回想録第33章と第34章を読む
【事前学習】教科書第33章と第34章を予習 (2時間)
【事後学習】教科書第33章と第34章を再読 (2時間)
14 「1869年、故国への門出」――回想録第35章と第36章を読む
【事前学習】教科書第35章と第36章を予習 (2時間)
【事後学習】教科書第35章と第36章を再読 (2時間)
15 まとめ――The Cambridge Modern History
【事前学習】教科書解説Bを予習 (2時間)
【事後学習】教科書解説Bを再読 (2時間)
その他
教科書 楠家重敏訳注 『変革の目撃者(下巻)』 晃洋書房 2021年
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 レポート:毎回レポート(800字)の提出を求め、それで評価する。(100%)
オフィスアワー Blackboardを通しての質問は直接あるいは翌週の授業当日までに回答する。

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