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上代文学史

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令和2年度以降入学者 上代文学史
教員名 梶川信行
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 国文学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業の形態 オンデマンド型式。この講義では、7、8世紀の文学を通史的に考える。一回ごとにBlackboardにオリジナルの教材を載せるので、それを熟読し、短い文章を作成する。それをメールで提出する。フィードバックの教材を作成し、数日中にBlackboardに載せるので、次週までにそれを読んで、次回の学修の参考にする。そこでは、教材で十分説明できなかったことを補うだけではなく、文章の書き方についても具体的に説明する。
なお、詳細はBlackboardの「教材」欄に載せるガイダンス資料を参照のこと。

BlackboardコースID:20211399
授業概要 かつての文学史では、記紀から万葉へという流れの中で、『万葉集』は4期区分説に基づいて考えられて来たが、この講義では、そうした見方を取らない。『古事記』『日本書紀』『万葉集』『懐風藻』『出雲国風土記』『日本霊異記』などを取り上げつつ、声の世界から文字の世界への流れを見るとともに、東アジアの漢字文化圏の中の文学として、どのような文学的な達成があったか。具体的な作品を読みつつ説明する。
授業のねらい・到達目標 上代文学全般についての理解を深めることを目標とするが、自分なりに考えを深め、それを文章にすることも求める。昨年度は初めてオンラインでこの形式の授業を行なったが、文章を書く自信がついたという学生が多くを占めた。毎回文章を書くのは意志の力が必要なので、途中で投げ出してしまう学生も多かったが、やり遂げた学生は、確かに目に見えて文章力がついていた。

この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1及びカリキュラムポリシーCP1に対応している。
・経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて,自己の倫理観をもって,日本文学・日本語学研究,ひいては人文学の役割や,倫理的な課題に向き合うことができる。(A-1-2)
授業の方法 授業の形式:【講義】
教室での授業の場合は、プロジェクターを使用してさまざまな教材を教室のスクリーンに映しつつ行なうが、オンラインの授業では、それを補助教材としてBlackboardの「教材」欄に載せる。それを参考にしつつ、主たる教材を熟読する。その上で、自分なりの考えをまとめるが、それは課題提出用の用紙を使用する。それもBlackboardに載せておく。
授業計画
1 上代の文学とは何か その概観   (オンデマンド型)
【事前学習】高校の教科書の内容程度でいいので、上代文学に関する基礎知識を確認しておくこと (2時間)
【事後学習】フィードバック教材を熟読すること (2時間)
2 『古事記』 神話の世界観   (オンデマンド型)
【事前学習】身近な参考資料を用いて『古事記』の概要について知っておくこと (2時間)
【事後学習】フィードバック教材を熟読すること (2時間)
3 『古事記』 伝承の世界   (オンデマンド型)
【事前学習】神武天皇に関する情報を集めておくこと (2時間)
【事後学習】フィードバック教材を熟読すること (2時間)
4 『日本書紀』 編年体で語る歴史   (オンデマンド型)
【事前学習】壬申の乱に関する情報を集めておくこと (2時間)
【事後学習】フィードバック教材を熟読すること (2時間)
5 『万葉集』 伝承歌の位置づけ   (オンデマンド型)
【事前学習】雄略天皇に関する情報を集めておくこと (2時間)
【事後学習】フィードバック教材を熟読すること (2時間)
6 『万葉集』 初期万葉の世界   (オンデマンド型)
【事前学習】額田王に関する情報を集めておくこと (2時間)
【事後学習】フィードバック教材を熟読すること (2時間)
7 『万葉集』 持統朝の宮廷歌   (オンデマンド型)
【事前学習】天武天皇に関する情報を集めておくこと (2時間)
【事後学習】フィードバック教材を熟読すること (2時間)
8 『万葉集』 聖武朝の宮廷歌   (オンデマンド型)
【事前学習】山部赤人に関する情報を集めておくこと (2時間)
【事後学習】フィードバック教材を熟読すること (2時間)
9 『万葉集』 若き文人たちの雅   (オンデマンド型)
【事前学習】『万葉集』の宴席歌に関する情報を集めておくこと (2時間)
【事後学習】フィードバック教材を熟読すること (2時間)
10 『万葉集』 渡来系の人々   (オンデマンド型)
【事前学習】古代の渡来系氏族に関する情報を集めておくこと (2時間)
【事後学習】フィードバック教材を熟読すること (2時間)
11 『万葉集』 天平の雅と東アジア   (オンデマンド型)
【事前学習】大伴家持に関する情報を集めておくこと。 (2時間)
【事後学習】フィードバック教材を熟読すること (2時間)
12 『懐風藻』 東アジアの共通言語   (オンデマンド型)
【事前学習】漢詩についての基礎知識を蓄えておくこと (2時間)
【事後学習】フィードバック教材を熟読すること (2時間)
13 『出雲国風土記』 神によって創られた国土   (オンデマンド型)
【事前学習】出雲大社に関する情報を集めておくこと (2時間)
【事後学習】フィードバック教材を熟読すること (2時間)
14 『日本霊異記』 神の時代から仏の時代へ   (オンデマンド型)
【事前学習】仏教説話に関する情報を集めておくこと (2時間)
【事後学習】フィードバック教材を熟読すること (2時間)
15 ふりかえり   (オンデマンド型)
【事前学習】過去14回の教材を読み直しておくこと (2時間)
【事後学習】フィードバック教材を熟読すること (2時間)
その他
教科書 『古事記』『日本書紀』『万葉集』『懐風藻』『出雲国風土記』『日本霊異記』を扱います。数が多いので、特に教科書を指定することはしませんが、図書館などにある本を手に取ってみることを薦めます。
参考書 配付する教材の中に参考文献が書かれています。深く知りたい時に、それを探して読んで下さい。
成績評価の方法及び基準 レポート(100%)
一回一回提出したレポートの点数を積み上げる形です。A・B・Cで評価しますが、15回全部Bで90点になります。休まなければ高得点が取れるとともに、文章力が身につきます。
オフィスアワー メールでの質問に対しては、いつでも応じますが、常に待機しているわけではないので、返信は1日程度かかることもあります。

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