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基礎演習1

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令和2年度以降入学者 基礎演習1
教員名 久保木秀夫
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 国文学科
学期 前期 履修区分 必修
授業の形態 ・対面授業。ただし一部、zoomを用いた同時双方向授業や、課題研究などをも組み込んでいく可能性がある(事前に相談・周知する)。
・履修者は、初回授業開始時までに必ず、Blackboardへの登録を済ませておくこと。BlackboardのコースIDは、20211412。
授業概要 ・中世説話文学のひとつ『古今著聞集』巻五「和歌」を主対象とし、ひとり1段ずつ担当を決め、口頭発表と、履修生全員による質疑応答とを行っていく。
・それらを通じて、書誌学(書物の形態に関する学問)・文献学(書物の内容に関する学問)的方法に基づいた、古典文学を研究するための実証的な調査・研究方法を学修していく。
授業のねらい・到達目標 ・古典文学の研究方法に関する基礎的な知識と技術を修得する。
・口頭発表、質疑応答、それらを踏まえたレポート作成を通じて、学術上の種々のルールやマナーを修得する。
・参考文献・先行研究の調べ方や読み方、要約や引用の仕方――とりわけ自他の文章・考察・思考等を明確に区別する方法――を習得する。
・各種データベース類の基礎的な活用方法を習得する。
・くずし字解読、本文校合・本文校訂、解釈・分析するをも修得する。
・書誌学・文献学とはどのような学問かを理解し、その基礎的なスキルをも修得する。

この科目は文理学部(学士)のディプロマポリシーDP3~8及びカリキュラムポリシーCP3~8に対応している。
・仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察できる。(A-3-2)
・問題の意味を理解し,助言を受けて複数の解決策を提示し説明できる。(A-4-2)
・新しい挑戦への計画を立て,準備することができる。(A-5-2)
・さまざまな人々とのコミュニケーションを通じて相互に意思を伝達することができる。(A-6-2)
・集団の活動において,より良い成果を上げるために,指導者のもとで他者と協働し,作業を行うことができる。(A-7-2)
・自己の学修に関する経験と考えを振り返り,分析できる。(A-8-2)
授業の方法 授業の形式:【演習】
・基本的には演習形式。ジャンルと作品の概要、及び調査・研究・発表方法をレクチャーしたあと、授業1回につき2~3人ずつ、担当部分の発表をおこなっていく。
・発表内容は、くずし字解読、諸本の校合、語釈、本文校訂、現代語訳、先行研究との比較、総合的考察、その他とする。
・発表者は原則として、発表の1週間前には配付資料を提出する。それをOneDriveの本授業専用フォルダにアップロードするので、他の受講者は当日までに(なるべくプリントアウトの上)通読し、質問事項を考えたり、自身で調べたりしておくこと。
・それを踏まえて、各回の発表時に質疑応答を行い、教員もコメントを加えていく。

・なお社会情勢や、個別の状況・環境如何によって、zoomでのリアルタイム受講も可とする。希望者は原則として授業当日の午前9時までに、Blackboardのメール送信機能で連絡すること。
・通信環境のトラブルその他により、やむを得ずリアルタイムで受講できなかった場合も、メールで連絡すること。より詳細な代替方法に関しては、初回授業で説明する予定。
履修条件 人数調整を行うため、4月5日(月)17時50分までにGoogleフォームで所定の手続きを取ること。受講許可は、4月8日(木)、COMITS2・国文学科掲示板にて発表する。
なお、手続きについてはCOMITS2・国文学科HP「お知らせ」で指示するので必ず確認すること。
授業計画
1 スタートアップ:『古今著聞集』について/学期末レポート及び評価基準について/発表内容・方法について/個別発表の担当章段・順番の調整・決定 【対面】
【事前学習】シラバスをよく読み、『古今著聞集』について調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】配布プリントや講義内容に基づき授業の主旨を復習・理解しておくこと。 (2時間)
2 レクチャー01:書誌学・文献学に基づく古典文学研究について/くずし字の解読方法について 【対面】
【事前学習】配布プリントの指示部分をあらかじめ読んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】授業内容、及びくずし字の解読・解釈方法を復習しておくこと。 (2時間)
3 レクチャー02:『古今著聞集』の伝本・本文について/くずし字の解読01 【対面】
【事前学習】配布プリントの指示部分をあらかじめ読んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】授業内容を復習・確認・追加調査しておくこと。 (2時間)
4 レクチャー03:参考文献・各種webデータベースの紹介/くずし字の解読02 【対面】
【事前学習】配布プリントの指示部分をあらかじめ読んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】紹介したデータベースを実際に使用すること。 (2時間)
5 レクチャー04:文学資料の用例調査について/くずし字の解読03 【対面】
【事前学習】配布プリントの指示部分をあらかじめ読んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】紹介した調査方法を実際に行ってみること。 (2時間)
6 個別発表・質疑応答01 【対面】
【事前学習】発表者は1週間前までに発表資料を提出。それ以外は事前配布された発表資料を通読し、質疑の準備をしておくこと。 (2時間)
【事後学習】発表者は質疑応答を踏まえて再考・追加調査。それ以外は次の発表に備えて予習。 (2時間)
7 個別発表・質疑応答02 【対面】
【事前学習】発表者は1週間前までに発表資料を提出。それ以外は事前配布された発表資料を通読し、質疑の準備をしておくこと。 (2時間)
【事後学習】発表者は質疑応答を踏まえて再考・追加調査。それ以外は次の発表に備えて予習。 (2時間)
8 個別発表・質疑応答03 【対面】
【事前学習】発表者は1週間前までに発表資料を提出。それ以外は事前配布された発表資料を通読し、質疑の準備をしておくこと。 (2時間)
【事後学習】発表者は質疑応答を踏まえて再考・追加調査。それ以外は次の発表に備えて予習。 (2時間)
9 個別発表・質疑応答04 【対面】
【事前学習】発表者は1週間前までに発表資料を提出。それ以外は事前配布された発表資料を通読し、質疑の準備をしておくこと。 (2時間)
【事後学習】発表者は質疑応答を踏まえて再考・追加調査。それ以外は次の発表に備えて予習。 (2時間)
10 個別発表・質疑応答05 【対面】
【事前学習】発表者は1週間前までに発表資料を提出。それ以外は事前配布された発表資料を通読し、質疑の準備をしておくこと。 (2時間)
【事後学習】発表者は質疑応答を踏まえて再考・追加調査。それ以外は次の発表に備えて予習。 (2時間)
11 個別発表・質疑応答06 【対面】
【事前学習】発表者は1週間前までに発表資料を提出。それ以外は事前配布された発表資料を通読し、質疑の準備をしておくこと。 (2時間)
【事後学習】発表者は質疑応答を踏まえて再考・追加調査。それ以外は次の発表に備えて予習。 (2時間)
12 個別発表・質疑応答07 【対面】
【事前学習】発表者は1週間前までに発表資料を提出。それ以外は事前配布された発表資料を通読し、質疑の準備をしておくこと。 (2時間)
【事後学習】発表者は質疑応答を踏まえて再考・追加調査。それ以外は次の発表に備えて予習。 (2時間)
13 個別発表・質疑応答08 【対面】
【事前学習】発表者は1週間前までに発表資料を提出。それ以外は事前配布された発表資料を通読し、質疑の準備をしておくこと。 (2時間)
【事後学習】発表者は質疑応答を踏まえて再考・追加調査。それ以外は次の発表に備えて予習。 (2時間)
14 個別発表・質疑応答09 【対面】
【事前学習】発表者は1週間前までに発表資料を提出。それ以外は事前配布された発表資料を通読し、質疑の準備をしておくこと。 (2時間)
【事後学習】発表者は質疑応答を踏まえて再考・追加調査。それ以外は次の発表に備えて予習。 (2時間)
15 総括:古典文学に関する基礎的な研究方法、及び書誌学・文献学の重要性を再確認し、総括し、それぞれの今後の研究に繋げていけるようにする。 【対面】
【事前学習】これまでの授業全体を振り返り、修得した知識やスキルを再確認する。 (2時間)
【事後学習】学期末レポートに取り組む。 (2時間)
その他
教科書 笠間影印叢刊刊行会 『字典かな 出典明記 改訂版』 笠間書院 1972年
・教科書の『字典かな』は、同種の字典類をすでに所持している場合は、そちらを用いて構わない(新たに購入する必要はない)。
・個別発表時の発表資料は、OneDriveの共有フォルダを通じて配布するので、毎回事前に確認・印刷して持参すること。
・その他も適宜プリントを同様に配付するので、同様に確認・印刷して持参すること。
参考書 永積安明・島田勇雄 『古今著聞集 (日本古典文学大系84)』 岩波書店 1966年
西尾光一・小林保治 『古今著聞集 (新潮日本古典集成59・76)』 新潮社 1983年
・その他、授業の中で適宜紹介する。
成績評価の方法及び基準 レポート:個別発表時の質疑応答やアドバイス等を踏まえて、学術レポートとしてまとめ直す。(40%)、授業参画度(30%)、授業参画度:各種実習への積極的な参加、自身のプレゼンテーションの充実度、他の受講生への質問回数と内容、ほか授業に関わる積極的な発言や質問などを総合的に判断。(30%)
・対面受業に出席できない場合は、zoomでのリアルタイム参加をしてもらう。対面・遠隔といった履修形態の違いによて、成績評価に差を設けることはしない。
オフィスアワー 随時メールで受け付ける。対応までに時間を要することもある。

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