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令和2年度以降入学者 | 創作方法論(実習含む) | ||||
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教員名 | 中上紀 | ||||
単位数 | 3 | 学年 | 2 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 国文学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | オンデマンド授業(Power Pointによるスライド授業配信)Blackboard使用 BlackboardコースID:20211460 |
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授業概要 | 講師個人の作家としての実務経験に基づき、多彩な現代作家による短編小説をテキストとしながら、小説の創作作法の基本を体系的に学び、自分の創作に実践的に反映していきます。 |
授業のねらい・到達目標 | ・さまざまな書き手による短編小説に展開される構成、技法、テーマの深部を理解しながら、自身の作品の創作へと繋げます。 ・基本的技術を身に着けることで物語力を高めながら、ほんとうに書きたいこと、核となるテーマへと近づきます。 ・掲示板機能を使ってのリアルタイムでの意見交換により、他者作品への批評力、自己作品への客観視点を養います。 ・学期の終りには、短編小説を少なくとも一作品、書き上げることが出来ます。 この科目は文理学部(学士)のディプロマポリシーDP2,3,4,5,6,8及びカリキュラムポリシーCP2,3,4,5,6,8に対応しています。 ・日本文学・日本語学研究を学びながら,それらと深く関わる世界諸国の歴史や政治,経済,文化,価値観,信条などの現状および相互関係を,自己の世界観をもって説明できる。(A-2-2) ・日本文学・日本語学研究を中心としながら,仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察できる。(A-3-2) ・日本文学・日本語学研究に関わる問題の意味を理解し,助言を受けて複数の解決策を提示し説明できる。(A-4-2) ・日本文学・日本語学研究のスキルを身につけながら,新しい挑戦への計画を立て,準備することができる。(A-5-2) ・日本文学・日本語学研究の実践的なスキルを身につけながら,さまざまな人々とのコミュニケーションを通じて相互に意思を伝達することができる。(A-6-2) ・日本文学・日本語学研究の専門性を身につけながら,自己の学修に関する経験と考えを振り返り,分析できる。(A-8-2) |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】 ①Bkackboardの掲示板機能を使い、テキスト(教科書から講師が選んだ短編小説)に基づいて感想、意見などを述べあいます。 ・文字を使ってのディスカッションとなります。 ・遠隔授業への変更に伴い、教科書が変更になっていますので注意してください。 ②その日のテーマに基づいた講義を行います。 *授業は基本的に上記①②を交互に行います。 *講義は基本的に配布するパワーポイント資料(音声付き)を読んでもらい、質問などを受け付けます。 ③必要に応じてメールなどによるカウンセリングや個人指導を行います。 ④任意で短編小説の提出があります。提出は随時OKです。締め切りは第13回の授業までです。 ・詳細は一回目の授業資料に記載。 ・合評・講評は随時あります(無記名可)。 *本授業の事前・事後学習は,合わせて6時間の学習を目安とします。 (ただし、テキストの読み込みや、小説課題執筆の時間は、個人差がありますので、この中には含めません) |
履修条件 | 基本的に対象学年のすべての学生が受講できます。 |
授業計画 | |
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1 |
講義・描写と小説的身体感覚 小説描写に身体感覚(5感)を有効的に使う方法を学びます。 【事前学習】既存の小説から五感を使った表現方法を探しメモを取る。 (3時間) 【事後学習】創作例①に取り組む (3時間) |
2 |
講義・小説に流れる時間を描写する。 小説の題材やテーマによって異なる時間の使い方や、回想の効果的使用法を学びます。 【事前学習】自身の創作において時間をどう使っているか考えておく。 (3時間) 【事後学習】創作例②に取り組む (3時間) |
3 |
ディスカッション・テキスト① 村田沙耶加「トリプル」 Blackboardの掲示板機能を使い、テキストについて自由にディスカッションします。 *各自、自分の意見、他の人の意見へのフィードバックを各1回以上記入すること。 *基本的に授業時間内に行うこと。 【事前学習】読了、下調べ、感想、意見、ディスカッション準備 (3時間) 【事後学習】ディスカッションノート (3時間) |
4 |
講義・物語発生装置としての磁場 舞台設定の大切さ、主人公(テーマ)の心情と場所との関連性について学びます。 【事前学習】自身について大切な場所はどこか、そこから物語を発生させるためにはどうすべきか考えておく。 (3時間) 【事後学習】創作例③に取り組む (3時間) |
5 |
ディスカッション・テキスト② 男鹿「小池昌代」 Blackboardの掲示板機能を使い、テキストについて自由にディスカッションします。 *各自、自分の意見、他の人の意見へのフィードバックを各1回以上記入すること。 *基本的に授業時間内に行うこと。 【事前学習】読了、下調べ、感想、ディスカッション準備 (3時間) 【事後学習】ディスカッションノート (3時間) |
6 |
講義・小説の中の方言と言語の活用 現代日本の日常の中で接する特色ある言語や方言の活用方法及び効果について学びます。 【事前学習】方言を活用している既存の小説を探してメモをする。自分の方言(ある人)は意見を言えるようにしておく (3時間) 【事後学習】創作例④に取り組む (3時間) |
7 |
ディスカッション・テキスト③ 星野智幸「クエルボ」 Blackboardの掲示板機能を使い、テキストについて自由にディスカッションします。 *各自、自分の意見、他の人の意見へのフィードバックを各1回以上記入すること。 *基本的に授業時間内に行うこと。 【事前学習】読了、下調べ、感想、ディスカッション準備 (3時間) 【事後学習】ディスカッションノート (3時間) |
8 |
講義・読ませる小説のための人物設定 主人公をいかにして魅力的に読者に伝えるか、様々な方向から描く方法を学びます。 【事前学習】既存の小説の主人公で好きな主人公を上げ、好きな理由やその特徴をメモする。 (3時間) 【事後学習】創作例⓹に取り組む。 (3時間) |
9 |
ディスカッション④津島佑子「ニューヨーク・ニューヨーク」 テキストを読み、ディスカッションを行います。 津島佑子「ニューヨーク、ニューヨーク」 Blackboardの掲示板機能を使い、テキストについて自由にディスカッションします。 *各自、自分の意見、他の人の意見へのフィードバックを各1回以上記入すること。 *基本的に授業時間内に行うこと。 【事前学習】読了、下調べ、感想、ディスカッション準備 (3時間) 【事後学習】ディスカッションノート (3時間) |
10 |
講義・素材と主題、書くことと書かないこと 小説の中で説明的にならずに必要なテーマを伝える方法を学びます。 【事前学習】既存の小説から「説明」「描写」を見つけ、メモをする。 (3時間) |
11 |
ディスカッション⑤本谷有希子「藁の夫」 テキストを読み、掲示板機能を使ってディスカッションをします。 吉田篤弘「椅子の上から世界は何度だって生まれ変わる」 Blackboardの掲示板機能を使い、テキストについて自由にディスカッションします。 *各自、自分の意見、他の人の意見へのフィードバックを各1回以上記入すること。 *基本的に授業時間内に行うこと。 【事前学習】読了、下調べ、感想、ディスカッション準備 (3時間) 【事後学習】ディスカッションノート (3時間) |
12 |
講義:プロット作成からの短編小説 なぜプロット作成が効果的なのか、実際に作成しながら創作方法の選択肢を広げます。 掲示板機能を使い、執筆内容のシェア、質問、ディスカッションを行います。 【事前学習】短編小説に書いてみたい内容を考えて、あらすじを書いておく。 (3時間) 【事後学習】必要に応じて続きを書く。ディスカッションノート (3時間) |
13 |
ディスカッション⑥吉田知子「ほくろ毛」 テキストを読み、掲示板機能を使ってディスカッションをします。 *(任意)個人創作締め切り 【事前学習】読了、下調べ、感想、ディスカッション準備 (3時間) 【事後学習】ディスカッションノート (3時間) |
14 |
個人創作ほか、提出作品に関する意見交換。 発表作品講評など 【事前学習】配布された作品を読み意見などの準備をする (3時間) 【事後学習】ディスカッションノート (3時間) |
15 |
講義他のまとめ 講義のまとめ他、質問などを受け付けます。 【事前学習】配布されたものすべてに目を通す (3時間) 【事後学習】ノートなどを整理する (3時間) |
その他 | |
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教科書 | 日本作家編 『変愛小説集 日本作家編』 講談社文庫 2018年 教科書は通販・電子書籍で購入できるものです。 「変愛小説集」 日本作家編 (講談社文庫) 著者: 川上弘美他 |
参考書 | 日本文藝家協会 『文学2019』 講談社 2019年 中上紀 『熊野物語』 平凡社 中上紀 『彼女のプレンカ』 集英社文庫 中上紀 『天狗の回路』 筑摩書房 2017年 中上紀 『タクシーガール』 バジリコ 2019年 中上紀 『シャーマンが歌う夜』 作品社 2005年 ・その他、「すばる」「新潮」「群像」などの文芸各誌も参考にしてください。 ・講師の最新作は「すばる 2020年 6月号」に掲載。 ・講師の他著作 |
成績評価の方法及び基準 | 授業参画度:意見交換への参加、創作例への取り組みなどを見ます。(100%) 1)授業参画度には授業態度のほか、ディスカッションへの参加度、演習(創作例)への取り組みを含みます。 2)個人創作は必須課題ではありません。 3)「任意」と書かれているもの以外の掲示板の書き込みはすべて必須で評価対象です。 |
オフィスアワー | 授業時間内に質問コーナーを設けます。メールは随時受け付けます(最初の授業資料内に記載します)。 |
備考 | *上記スケジュールは状況により変更する場合があります。 *遠隔授業への変更に基づき、学生に負担の少ない金額で購入できる短編小説アンソロジーを指定しています。この本はネット通販で購入できますし、kindleなど電子版もあります。どちらでも構いませんので、各自、必ず購入し、期日までに指定の箇所を読んでおいてください。 |