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令和元年度以前入学者 | 特殊研究ゼミナール2 | ||||
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教員名 | 荻野綱男 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 3 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 国文学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 必修 |
授業の形態 | オンライン授業(同時双方向型)の遠隔授業。会議システムとして Zoom を利用する。 BlackboardコースID:20211480 |
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授業概要 | 日本語の研究に必要になる各種の統計的な計算手法を学ぶ。 |
授業のねらい・到達目標 | 受講者は、計量的にものを見るとはどういうことか、その見方を日本語の諸現象に当てはめて考えるとどうなるかを理解するとともに、実際、そのような見方ができるようになることが目標である。 この科目は、文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応している。 なお、新カリキュラム(令和2年度以降の入学者)では、この科目は文理学部(学士)のディプロマポリシーDP1,2,3,4,5,6,7,8及びカリキュラムポリシーCP1,2,3,4,5,6,7,8に対応している。 ・経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づきつつ,日本文学・日本語学研究の専門性を活用し,自己の倫理観を倫理的な課題に適用することができる。(A-1-3) ・日本文学・日本語学研究の専門性をもって,世界諸国の歴史や政治,経済,文化,価値観,信条などの現状および相互関係を,複数の世界観に立って解釈し説明できる。(A-2-3) ・日本文学・日本語学研究を中心としながら,仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察できる。(A-3-3) ・日本文学・日本語学研究に関わる問題を分析し,複数の解決策を提示した上で,問題を解決することができる。(A-4-3) ・日本文学・日本語学研究のスキルを活用しながら,責任と役割を担い,新しいことに挑戦することができる。(A-5-3) ・日本文学・日本語学研究の実践的なスキルを活用しながら,さまざまな人々とのコミュニケーションを通じて相互の意思伝達を自由かつ確実に行い,他者との良好な関係を確立することができる。(A-6-3) ・日本文学・日本語学研究の実践的なスキルを活用しながら,集団の活動において,より良い成果を上げるために,指導者として他者と協働し,作業を行うことができる。(A-7-3) ・日本文学・日本語学研究の専門性に基づきながら,学修状況を自己分析し,その成果を評価することができる。(A-8-3) |
授業の方法 | 授業の形式:【ゼミ】 荻野の講義が中心だが、毎回宿題が出る。電卓を用いて手計算するものとプログラムで計算するものの両タイプである。 受講者は講義の理解と宿題の提出に加えて、計量的な考え方を用いたレポートが求められる。 フィードバックの方法:宿題の結果は翌週の授業資料として全員に配布する。 |
履修条件 | 受講を許可された3年生のみ履修可。それ以外で受講を希望する者は、特殊研究ゼミナール1(前期)の第1回目の授業で申し出ること。 |
授業計画 | |
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1 |
イントロダクション(計量的な研究法の概略)
【事前学習】参考書などを基に、計量的な考え方とはどういうものか、概略を把握しておくこと (2時間) 【事後学習】配布プリントも含めて講義の内容を復習すること。第1回目の宿題を行いメールで報告すること (2時間) |
2 |
尺度と分析技法
【事前学習】参考書などを基に、四つの統計的尺度の概略を理解しておくこと (2時間) 【事後学習】配布プリントも含めて講義の内容を復習すること。第2回目の宿題を行いメールで報告すること (2時間) |
3 |
基本的な計算――パーセンテージと平均など――
【事前学習】参考書などを基に、比率と代表値の概略を理解しておくこと (2時間) 【事後学習】配布プリントも含めて講義の内容を復習すること。第3回目の宿題を行いメールで報告すること (2時間) |
4 |
統計学の種類と言語統計
【事前学習】参考書などを基に、言語研究における統計学の位置づけを理解しておくこと (2時間) 【事後学習】配布プリントも含めて講義の内容を復習すること。第4回目の宿題を行いメールで報告すること (2時間) |
5 |
平均値の差の検定
【事前学習】平均値の差を扱っている日本語研究の例を調べておくこと (2時間) 【事後学習】配布プリントも含めて講義の内容を復習すること。第5回目の宿題を行いメールで報告すること (2時間) |
6 |
相互独立型の比率の差の検定(1)考え方
【事前学習】比率の差を扱っている日本語研究の例を調べておくこと (2時間) 【事後学習】配布プリントも含めて講義の内容を復習すること。第6回目の宿題を行いメールで報告すること (2時間) |
7 |
相互独立型の比率の差の検定(2)応用
【事前学習】比率の差を扱っている日本語研究の例を調べておくこと (2時間) 【事後学習】配布プリントも含めて講義の内容を復習すること。第7回目の宿題を行いメールで報告すること (2時間) |
8 |
サインテスト
【事前学習】頻度の差を扱っている日本語研究の例を調べておくこと (2時間) 【事後学習】配布プリントも含めて講義の内容を復習すること。第8回目の宿題を行いメールで報告すること (2時間) |
9 |
相互依存型の比率の差の検定
【事前学習】比率の差を扱っている日本語研究の例を調べておくこと (2時間) 【事後学習】配布プリントも含めて講義の内容を復習すること。第9回目の宿題を行いメールで報告すること (2時間) |
10 |
カイ二乗検定
【事前学習】3×3以上のクロス集計表を扱っている日本語研究の例を調べておくこと (2時間) 【事後学習】配布プリントも含めて講義の内容を復習すること。第10回目の宿題を行いメールで報告すること (2時間) |
11 |
有意差検定の必要性とレポートの課題
【事前学習】ここまでに学んだそれぞれの手法の適用範囲の違いを考えておくこと (2時間) 【事後学習】配布プリントも含めて講義の内容を復習すること。第11回目の宿題を行いメールで報告すること (2時間) |
12 |
交互平均法
【事前学習】3×3より大きく10×10より小さいクロス集計表を扱っている日本語研究の例を調べておくこと (2時間) 【事後学習】配布プリントも含めて講義の内容を復習すること。第12回目の宿題を行いメールで報告すること (2時間) |
13 |
交互平均法の補足
【事前学習】前回のプリントで理解できない部分をピックアップしておくこと (2時間) 【事後学習】配布プリントも含めて講義の内容を復習すること。第13回目の宿題を行いメールで報告すること (2時間) |
14 |
レポートの執筆とそれに関する質疑応答
【事前学習】レポート課題を実際に調査すること (2時間) 【事後学習】レポートの内容・誤字について確認すること (2時間) |
15 |
過去の研究文献の検討
【事前学習】この授業で学んださまざまな手法のそれぞれの違いを考えておくこと (2時間) 【事後学習】配布プリントも含めて講義の内容を復習すること (2時間) |
その他 | |
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教科書 | なし。毎回プリントを用意する。 |
参考書 | 計量国語学会 『データで学ぶ日本語学入門』 朝倉書店 2017年 第1版 荻野綱男・田野村忠温 『質問調査法と統計処理 (講座 ITと日本語研究 第8巻)』 明治書院 2012年 第1版 荻野綱男他 『日本語の計量研究法 (日本語学Vol.20 No.5 4月臨時増刊号)』 明治書院 2001年 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(80%)、授業参画度(20%) 授業参画度は、毎回の宿題等で評価する。 |
オフィスアワー | メールで対応する |