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中国古典文学研究1

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令和2年度以降入学者 中国古典文学研究1
令和元年度以前入学者 中国古典文学研究1
教員名 片倉健博
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 中国語中国文化学科
学期 前期 履修区分 選択
授業の形態 オンデマンドを原則とし、同時双方向や課題研究を取り入れる場合がある。

BlackboradコースID:20211514
授業概要 中国古典文学における先秦から唐代まで、「物語」はいかに描写されてきたか、その軌跡を探求する。
授業のねらい・到達目標 本授業では、中国古典文学における先秦から唐代において、「物語」はどのように描かれ、展開していったのかを作品を取り上げながら、その形成過程や発展過程をたどる。
1.中国の先秦から唐代の文学の流れについて説明できるようになる。
2.中国の「物語」の発展過程を説明できるようになる。
資料や事象を注意深く観察し、問題を発見し、適切な方法を用いて考察することができる(A-4-3)。
この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCPの4に対応しています。
授業の方法 講義形式に適宜、演習を取り入れる。
受講しながら課題プリントを完成させ、指定されたキーワードの説明や翻訳などの課題を期限内に提出する。
課題については必要に応じて全体にフィードバックを行う。
履修条件 1.初級程度の中国語ができること。
2.漢和辞典・中日辞典を適切にひくことができること。
中国語中国文化学科以外の学生が受講する場合は、中国語1から8のうち、4単位以上、修得していること。
授業計画
1 ガイダンス
中国古典文学の知識の確認(A-4-3)
中国古典文学の参考書・辞書の紹介および情報の検索・調査法
【事前学習】シラバスを確認し、中学・高校で学んだ漢文学の知識を確認しノートにまとめる。 (2時間)
【事後学習】授業で紹介された参考書や検索法を利用し、指示されたキーワードの意味を調べる。 (2時間)
2 中国の神話、天地開闢はどのように描かれているのか
三皇五帝、尭・舜・禹
【事前学習】三皇五帝について調べる。 (2時間)
【事後学習】中国の天地開闢の扱われた作品を調べる。 (2時間)
3 諸子百家の寓話
『荘子』、『韓非子』をよむ
【事前学習】高校までに学んだ漢文のなかで諸子百家のどのような作品を読んできたか確認する(A-4-3)。 (2時間)
【事後学習】授業で紹介した以外の諸子百家の中に現れる寓話を調べる(A-4-3)。 (2時間)
4 史伝の語り(1)
『戦国策』、『春秋左氏伝』をよむ
【事前学習】『戦国策』、『春秋左氏伝』がどのようなものか調べる。 (2時間)
【事後学習】『漢和辞典』を利用し、単語の意味と発音を確認する。 (2時間)
5 史伝の語り(2)
『史記』をよむ
紀伝体・編年体・記事本末体
【事前学習】司馬遷について調べる。 (2時間)
【事後学習】紀伝体・編年体・記事本末体の違いを自分のことばでまとめる(A-4-3)。 (2時間)
6 史伝の語り(3)
『漢書』、『三国志』をよむ
主観的な描写と客観的な描写
【事前学習】班固について調べる。 (2時間)
【事後学習】『三国志演義』「青梅煮酒論英雄」のエピソードを確認する。 (2時間)
7 楽府 物語詩
「為焦仲卿妻作」、「陌上桑」をよむ
【事前学習】楽府について調べる。 (2時間)
【事後学習】これまでの授業教材をもとに先秦から漢代までの「物語」の扱われ方についてまとめる(A-4-3)。 (2時間)
8 五言詩・『列異伝』をよむ
【事前学習】建安七子・三曹について調べる。 (2時間)
【事後学習】建安文学についてまとめる。 (2時間)
9 志人小説
『世説新語』をよむ
【事前学習】『世説新語』について調べる。 (2時間)
【事後学習】竹林の七賢・貴族制について調べる。 (2時間)
10 志怪小説
『捜神記』をよむ
【事前学習】干宝について調べる。 (2時間)
【事後学習】志怪の制作姿勢を自分のことばでまとめる。 (2時間)
11 伝奇小説(1)
虚構の意識的な作成
「古鏡記」、「補江総白猿伝」、「遊仙窟」
【事前学習】唐代の科挙制度について調べる。 (2時間)
【事後学習】伝奇小説の翻訳書を読んで多くの作品に触れる。 (2時間)
12 伝奇小説(2)
超常現象からの脱却
「鶯々伝」、「長恨歌伝」
【事前学習】元稹、白居易について調べる。 (2時間)
【事後学習】志怪と伝奇の違いを自分のことばでまとめる(A-4-3)。 (2時間)
13 口頭芸能
変文をよむ
【事前学習】「敦煌文書」について調べる。 (2時間)
【事後学習】伝奇小説と俗講の語り口の特徴を整理する。 (2時間)
14 まとめと学期末レポート
【事前学習】これまでの学習内容を自分のことばでまとめる。 (2時間)
【事後学習】指示に従い、レポートを作成する。 (2時間)
15 フィードバック
学期末レポートの解説と補足説明
【事前学習】これまでの課題を確認し、理解不足の点がないか確認する。 (2時間)
【事後学習】解説と補足説明をふまえ、至らなかった点を復習する。 (2時間)
その他
教科書 必要に応じてBlackboradを通してプリントを配布する。
事前・事後学習や課題に作成に必要な資料は授業内で適宜、配布し紹介する。
必ずそれらに目を通し、授業内での指示の通りにまとめておくこと。
参考書 竹田晃 『中国小説史入門』 岩波書店 2002年
小松謙 『「現実」の浮上 「せりふ」と「描写」の中国文学史』 汲古書院 2007年
成績評価の方法及び基準 授業参画度(100%)
授業参画度には課題の提出状況、課題および学期末レポートの成績が含まれる。
オフィスアワー Blackboardを通して連絡すること。

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