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令和元年度以前入学者 | 中国古典文学研究3 | ||||
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教員名 | 青木隆 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 中国語中国文化学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | 授業第1回~第13回(Blackboardによるオンデマンド型授業) 授業第14回・第15回(課題学習型授業) BlackboardコースID:20211516 |
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授業概要 | 自分の意思にもとづいて自分の行動を決定している。ふだん、我々はごく自然にそう思っています。しかし、人間というものは、本当にそのようにできているわけではありません。自分の意思だと思っているものは、必ずしも自分のものではないのです。前世紀以来のさまざまな科学的知見がそのことを示しています。中国では、古代からそのような思想が広く支持され、文学・芸術・宗教などさまざまな文化に影響を与えてきました。老荘思想は、そのような思想の代表的なものです。 この授業では、自分というものがどのような存在であるのかをめぐって老荘思想がどのような思考を展開しているかを探ってゆきたいと思います。その際、われわれが参照すべきテキストとして井筒俊彦著『スーフィズムと老荘思想』第2部「老子と荘子」を用意しました。この著書は、テキストの厳密な読解に基づく意味論的分析によりイスラーム神秘主義思想と老荘思想との構造的比較を行った記念碑的英文著作です。 |
授業のねらい・到達目標 | 多くの学生にとって本書のような本格的な研究書をじっくり読む経験は恐らく初めてのことだろうと思います。この授業を機に、中国や世界の古典思想に興味を持つ学生が増えることを期待しています。 ①老荘思想の宗教思想的構造を理解し説明することができる。 ②厳密なテキスト分析の意味論的分析方法を理解し、古典文学や思想の文献読解に役立てることができる。 ③中国の哲学・思想にかんするやや難解な人文研究書を気軽に手に取って読むことができる。 この科目は文理学部(学士(文学))のDP2、DP6及びCP9に対応しています。 |
授業の方法 | 講義形式。 授業第1回~第13回(Blackboardによるオンデマンド型授業) 授業第1回~第13回(Blackboardによるオンデマンド型授業) ①授業回ごとにBlackbordを通して、PDF教材及びオンデマンド音声教材を配信する(15~30分程度のものを一つないし二つ)。 ②授業回ごとに授業内容の確認テストを行う。 ③授業回ごとに課題を課す。 授業第14回・第15回(課題学習) 授業第1回から第13回までの授業内容から小レポート課題を課す。 課題は、Blackbordを通じてフィードバックを行う。質問は、Blackbordまたはメールで受け付け、随時フィードバックを行う。 また。要望があれば、Blackbordの掲示板機能を通して「質問」と「議論」の機会を提供する。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス及びイントロダクション-アンリ・マスペロと井筒俊彦の老荘思想研究
【事前学習】シラバスを事前に確認し、今後の学習計画を立てておく。マスペロ「西暦初頭数世紀の道教に関する研究」を熟読しておく。 (時間2h) 【事後学習】授業内容を踏まえ、テキストを読み返しながら事後課題に取り組む。老荘思想は神秘主義者の思想であるとするマスペロの主張の根拠をノートにまとめて書き出しておくと、課題レポートを書く時に役立つ。 (時間2h) |
2 |
第1章「老子と荘子」を読む(その1)
【事前学習】『老荘思想とスーフィズム』第2部第1章「老子と荘子」を熟読しておく。 (時間2h) 【事後学習】授業内容を踏まえ、テキストを読み返しながら事後課題に取り組む。 (時間2h) |
3 |
第1章「老子と荘子」を読む(その2)
【事前学習】『老荘思想とスーフィズム』第2部第1章「老子と荘子」を熟読しておく。 (時間2h) 【事後学習】授業内容を踏まえ、テキストを読み返しながら事後課題に取り組む。 (時間2h) |
4 |
第1章「老子と荘子」を読む(その3)
【事前学習】『老荘思想とスーフィズム』第2部第1章「老子と荘子」を熟読しておく (時間2h) 【事後学習】授業内容を踏まえ、テキストを読み返しながら事後課題に取り組む。 (時間2h) |
5 |
第2章「神話創作から形而上学へ」を読む (その1)
【事前学習】『老荘思想とスーフィズム』第2部第2章「神話創作から形而上学へ」を熟読しておく (時間2h) 【事後学習】授業内容を踏まえ、テキストを読み返しながら事後課題に取り組む。 (時間2h) |
6 |
第2章「神話創作から形而上学へ」を読む (その2)
【事前学習】『老荘思想とスーフィズム』第2部第2章「神話創作から形而上学へ」を熟読しておく。 (時間2h) 【事後学習】授業内容を踏まえ、テキストを読み返しながら事後課題に取り組む。 (時間2h) |
7 |
第3章「夢と現実」を読む (1)
【事前学習】『老荘思想とスーフィズム』第2部第3章「夢と現実」を熟読しておく。 (時間2h) 【事後学習】授業内容を踏まえ、テキストを読み返しながら事後課題に取り組む。 (時間2h) |
8 |
第3章「夢と現実」を読む (2)
【事前学習】『老荘思想とスーフィズム』第2部第3章「夢と現実」を熟読しておく。 (時間2h) 【事後学習】授業内容を踏まえ、テキストを読み返しながら事後課題に取り組む。 (時間2h) |
9 |
第4章「あれとこれを超えて」を読む(1)
【事前学習】『老荘思想とスーフィズム』第2部第4章「あれとこれを超えて」を熟読しておく。 (時間2h) 【事後学習】授業内容を踏まえ、テキストを読み返しながら事後課題に取り組む。 (時間2h) |
10 |
第4章「あれとこれを超えて」を読む(2)
【事前学習】『老荘思想とスーフィズム』第2部第4章「あれとこれを超えて」を熟読しておく。 (時間2h) 【事後学習】授業内容を踏まえ、テキストを読み返しながら事後課題に取り組む。 (時間2h) |
11 |
第5章「新たな自我の誕生」を読む (その1)
【事前学習】『老荘思想とスーフィズム』第2部第5章「新たな自我の誕生」を熟読しておく。 (時間2h) 【事後学習】授業内容を踏まえ、テキストを読み返しながら事後課題に取り組む。 (時間2h) |
12 |
第5章「新たな自我の誕生」を読む (その2)
【事前学習】『老荘思想とスーフィズム』第2部第5章「新たな自我の誕生」を熟読しておく。 (時間2h) 【事後学習】授業内容を踏まえ、テキストを読み返しながら事後課題に取り組む。 (時間2h) |
13 |
第5章「新たな自我の誕生」を読む (その3)
【事前学習】『老荘思想とスーフィズム』第2部第5章「新たな自我の誕生」を熟読しておく。 (時間2h) 【事後学習】授業内容を踏まえ、テキストを読み返しながら事後課題に取り組む。 (時間2h) |
14 |
授業第1回~第13回のまとめとして、課題研究として小レポートの作成を試みる。(課題研究)
【事前学習】第1回~第13回のテキストのうち必要な部分を読み直し、もう一度関連各授業回の課題を見直す。 (時間2h) 【事後学習】課題に取り組み期日までに小レポートを提出する。 (時間2h) |
15 |
第1回~第13回のまとめとしてとして作成した小レポートのフィードバックをもとに関連各授業回の内容を反芻する。(課題研究)
【事前学習】第1回~第13回のテキストのうち必要な部分を読み直し、もう一度関連各授業回の課題を見直す。 (時間2h) 【事後学習】小レポート課題のフィードバックをもとに必要に応じて小レポートの修正を行う。 (時間2h) |
その他 | |
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教科書 | テキストはBlackbordを通じて配布する。 |
参考書 | 井筒俊彦 『スーフィズムと老荘思想 (井筒俊彦英文著作コレクション)』 慶應義塾大学出版会 2019年 第1版 |
成績評価の方法及び基準 | 授業内テスト(50%)、授業参画度(50%) 授業内テストは、各授業回で課される課題の成績をもって評価する。授業参画度は、各授業回で課される確認テストと課題の提出状況によって評価する。 |
オフィスアワー | 質問は、Blackbordまたはメールで受け付け、随時フィードバックを行う。要望がある場合は、Blackbordの掲示板を用いて質疑応答を全体で共有できるようにする。 |