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令和元年度以前入学者 | 卒業論文研究ゼミ2 | ||||
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教員名 | 高橋利明 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 3 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 英文学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 必修 |
授業の形態 | 課題研究(Blackboard を通じた学習資料配信)と一部対面授業 *(CHIPSでの履修登録に加え)初回授業時までにBlackboardでこの科目の登録をしておくこと」 |
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授業概要 | 世界文学の最高峰とも評価されるメルヴィルの『白鯨』という作品の舞台が「海」であることは大変重要である。作家は生命の起源である「海」にユートピアを求めていたのであり、白鯨追求を通して「海」という自然そのものを描くことによって、身体的なユートピアを探究したのである。『白鯨』という作品の本質的かつ普遍的な意味を考察する。 |
授業のねらい・到達目標 | 学生はこの授業における『白鯨』というテクストの精読を通して、まず全般的な英語の語彙力を増強でき、と同時に読解力を深化させることができる。また、テクストの様々な情報を的確に捉え、文脈上何が重要であるのかを識別する能力を獲得することができ、その内容を自分の言葉で発表し、他者との議論の中で認識をさらに深めることができる。 善悪の認識、データバンクとしての芸術言語、社会と個人をめぐる文学的問題の本質的な普遍性について基本的な説明を与えることができる。 (A-1-2, A-3-2, A-4-2, A-5-2, A-6-3, A-7-3, A-8-2) この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1 、DP3、DP4、DP5、DP6、DP7、DP8、及び、カリキュラムポリシーCP1、CP3、CP4、CP5、CP6、CP7、CP8、に対応している。 (A-1-2)学修から得られた豊かな知識と教養, 及び, 自己の倫理観に基づいて, 英語学・英語圏文学の役割を説明することができる。 (A-3-2)既存の知識にとらわれることなく, 言語現象や歴史的事象を論理的・批判的に説明することができる。 (A-4-2)英語学・英語圏文学に潜む問題を発見し, 専門的知識に基づいて説明することができる。 (A-5-2)新しい問題に取り組む意識を持ち, そのために必要な情報を収集することができる。 (A-6-2)親しい人々とコミュニケーションを取り, 専門的知識について正しく説明することができる。 (A-7-2)学修活動において, 積極的にリーダーシップを発揮し, 他者と協働して作業をすることができる。 (A-8-2)自分の学修経験の振り返りを継続的に行い, 分析することができる。 |
授業の方法 | 【卒論ゼミ】各回、学生は事前に配信された教員が用意した課題に対して、Blackboard の掲示板(「スレッド」)上に回答を発表していく。その後、発表者の解釈をめぐって、皆で「スレッド」上で議論を展開していく。 一部対面授業で出席できなかった場合は、Blackboard に配信する課題を提出する。 |
授業計画 | |
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1 |
『白鯨との闘い』ビデオ鑑賞【対面授業型】
【事前学習】翻訳でよいので出来るだけ全体を読み始めること。 (1時間) 【事後学習】解説ビデオの内容を反芻し、テーマ的なことなどをノートなどにまとめること。 (1時間) |
2 |
『白鯨との闘い』ビデオ鑑賞(続き)【対面授業型】
【事前学習】第1回目の解説ビデオを想起しつつ、翻訳の読書を継続すること。 (1時間) 【事後学習】映画と作品とは異なる面が多いが、映像作品としてひとまず理解し、興味を持続させること。 (1時間) |
3 |
Etymology / Extracts【課題研究型】
【事前学習】語源部と引用部の精読 (1時間) 【事後学習】クジラと人間の深い関わりについて考察する。 (1時間) |
4 |
Extracts【課題研究型】
【事前学習】引用部の精読 (1時間) 【事後学習】さらなるクジラと人間の深い関わりについて考察する。 (1時間) |
5 |
Ch.1 "Loomings"【課題研究型】
【事前学習】"Call me Ishmael" の書き出しの意味について考察する。 (1時間) 【事後学習】イシュメールの孤独について理解する。 (1時間) |
6 |
Ch.2 "The Carpet-Bag"【対面授業型】
【事前学習】ニュー・ベッドフォードに着いたイシュメールについて理解する。 (1時間) 【事後学習】イシュメールが出合う黒人教会の意味を考察する。 (1時間) |
7 |
Ch.3 "The Spouter-Inn"【課題研究型】
【事前学習】バルキントンとは誰か、その登場の意味を考察する。 (1時間) 【事後学習】テクストの復習によって理解を深める。 (1時間) |
8 |
Ch.3 "The Spouter-Inn"【課題研究型】
【事前学習】同衾することになった人食い人種のクィークェグとの出会いについて理解する。 (1時間) 【事後学習】テクストの復習によって理解を深める。 (1時間) |
9 |
Ch.4 "The Counterpane" / Ch.5 "Breakfast"【課題研究型】
【事前学習】クィークェグの腕を掛けぶとんと見る象徴性について考察する。 (1時間) 【事後学習】朝食の風景の意味を考察する。 (1時間) |
10 |
Ch.6 "The Street" / Ch. 7 "The Chapel"【課題研究型】
【事前学習】イシュメールが教会堂で感じた「生と死」の問題について理解する。 (1時間) 【事後学習】テクストの復習によって理解を深める。 (1時間) |
11 |
Ch.8 "The Pulpit" / Ch. 9 "The Sermon"【課題研究型】
【事前学習】マップル牧師の説教について理解する。 (1時間) 【事後学習】マップル牧師の言うヨナ書について調べる。 (1時間) |
12 |
Ch.9 "The Sermon"【課題研究型】
【事前学習】マップル牧師の説教について理解する。 (1時間) 【事後学習】マップル牧師の言うヨナの悔い改めについて吟味する。 (1時間) |
13 |
Ch.10 "A Bosom Friend" / Ch.11 "Nightgown"【課題研究型】
【事前学習】南洋の野蛮人クィークェグとの出会いの意味を考察する。 (1時間) 【事後学習】人種を超えた人間同士の友愛について吟味する。 (1時間) |
14 |
Ch.12 "Biographical" / Ch.13 "Wheelbarrow"【対面授業型】
【事前学習】クィークェグの生い立ちについて理解する。 (1時間) 【事後学習】西洋人の理解を越えた野蛮人の行動とその価値について吟味する。 (1時間) |
15 |
まとめの解説及び、課題エッセイ(小論文)の提出【対面授業型】
【事前学習】第1回から第14回の内容を復習すること (A-8) (1時間) 【事後学習】学修内容の整理をし、善悪の認識、社会と個人をめぐる文学的問題の本質的な普遍性について認識を深めること。 (A-1, A-8) (1時間) |
その他 | |
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教科書 | Moby-Dick, Library of America Paperback Classics |
参考書 | 使用しない |
成績評価の方法及び基準 | レポート:小論文作成(50%)、授業参画度:課題への回答及び議論(50%) 対面授業に参加できない学生は、Blackboard上で課す課題をもって評価 |
オフィスアワー | メールや Blackboard を用いて質疑応答を行います。 |