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令和元年度以前入学者 | ドイツ文化専門講義3 | ||||
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教員名 | 初見基 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 3・4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | ドイツ文学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | オンラインによる同時双方向型を基本として,Blackboardを通じた課題授業を併用する。 Blackboard コースID: 20211868, コース名:2021ドイツ文化専門講義3(初見基・前・水3)に登録し、授業の注意事項に従って準備をしておくこと。 なお授業形態については開講後,受講者のPC,ネット等の環境に配慮して柔軟に対応する。 時間割時間どおりに参加できない受講者のため,授業は毎回録画し,数日間視聴可能とする。 毎回,授業感想などの簡単な課題を出すことで出席確認とする。なお記してもらった課題は次の時間で氏名を伏したうえで全員分紹介する。 |
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授業概要 | 戦後ドイツの文化と社会:「過去の克服」を中心に |
授業のねらい・到達目標 | 戦後ドイツの文化と社会を,思想史的観点から,文学などをも参照しつつ概観することを通じて,ドイツ文化の一端に触れ,日本の戦後社会・文化について自己の観点から判断する能力をつける。(A-1-4)(A-2-4) 物事を既存の知識にとらわれず,ドイツ語圏・ヨーロッパの理路に基づいて論理的・批判的に考察し,その本質を捉えた上で他者に説明する能力を身に着ける。(A-3-4) ドイツ語圏・ヨーロッパに関わる資料や事象から見出される問題を発見し,それを自らの問題と結びつけつつ,専門的知識に加えて独自性をもって解決する力を身につける。(A-4-4) この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1,DP2,DP3,DP4及びカリキュラムポリシーCP1,CP2,CP3,CP4に対応しています。 |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】 プリント資料を配付して,適宜これを参照しながら講義を行なう。映像資料なども使用する。 本授業の事前・事後学習は,合わせて最低4時間の学習を要します。 |
履修条件 | 学科の履修規定による |
授業計画 | |
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1 |
導入:「戦後」の捉え方について,ドイツに即して概論をする。【同時双方向型】
【事前学習】日本とドイツにおいて「戦後」とはどういう時代であるのかを各自で考えておく。 (1時間) 【事後学習】「戦後」について自分の考えを暫定的にまとめ,事後的に顕彰できる状態にする。 (3時間) |
2 |
ナチ・ドイツとは何だったか:ナチ時代についての概説をする。【同時双方向型】
【事前学習】ナチ・ドイツの犯罪がどのようなものであったかを調べておく。 (2時間) 【事後学習】ナチの歴史を扱った書籍を読む。 (2時間) |
3 |
戦後処理(1):ニュルンベルク裁判について概説する。【同時双方向型】
【事前学習】日本の「東京裁判」がどのようなものだったかを調べる。(A-1-3)(A-1-4) (2時間) 【事後学習】ニュルンベルク裁判について,東京裁判と対比しつつまとめる。(A-1-3)(A-1-4) (2時間) |
4 |
戦後処理(2)「集団の罪」の議論,非ナチ化,再教育などについて概説する。【同時双方向型】
【事前学習】「戦争の罪」が日本でどのように扱われたかを調べる。(A-1-3)(A-1-4) (2時間) 【事後学習】「集団の罪」概念について,自分なりに考察する。(A-1-3)(A-1-4) (2時間) |
5 |
内容確認:これまでの授業内容について内容確認をしたうえで,一定の項目について議論する。【同時双方向型】
【事前学習】これまでの授業内容をプリントなどを読み返して復習する。(A-1-3)(A-1-4) (2時間) 【事後学習】授業と議論内容を踏まえて,自分の考えをまとめる。(A-1-3)(A-1-4) (2時間) |
6 |
1950年代の西ドイツの保守化傾向,そして冷戦状況下のドイツについて概論する。【同時双方向型】
【事前学習】1945年から1950年代の社会的雰囲気:日本における敗戦からサンフランシスコ講和条約の流れを高校日本史の教科書などで復習しておく。(A-1-3)(A-1-4) (2時間) 【事後学習】授業内容をまとめる。(A-1-3)(A-1-4)(A-3-3)(A-3-4) (2時間) |
7 |
過去の克服(1):1950年代末より,ドイツ国内からあらためて「罪」がさまざまに問われてくる様相を,哲学者アドルノの議論を中心に紹介する。【同時双方向型】
【事前学習】「戦争犯罪」「戦争責任」概念ならびに,日本においてそれがどのように処理されたかを調べておく。(A-1-3)(A-1-4) (2時間) 【事後学習】配布プリントをよく読み直して位階に努める。(A-1-3)(A-1-4) (2時間) |
8 |
過去の克服(2):フランクフルト・アウシュヴィツ裁判,アイヒマン裁判などについて概説する。【同時双方向型】
【事前学習】前回内容について復習しておく。(A-1-3)(A-1-4) (1時間) 【事後学習】アイヒマン裁判について調べ,関心ある文献を読む。(A-1-3)(A-1-4) (3時間) |
9 |
過去の克服(3):1960-70年代の西ドイツで「過去の克服」の議論がどのように深化されていったかを追う。【同時双方向型】
【事前学習】前々回,前回の授業内容をよく復習しておく。(A-1-3)(A-1-4) (2時間) 【事後学習】「過去の克服」をめぐる3回の授業内容を自分なりにまとめる。(A-1-3)(A-1-4) (2時間) |
10 |
内容確認:「過去の克服」を中心に内容確認をしたうえで,議論する。【同時双方向型】
【事前学習】第6回から第9回のの授業内容をプリントなどを読み返して復習する。(A-1-3)(A-1-4) (2時間) 【事後学習】授業と議論内容を踏まえて,自分の考えをまとめる。(A-1-3)(A-1-4) (2時間) |
11 |
1968年とドイツ社会(1):1960年代後半の西ドイツにおける社会的激動を,とりわけ「過去の克服」との関連で紹介する。【同時双方向型】
【事前学習】「1968年」に象徴される社会的激動について,日本ではどうだったかを調べておく。とくに日本大学では学生たちが不正に対して立ち上がった。この経緯についても調べておく。(A-1-3)(A-1-4) (2時間) 【事後学習】日本の「1968年」が「過去」とどのような連関があったかを調べる。(A-1-3)(A-1-4) (2時間) |
12 |
1968年とドイツ社会(2)「1968年」がその後の西ドイツにおいてどのような痕跡を残したかを,テロリズムと「新しい社会運動」を中心に概説する。【同時双方向型】
【事前学習】日本の「1968年」がその後の日本社会に残した正負の影響を調べる。日本社会でも公害の告発やマイノリティーの権利主張が1970年代以降徐々に高まってゆく。これらのなかで関心ある分野を調べておく。(A-1-3)(A-1-4) (2時間) 【事後学習】日本とドイツの「1968年」のあり方の違いについて整理しておく。(A-1-3)(A-1-4) (2時間) |
13 |
日本とドイツの「戦後」の共通点と相違点について,受講者の意見を聞き議論をする。【同時双方向型】
【事前学習】これまでの授業内容全体を振り返り,とくに関心のある項目を抽出しておく。(A-1-3)(A-1-4) (2時間) 【事後学習】授業での議論内容を踏まえて自分の考えをまとめる。(A-1-3)(A-1-4) (2時間) |
14 |
前回議論をさらに進めて深化させる。(A-1-3)(A-1-4)(A-2-3)(A-2-4)【同時双方向型】
【事前学習】前回議論を踏まえ,レポート準備をする。(A-1-3)(A-1-4) (2時間) 【事後学習】授業での議論内容を踏まえて考えを深める(A-1-3)(A-1-4) (2時間) |
15 |
レポート内容を簡単に紹介して,議論をする。(A-1-3)(A-1-4)(A-2-3)(A-2-4)【同時双方向型】
【事前学習】前回議論を踏まえ,レポートを完成に近づける。(A-1-3)(A-1-4)(A-2-3)(A-2-4) (2時間) 【事後学習】授業での議論内容全体を総括する。(A-1-3)(A-1-4)(A-2-3)(A-2-4)(A-8-4) (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 基本資料はプリントを配布する。 |
参考書 | 三島憲一 『戦後ドイツ (岩波新書)』 岩波書店 1987年 三島憲一 『現代ドイツ (岩波新書)』 岩波書店 2006年 熊谷徹 『日本とドイツ ふたつの「戦後」 (集英社新書)』 集英社 2015年 その他,授業時に適宜紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(40%)、授業内テスト(40%)、授業内課題(20%) レポート課題については授業時に説明する。 授業参画度は,授業内での発言およびリアクションペーパー等で評価する。 |
オフィスアワー | 電子メール,あるいはZoomを通じて適宜対応する。 後者の場合,あらかじめ電子メールで問い合わせておくこと。 |