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災害社会学1

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令和元年度以前入学者 災害社会学1
教員名 中森広道
単位数    2 学年 3・4 開講区分 文理学部
科目群 社会学科
学期 前期 履修区分 選択
授業の形態 オンデマンド型(Blackboard)を基本とする。状況によってはオンライン型(ZOOMなど)や課題研究を併用する。回によっては、予定していた授業の形態を変更することもある。

Blackboard ID: 20211973
授業概要 テーマ:災害と情報・避難・人々の意識
地震・津波・火山活動・大雨・台風などによって発生する災害について、社会学・社会心理学・社会情報論の観点から講義する。本科目と後期開講の「災害社会学2」は連続した内容である。
授業のねらい・到達目標 <知識><技能>
①災害を、理・工学(自然科学)の立場からではなく、社会学ならびに関連分野(社会科学・人文科学)の立場から考えることにより、これまでとは違った見方で評価することや、新たな問題点を浮き彫りにすることが本講義の目的である。
②社会学ならびに関連分野のこれまでの研究成果をもとに、災害と情報・避難・人々の意識について、それぞれの特性を理解できるようになることを目標とする。

<能力>
上記の<知識><技能>の習得を経て,以下の<能力>を育むことが目標である。
・具体的な社会現象や社会問題を入り口に,「あたりまえ」の理解からは読み取れない現代社会の多層性と多様性を,社会学の専門領域の知見を踏まえ論理的・批判的に理解することができる。(A-3-3: 論理的・批判的思考力)

この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP3、及びカリキュラムポリシーCP3に対応しています。
授業の方法 授業の形式:【講義】
オンデマンド型(Blackboard他)で資料を提示しながら講義を進める
履修条件 特になし
授業計画
1 ガイダンス 「災害社会学」概説(以下、予定)。
【事前学習】近年の災害について考える (2時間)
【事後学習】社会学における災害研究について整理する (2時間)
2 災害とパニック(1) パニックとは(A-3-3)
【事前学習】「パニック」に関する資料を読む (2時間)
【事後学習】各方面で使われている「パニック」の意味を整理しておく (2時間)
3 災害とパニック(2) 災害の際にパニックは起こるのか
【事前学習】前回の授業の復習をする (2時間)
【事後学習】「パニック」に関する文献や資料を読む (2時間)
4 災害とパニック(3) パニック神話(A-3-3)
【事前学習】前回の授業の復習をする (2時間)
【事後学習】災害時の「パニック」発生の事例が少ないことについて、近年の災害から再考する。 (2時間)
5 災害情報の機能(1) 災害と流言・デマ
【事前学習】2年次に「社会情報論」を受講した学生は、その内容を確認しておく。 (2時間)
【事後学習】災害流言の事例について整理する (2時間)
6 災害情報の機能(2) 災害情報と社会的混乱(A-3-3)
【事前学習】前回の授業をの復習をする (2時間)
【事後学習】災害情報と混乱の事例について確認する (2時間)
7 災害と避難(1) 人々が適切な対応をしない理由  正常化の偏見
【事前学習】災害の際の避難について考えておく (2時間)
【事後学習】「正常化の偏見」の使われ方について確認する (2時間)
8 災害と避難(2) 人々が適切な対応をしない理由  警報慣れ
【事前学習】前回の授業の復習をする (2時間)
【事後学習】近年の災害と予・警報の効果について確認する (2時間)
9 災害と避難(3) 人々が適切な対応をしない理由  災害文化
【事前学習】前回の授業の復習をする (2時間)
【事後学習】災害文化の事例を確認しておく (2時間)
10 災害と避難(4) 人々が適切な対応をしない理由  経験のマイナス作用
【事前学習】前回の授業の復習をする (2時間)
【事後学習】各方面の災害の経験談について確認しておく (2時間)
11 災害と避難(5) 人々が適切な対応をしない理由  近年注目されている避難の問題(A-3-3)
【事前学習】前回の授業の復習をする (2時間)
【事後学習】近年の災害の人的被害の特性を確認しておく (2時間)
12 災害と情報(1) 地震情報・震度情報
【事前学習】災害情報について調べる (2時間)
【事後学習】日本の地震情報の特性を考えておく (2時間)
13 災害と情報(2) 緊急地震速報
【事前学習】災害情報について調べる (2時間)
【事後学習】緊急地震速報についての資料を読んでおく (2時間)
14 災害と情報(3) 災害報道の課題(A-3-3)
【事前学習】災害報道について調べる (2時間)
【事後学習】災害報道の問題点を、あらためて考える。 (2時間)
15 まとめ
【事前学習】これまでの授業内容を復習する (2時間)
【事後学習】授業内容を整理し、理解度を上げる。 (2時間)
その他
教科書 使用せず
参考書 廣井 脩 編 『災害情報と社会心理』 北樹出版 2004年
大矢根淳・浦野正樹・田中淳・吉井博明 編 『災害社会学入門 (シリーズ 災害と社会)』 弘文堂 2007年
吉井博明・田中淳 編 『災害危機管理論入門 (シリーズ 災害と社会)』 弘文堂 2008年
田中淳・吉井博明 編 『災害情報論入門 (シリーズ 災害と社会)』 弘文堂 2008年
そのほか、授業中に紹介する。
成績評価の方法及び基準 試験(70%)、授業参画度:小テスト・コメントなど(30%)
・試験(期末)は、授業内容の理解度と説明力、文章力などで評価する(A-3-3: 論理的・批判的思考力)。
・授業参画度は、授業のコメント(小テストの場合もある)の内容等(授業内容の理解度や問題提起の独自性)で評価する(ただし、コメント提出は不定期で、毎回ではない。A-3-3: 論理的・批判的思考力)。
・試験(期末)を受験しなかった場合は単位を認定しない。
オフィスアワー 授業中に伝える
備考 【初回講義開始までに、当該授業のBlackBoardのコース登録を行うこと。】
・授業内容や順番を変更することもある。
・「ボランティア」や「復興」については、この授業では、ほとんど触れないので、この点を留意して受講すること。


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