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コミュニティワーク推進研究

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令和元年度以前入学者 コミュニティワーク推進研究
教員名 上之園佳子
単位数    2 学年    3 開講区分 文理学部
科目群 社会福祉学科
学期 後期 履修区分 選択
授業の形態 (1)主に同時双方向型授業(Zoomミーティング)、Blackboardを通じた教材資料配信と課題提出(課題の提示、回収等)
(2)課題研究(Blackboardを通じた教材配信/課題の提示、回収等)

Blackboard ID :20212150
授業概要 地域福祉活動は、地域社会の統合を促進し、地域福祉課題の解決を図る取り組みである。活動は自然人としての住民の活動を中核とするが、近年は社会福祉法人や民間企業等との連携による体制づくりが目立ってきている。この授業では、こうした活動を推進するための実践者の取り組み方法及び支援者の援助方法(コミュニティワーク)の理論とフィールドワークを通して実践的に学修する。この授業で修得する技法は、地域福祉だけでなく、社会福祉の諸問題を解決に向けていくための方法論としても役立つはずである。

担当教員の社会福祉士協議会・社会福祉士(堀)と保健師(上之園)の実務経験をもとに、地域社会における地域活動の諸主体へのコミュニティワークの実践等に言及し、現実をふまえた理論の応用について授業を行う。
授業のねらい・到達目標 ・コミュニティワーク理論を地域福祉活動の実践・支援に応用できる。
・コミュニティワークを推進するため、計画と評価の技法を活用できる。
・フィールドワークの調査研究計画の作成とインタビュー調査に応用できる。
・質的研究での調査結果の分析等の実践を応用することができる。

この科目は文理学部(学士(社会福祉学))のディプロマポリシーDP2及びカリキュラムポリシーCP3に対応している。
なお、新カリキュラム(令和3年度以降の入学者)では、この科目は文理学部(学士(社会福祉学))のディプロマポリシー DP6,7 及びカリキュラムポリシー CP6,7に対応している。
・周りの人々とコミュニケーションを取り、専門的知識について正しく説明することができる(A-6-2)。
・学修活動において積極的にリーダーシップを発揮し、他者と協働して作業をすることができる(A-7-2)。
・さまざまな人々とコミュニケーションを取り、専門的知識について議論することができる(A-6-3)。
・学修活動において積極的にリーダーシップ及び指導力を発揮して、他者と協働して作業をすることができる(A-7-3)。
授業の方法 授業の形式:【講義,演習,実習】
(1)講義は同時双方向型授業(Zoomによるオンライン授業)、Blackboardを通じた教材(パワーポイント)資料配信にて解説し、質疑を含めリアクションペーパー(Zoonチャットに記載)を提出する。
(2)演習は、授業内でブレイクアウトセッションを活用しでのグループワークを行い、その結果を発表、意見交換をする。
(3)実習は、フィールドワーク研究として地域福祉活動の実践者・援助者(コミュニティワーカー)へのインタビュー調査を実施する。また、調査結果を発表会(同時双方向型授業)でプレゼンテーションする。
履修条件 履修要件ではないが、地域福祉論1・2を修得していることが望ましい。
授業計画
1 コミュニティワーク概論:コミュニティワークの対象である地域福祉活動のバリエーションと動態、その支援の位置付けを学ぶ。あわせて、この授業の目的とプログラムについて説明する。【同時双方向型授業】(担当 堀・上之園)
【事前学習】地域福祉論を復習しておくこと。 (2時間)
【事後学習】第1回授業の考察をまとめ、第2回授業時に提出すること。  (2時間)
2 事例研究 地域福祉活動①:事例について、どのように活動を展開するべきかを実践者の視点から討議する。【同時双方向型授業】(担当 堀)
【事前学習】第1回授業で配付する資料を読んでおくこと。  (2時間)
【事後学習】事例の行動計画を作成し、第3回授業時に提出すること。 (2時間)
3 事例研究 地域福祉活動②:事例について、どのような支援を行うべきかを支援者の視点から討議する。【同時双方向型授業】(担当 堀)
【事前学習】事例に関する支援計画案を作成すること。 (2時間)
【事後学習】事例の支援計画を修正し、第4回授業時に提出すること。 (2時間)
4 事例研究 地域福祉の政策的な取り組み①:社会福祉法人や地域包括支援センターの立場から、どのように取り組みを展開するべきかを討議する。【同時双方向型授業】(担当 堀)
【事前学習】第3回授業で配付する資料を読んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】事例の行動計画を作成し、第5回授業時に提出すること。 (2時間)
5 事例研究 地域福祉の政策的な取り組み②:社会福祉法人や地域包括支援センターの取り組みについて、どのような支援を行うべきかを支援者の視点から討議する。【同時双方向型授業】(担当 堀)
【事前学習】事例に関する支援計画案を作成すること。 (2時間)
【事後学習】事例の支援計画を修正し、第6回授業時に提出すること。 (2時間)
6 コミュニティワーク推進のための計画とマネジメント1:コミュニティワーク推進のためのsocial impact management等の計画と評価に関する考え方と技法を学ぶ。【同時双方向型授業】(担当 堀)
【事前学習】第5回授業で配付する資料を読んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】事例1または2の計画を再作成すること。 (2時間)
7 コミュニティワーク推進のための計画とマネジメント2:コミュニティワーク推進のための計画と評価について討議する。【対面授業・同時双方向型授業】(担当 堀)
【事前学習】第6回事後学習課題を発表できるよう準備しておくこと。 (2時間)
【事後学習】第7回授業の討議で出された主な意見を整理し、考察をまとめ、第8回授業時に提出すること。 (2時間)
8 コミュニティワーク推進とフィールドワーク研究:コミュニティワーク推進の理論の振り返りと研究の目的を確認する。質的(定性的)調査法、フィールドワーク研究のプロセスについて実践を通して学修する。【同時双方向型授業】(担当 上之園)
【事前学習】第1回~7回授業を復習しておくこと。 (2時間)
【事後学習】フィールドワーク研究の対象の情報収集と依頼の検討しておくこと (2時間)
9 フィールドワーク研究① フィールドワーク研究の調査計画を作成する。そのために調査対象の活動実践者(社会福祉法人としての事業と地域福祉活動等)、援助者(社会福祉協議会等公的所属と業務、地域福祉活動での役割等)の情報収集を行う。半構造的インタビューのインタビューガイドを作成する。【同時双方向型授業】(担当 上之園)
【事前学習】活動実践者、援助者の情報収集をしておくこと。 (2時間)
【事後学習】調査研究計画、インタビューガイドを完成し第10・11回授業時に活用すること。 (2時間)
10 フィールドワーク研究② 地域福祉活動の実践者(社会福祉法人等)にインタビュー調査を実施する。【同時双方向型授業】(担当 上之園)
【事前学習】活動実践者への調査研究計画書とインタビューガイドを確認しておくこと。 (2時間)
【事後学習】インタビューを整理しまとめ、第12回授業時に提出すること。 (2時間)
11 フィールドワーク研究③ 地域福祉活動の支援者(社会福祉協議会・地域包括支援センター・行政)に、インタビュー調査を実施する。【同時双方向型授業】(担当 上之園)
【事前学習】援助者への調査研究計画とインタビューガイドを確認しておくこと。 (2時間)
【事後学習】活動の支援者インタビュー結果をまとめて、第12回授業時に提出すること。 (2時間)
12 フィールドワーク研究④ コミュニティワーク推進のための活動実践者のインタビュー調査結についてディスカッションを通じて分析する。【対面授業・同時双方向型授業】(担当 上之園)
【事前学習】活動実践者インタビュー調査結果をまとめ、提出できるようにしておくこと。 (2時間)
【事後学習】活動実践者インタビュー調査結果の分析を整理しておくこと。 (2時間)
13 フィールドワーク研究⑤ コミュニティワーク推進のための活動援助者のインタビュー調査結についてディスカッションを通じて分析する。【対面授業・同時双方向型授業】(担当 上之園)
【事前学習】活動援助者インタビュー調査結果をまとめ、提出できるようにしておくこと。 (2時間)
【事後学習】フィールドワーク研究を発表できるように準備する。 (2時間)
14 フィールドワーク研究発表会 フィールドワーク研究の結果を発表し、地域福祉課題を解決するためのコミュニティワーク推進となる活動実践と援助方法、協働について理解を深める。【同時双方向型授業】(担当:上之園)
【事前学習】フィールドワーク研究を発表できるように準備すること。 (2時間)
【事後学習】発表したフィールドワーク研究から地域福祉活動についてまとめること。 (2時間)
15 コミュニティワーク推進研究のまとめ:授業で取り組んだ事例研究・フィールド研究についての振り返りからコミュニティワークの推進への考え方と方法について理解を深める。【同時双方向型授業】(担当 堀・上之園)
【事前学習】授業で取り組んだ理論・事例研究・フィールド研究を振り返っておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業で取り組んだコミュニティワーク推進の研究を確認しておくこと。 (2時間)
その他
教科書 特に指定なし
参考書 髙森敬久・髙田真治・加納恵子・平野隆之 『地域福祉援助技術論』 相川書房 2003年
随時、必要に応じ提示する
成績評価の方法及び基準 レポート(30%)、授業内テスト(40%)、授業参画度(30%)
(1)授業参画度とは、対面授業・同時双方向型授業でのグループワーク・発表等での参加状況を評価する。
(2)授業内テストは、対面授業・同時双方向型授業での課題(リアクションペーパー)提出を評価する。
(3)レポートは、フィールドワーク研究の結果とプレゼンテーション発表内容を評価する。

対面授業に参加できなかった場合は、Zoomでの授業参加、授業教材(PPT解説付き)をBlackboard配信、課題(リアクションペーパー)提出で評価する。
オフィスアワー メールやBlackboardを用いて質疑応答する。
備考 履修要件ではないが、地域福祉論1・2を修得していることが望ましい。

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