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教育の社会学2

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令和元年度以前入学者 教育の社会学2
教員名 広田照幸
単位数    2 学年    3 開講区分 文理学部
科目群 教育学科
学期 後期 履修区分 必修
授業の形態 課題研究及びオンデマンド型の組み合わせ
授業概要 教育社会学の理論や概念、教育社会学で蓄積された知見、実証的なデータの教育社会学的な考察などを組み合わせて、教育について考える際のさまざまな側面を社会学的視点から考察する。この授業では特に知見に至る方法論の理解に力点を置いて授業を進める。なお、審議会や有識者会議の委員、自治体での教員の研修講師や組合での研修講師をたくさんこなしてきた経験を踏まえて、現場の教員に必要になる知識やスキルが何であるかを重視しつつ、授業を進める。
授業のねらい・到達目標 現代教育のさまざまなトピックを社会学的な視点から考察することで、教育を広い社会的文脈に位置づけて理解できることをめざす(A-2-3)。授業で学んだ概念や理論を使いこなして、現実の教育の諸問題、諸現象を説明できる(
A-3-3,A-4-3)。

この科目は文理学部(学士(教育学))のDP及びCPの2.3.4に対応しています。
授業の方法 【講義】参考資料や課題を詳細に盛り込んだシラバス詳細版を初回に配布するので、そこに書かれた指示に沿って、講義を受講する一方で、文献の講読と課題への取り組み作業を行い、成果物を提出する。教員からのコメントを受けて、それをもとに復習をする。受講者はテキストを精読し、与えられた課題に取り組み、成果物を指定の日時までに提出する。教員は課題の提示と解説及び成果物の論評と補足説明を行うことで、個々の受講生の理解と応用を支援する。指定テキストのほか、適宜資料を配付する。あらかじめ各章ごとの課題を提示して、それを予習の指針にしてもらう。WEBを使った双方向的なやり取りも行う。本授業の事前・事後学習は、各2時間の学習を目安とします。
履修条件 なし。
授業計画
1 ガイダンス
 講義全体の流れを説明し、教育社会学による個別トピックの分析と研究方法論の関係を理解する。
【事前学習】シラバスを事前に確認し、既存の知識と対照させる。 (1-2時間)
【事後学習】配布資料を見直して、授業に出てきた論点とその含意を理解したうえで、教育社会学の主要なトピックを情報を集めて概観し、自ら研究することの重要性に気づくようにする。 (1-2時間)
2 教育現場に求められる分別と知性
 なぜ教育社会学の実証的な方法論を理解することが必要なのかを、現実の教育現場で求められる分別と知性という観点から理解する。
【事前学習】配付資料に目を通し、身の回りで経験した教育の諸事象と関わらせながら考えてみる。 (1-2時間)
【事後学習】配布資料を見直して、授業に出てきた論点とその含意を理解したうえで、現実の教育を見直してみる。 (1-2時間)
3 これからの教員に必要なスキルを社会学的な観点から考える
 現代社会の急激な変化をふまえて、今後の教員に必要なスキルを考えてみる。
【事前学習】配付資料に目を通し、身の回りで経験した教育の諸事象と関わらせながら考えてみる。 (1-2時間)
【事後学習】配布資料を見直して、授業に出てきた論点とその含意を理解したうえで、現実の教育を見直してみる。  (1-2時間)
4 教育調査の考え方、種類と実例 
 教育を実証的な手法で考察しようとするとき、どういう種類のものがあり、それぞれどのような知見の導き方をするのか、その種類と実例に触れる。
【事前学習】テキストの指定された章に目を通し、身の回りで経験した教育の諸事象と関わらせながら考えてみる。 (1-2時間)
【事後学習】本や論文、WEB検索などで情報を集め、授業に出てきた諸ポイントを深めながら、学んだことを使えるように思考の中に取り入れる。 (1-2時間)
5 統計的調査の進め方
 教育の現実をとらえるための量的な調査の手順、考え方、留意点などについて理解する。
【事前学習】テキストの指定された章に目を通し、身の回りで経験した教育の諸事象と関わらせながら考えてみる。 (1-2時間)
【事後学習】本や論文、WEB検索などで情報を集め、授業に出てきた諸ポイントを深めながら、学んだことを使えるように思考の中に取り入れる。 (1-2時間)
6 事例調査の進め方
教育の現実をとらえるための量的な調査の手順、考え方、留意点などについて理解する。
【事前学習】テキストの指定された章に目を通し、身の回りで経験した教育の諸事象と関わらせながら考えてみる。 (1-2時間)
【事後学習】本や論文、WEB検索などで情報を集め、授業に出てきた諸ポイントを深めながら、学んだことを使えるように思考の中に取り入れる。 (1-2時間)
7 統計的調査の分析方法1
 教育の現実をとらえるための量的な調査で得られたデータの性質を理解し、教育に関わる具体的なトピックを素材にしながら調査実施後のデータの処理の仕方を修得する。
【事前学習】テキストの指定された章に目を通し、身の回りで経験した教育の諸事象と関わらせながら考えてみる。 (1-2時間)
【事後学習】本や論文、WEB検索などで情報を集め、授業に出てきた諸ポイントを深めながら、学んだことを使えるように思考の中に取り入れる。 (1-2時間)
8 統計的調査の分析方法2
 単純集計からクロス表分析までの、量的データの分析の方法についての諸段階を、教育に関わる具体的なトピックを素材にしながら理解する。
【事前学習】テキストの指定された章に目を通し、身の回りで経験した教育の諸事象と関わらせながら考えてみる。 (1-2時間)
【事後学習】本や論文、WEB検索などで情報を集め、授業に出てきた諸ポイントを深めながら、学んだことを使えるように思考の中に取り入れる。 (1-2時間)
9 事例調査の分析方法1
教育の現実をとらえるための量的な調査で得られたデータの性質を理解し、教育に関わる具体的なトピックを素材にしながら調査実施後のデータの処理の仕方を修得する。
【事前学習】テキストの指定された章に目を通し、身の回りで経験した教育の諸事象と関わらせながら考えてみる。 (1-2時間)
【事後学習】本や論文、WEB検索などで情報を集め、授業に出てきた諸ポイントを深めながら、学んだことを使えるように思考の中に取り入れる。 (1-2時間)
10 事例調査の分析方法2
 参与観察やヒアリング調査で得られた質的データの分析の方法についての諸段階を、教育に関わる具体的なトピックを素材にしながら理解する。
【事前学習】テキストの指定された章に目を通し、身の回りで経験した教育の諸事象と関わらせながら考えてみる。 (1-2時間)
【事後学習】配布資料を見直して、授業に出てきた概念、理論やデータを理解したうえで、どこに問題のポイントがあり、政策的に何が必要なのかを、情報を集めながら自分なりに整理してみる。 (1-2時間)
11 調査の分析例1――公的統計を読む
 公的統計を入手して、それを整理・分析するやり方を、教育の具体的トピックを素材にしながら理解する。
【事前学習】テキストの指定された章に目を通し、身の回りで経験した教育の諸事象と関わらせながら考えてみる。 (1-2時間)
【事後学習】本や論文、WEB検索などで情報を集め、授業に出てきた諸ポイントを深めながら、学んだことを使えるように思考の中に取り入れる。 (1-2時間)
12 調査の分析例2――中学校の授業の様子
 質問紙調査で得られたデータを分析して知見を引き出すやり方を、中学生に対する質問紙調査を素材にしながら理解する。
【事前学習】テキストの指定された章に目を通し、身の回りで経験した教育の諸事象と関わらせながら考えてみる。 (1-2時間)
【事後学習】本や論文、WEB検索などで情報を集め、授業に出てきた諸ポイントを深めながら、学んだことを使えるように思考の中に取り入れる。 (1-2時間)
13 調査の分析例3――分析の手がかり
 教育に関する質的調査で、具体的な教育事象を分析する際の視角や着眼点について、さまざまな事例に触れながら理解する。
【事前学習】テキストの指定された章に目を通し、身の回りで経験した教育の諸事象と関わらせながら考えてみる。 (2-3時間)
【事後学習】本や論文、WEB検索などで情報を集め、授業に出てきた諸ポイントを深めながら、学んだことを使えるように思考の中に取り入れる。 (2-3時間)
14 調査の分析例4――部活動の調査
 中学生の部活動の調査の分析例をもとにしながら、質問紙調査の設計、実施、データ処理、分析の諸段階におけるポイントを理解する。
【事前学習】テキストの指定された章に目を通し、身の回りで経験した教育の諸事象と関わらせながら考えてみる。 (1-2時間)
【事後学習】本や論文、WEB検索などで情報を集め、授業に出てきた諸ポイントを深めながら、学んだことを使えるように思考の中に取り入れる。 (1-2時間)
15 補足解説と質問への応答
講義の振り返り
この授業全体の流れを振り返りながら、教育社会学における調査の方法と、教育の諸事象についての具体的な知見との関係を整理し、受講者が自ら調査者となって、教育を考察していく際に必要なことを網羅的に確認する。
【事前学習】図書館等で関連する本や論文を探して、教員から指示されたポイントや自分で気になったポイントについて、発展的な学習を行う。 (1-2時間)
【事後学習】授業で得た知識や考え方を今後の人生に活かしていくやり方を考える。 (1-2時間)
その他
教科書 藤田武志・西島央 『教育調査の基礎』 放送大学教育振興会 2020年
参考書 酒井朗・中村高康・多賀太編 『よくわかる教育社会学』 ミネルヴァ書房 2012年
岩井八郎・近藤博之編 『現代教育社会学』 有斐閣 2010年
須藤康介 『教育問題の「常識」を問い直す――いじめ・不登校から家族・学歴まで――』 明星大学出版部 2017年
成績評価の方法及び基準 毎回の授業に関連して提出する成果物(100%)
新型コロナウィルスの感染拡大で課題研究を中心にした内容にしたため、各回の提出物で評価を行う。
オフィスアワー メールで随時受け付け、必要に応じてZoomで面談する

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