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教育学演習3

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令和元年度以前入学者 教育学演習3
教員名 北野秋男
単位数    1 学年    3 開講区分 文理学部
科目群 教育学科
学期 前期 履修区分 必修
授業の形態 対面式授業(場合によってはZOOM)も取り入れた「課題研究」として対応します.
シラバス上に課題を明記します。追加の課題や資料、変更点などがある場合には、Blackboad にてお知らせします。
授業形式の基本は、「意欲格差」「希望格差」を題材にしたテキスト苅谷剛彦『階層化日本と教育の危機』(有信堂)、山田昌弘『新平等社会』(文芸春秋)を読んで2回(7回目、14回目)の課題に答えてもらいます。何か特別な事情があれば、課題の提出は、最終回でも認めます。また、テキストの入手が困難であれば、許可を得た上で類似のテキストを使ったレポート作成も認めます。
授業概要 日本の「学力格差」を生み出す要因を分析しよう! この授業では、「学力問題」を分析する学問的手法を学びたいと思います。言い換えると、日本の学力の向上、ないしは低下に関する要因を基本文献を講読しながら、多角的に調べ、レポート課題を提出することを目的とする。テキストは、内容的にはやや難解であるが、課題に従って、適切にレポートを作成する能力を身につけることも目標にする。
授業のねらい・到達目標 現在、日本の学力は世界的に高く、問題がないようにも思えますが、他方では学力格差が顕著になり、「読解力」や「考える力」などが弱いともいわれています。こうした学力問題を考えるうえで必要な学問的視点を養うことが本演習の目的です。『階層化日本と教育の危機』では、主として階層問題と格差の問題を、『新平等社会』では個人の意欲や努力など内面の問題から派生する格差の問題を取り上げます。

この科目は文理学部(学士(教育学))のディプロマポリシーDP1,DP3,DP4,及びカリキュラムポリシーCP1,CP4,CP7に対応しています。
授業の方法 本演習では、指定されたテキストを読んで、「階層格差」「意欲格差」「希望格差」といった問題を考えてみましょう。たとえば、学力の格差がなぜ発生するのか、どこに要因があるかを検討します。個人の資質能力か、家庭環・地域環境か、それとも階層間格差か、学校・教員の格差か。考える視座はたくさんあります。受講学生一人ひとりが文献熟読し、いろいろな文献も調べた上で、課題レポートを提出してもらいます。受講者の皆さんの自主的で、積極的な活動を求める。また、対面式授業では、課題レポートの草稿を検討し、完成原稿の提出準備をしてもらいます。提出されたレポートは修正、もしくは再提出を求めることもあります。テキストは、2冊です。シラバスに示した課題に沿ってテキストを熟読し、レポートを提出してください。
履修条件 特になし
授業計画
1 シラバスをよくお読みください。課題をシラバス上で明示します。レポートは3回提出してください。
不備があった場合には、修正や再提出を求めます。最終回までに再提出してください。ただし、何か特別な事情があれば、延期も認めます。追加の課題や資料、変更などあれば、Blackboardで知らせます。
【事前学習】シラバスを事前に読んでおくこと。このテーマに関する基本文献を調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業の要点と課題をノートにまとめること (2時間)
2 「対面式授業の実施」:授業スケジュールも説明と確認。学力問題に関する基本文献を国会図書館や文理学部図書館の検索方法とテキストの確認。
【事前学習】学力問題を検討する際の様々な基本文献を確認し、興味あるものを読んでみよう。 (2時間)
【事後学習】課題の文献リスト一覧を作ってみよう。 (2時間)
3 「対面式授業の実施」:基本文献の購読 苅谷剛彦『階層化日本と教育の危機』(1)階層間格差の始まりを調べてみよう。「序章」「第1章」を読む。
【事前学習】基本文献の内容と自己の選定本(1冊)のアウトラインをまとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】課題の要点と課題をノートにまとめること。 (2時間)
4 基本文献の購読 苅谷剛彦『階層化日本と教育の危機』(2)「能力主義」と「学歴」の始まりを調べてみよう。「第1章」「第2章」「第4章」を読む。
【事前学習】あらかじめ基本文献の指定された箇所を読んでおくこと。 (3時間)
【事後学習】課題の要点と課題をノートにまとめること。 (1時間)
5 基本文献の購読 苅谷剛彦『階層化日本と教育の危機』(3)「自己責任」と学力の問題を考えてみよう。「第5章」「第6章」「第7章」を読む。
【事前学習】あらかじめ基本文献の指定された箇所を読んでおくこと。 (3時間)
【事後学習】課題の要点と課題をノートにまとめること。 (1時間)
6 基本文献の購読 苅谷剛彦『階層化日本と教育の危機』(4)意欲格差の問題を考えてみよう。
「第8章」「おわりに」を読む。
【事前学習】あらかじめ基本文献の指定された箇所を読んでおくこと。 (3時間)
【事後学習】課題の要点と課題をノートにまとめること。 (1時間)
7 「対面式授業の実施」:草稿原稿の提出:課題名「苅谷剛彦『階層化日本と教育の危機』を読んで、学力の自己責任と意欲格差の問題を考えてみる。」字数:4,000字程度(A4・3枚以内。40字X40行で設定)。参考文献:テキスト。 注意点:テキストをよく読んで答えること。テキストを読まずに、関係のないことを論じても採点の対象にはなりません。
【事前学習】課題レポートの作成と提出。 (3時間)
【事後学習】課題の要点と課題をノートにまとめること。 (1時間)
8 「課題1」の完成原稿の提出:修正箇所などあれば、再提出を求めることもある。
【事前学習】課題いレポートのあらかじめ基本文献の指定された箇所を読んでおくこと。 (3時間)
【事後学習】課題の要点と課題をノートにまとめること。 (1時間)
9 基本文献の講読 山田昌弘『新平等社会』(1)1章と2章
【事前学習】あらかじめ基本文献の指定された箇所を読んでおくこと。 (3時間)
【事後学習】授業の要点と課題をノートにまとめること。 (1時間)
10 基本文献の講読 山田昌弘『新平等社会』(2)3章と4章
【事前学習】あらかじめ基本文献の指定された箇所を読んでおくこと。 (3時間)
【事後学習】授業の要点と課題をノートにまとめること。 (1時間)
11 基本文献の講読 山田昌弘『新平等社会』(3)5章と6章
【事前学習】あらかじめ基本文献の指定された箇所を読んでおくこと。 (3時間)
【事後学習】授業の要点と課題をノートにまとめること。 (1時間)
12 基本文献の講読 山田昌弘『新平等社会』(4)6章と7章
学力テスト政策
【事前学習】あらかじめ基本文献の指定された箇所を読んでおくこと。 (3時間)
【事後学習】授業の要点と課題をノートにまとめること。 (1時間)
13 基本文献の講読 山田昌弘『新平等社会』(5)8章、9章、10章
学力テスト政策
【事前学習】課題レポートの提出の準備をする。学問的視座のもとにレポートW作成すること。 (3時間)
【事後学習】草稿レポートの修正と完成。再度、文献を使って修正する。 (1時間)
14 「対面式授業の実施」課題2の草稿の提出:課題名「山田昌弘『新平等社会』を読んで、希望格差の内容を論じる。」字数:4,000字程度(A4・3枚以内。40字X40行で設定)。参考文献:テキスト。 注意点:テキストをよく読んで答えること。テキストを読まずに、関係のないことを論じても採点の対象にはなりません。
【事前学習】完成レポート提出に向け、再度、文献を調べ重要な内容を確認すること。 (2時間)
【事後学習】不明な点の修正と完成レポートの最終準備。授業の要点と課題をノートにまとめること。 (2時間)
15 「課題2」の完成原稿の提出
前期授業の総復習。特別な事情があって未提出の場合は、提出を認めます。
【事前学習】学力問題への学問的視座の整理。後期授業に向けた課題の整理。 (2時間)
【事後学習】今後の学習への取り組み方、内容の要点と課題をノートにまとめること。 (2時間)
その他
教科書 指定したテキスト苅谷剛彦『階層化日本と教育の危機』(有信堂)、山田昌弘『新平等社会』(文芸春秋)が入手困難な場合には、北野まで問い合わせて下さい。また、どうしても入手が不可能という場合には、類似の内容のテキストもOKとします。
参考書 なし
成績評価の方法及び基準 レポート(60%)、授業参画度(40%)
課題レポート、課題レポートの修正・再提出など、授業への参画度などにより、総合的に評価する。
オフィスアワー 質問や意見などあれば、メールにてお願いします。
Blackboard ,もしくはak0924@minuet.plala.or.jp に送ってください。その場合は、必ず「科目名」と「学科・学年・学生証番号・氏名」を明記した上で、質問内容を明確にして送信してください。
備考 何かの事情で期限内に課題が提出できない場合には、理由を申し出て頂ければ、考慮します。
何か不明な点や質問があれば、メールにてお願いいたします.
追加の課題や資料、変更などがある場合には、Blackboad にてお知らせします。

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