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平成30年度以降入学者 | 司法・犯罪心理学 | ||||
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平成29年度以前入学者 | 犯罪心理学 | ||||
教員名 | 渡邉和美 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 心理学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | Blackboardによるオンデマンド型の遠隔授業(12回)と課題研究(3回)を組み合わせて行います。各講義では、小テストもしくは小レポートを求めます。また、課題研究では、提示した課題について指定期限内でのレポートの提出を求めます。 コースID:20212534 |
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授業概要 | 公認心理師及び臨床心理士資格を持つ教員が、司法・犯罪領域における研究・実務の経験をもとに、公認心理師をめざす上で必須となる司法・犯罪心理学の基礎知識や、社会問題となっている犯罪・非行の今日的な問題について理解を深めるための授業を行う。主に犯罪・非行の加害者や被害者の心理と彼らへの心理支援、面接や取調べに関する実証的な知見を講義する。 |
授業のねらい・到達目標 | 【公認心理師受験資格取得に必要な科目】 犯罪・非行・犯罪被害及び家事事件についての基本的知識、司法・犯罪分野における問題に対して必要な心理に関する支援を学ぶ。 犯罪の実態、加害者や被害者の心理や心理支援について獲得した知識に基づき、司法・犯罪の領域で扱われる事象について、学生が自ら実証的な知見に基づいた思考をすることができるようになることを目的とする。 この科目は文理学部(学士(心理学))のディプロマポリシーDP3,DP4及びカリキュラムポリシーCP3,CP4に対応しています。 既存の知識にとらわれることなく,物事を科学的根拠に基づいて,論理的・批判的に考察し,説明することができる。(A-3-3) 資料や事象を注意深く観察し,問題点を発見し,解決策を検討することができる。(A-4-3) |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】 4月10日(土)から7月24日(土)の授業実施日(12回)に、Blackboardを通して、オンデマンド教材を配信する(15~20分程度×3)。 受講生は、その教材を視聴し、学修すること。また、オンデマンド教材の中で課された小課題に取り組むこと。 試験日は、Blackboardを通して試験問題を配信する。答案はスキャンしたPDFか写真による投稿を認める。 別途、課題研究については、最終提出期限を8月7日として3回実施する。 課題の提出方法,フィードバック方法等については,授業開始時に提示する。 |
授業計画 | |
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1 |
オリエンテーション、司法・犯罪心理学と実務(オンデマンド授業) 本講義の目的と概要について説明し、犯罪・非行の基礎的な用語、刑事事件と家事事件について説明します。また、心理学を専門とする者の司法・犯罪領域における実務の概要を説明する。 【事前学習】シラバスを事前に確認し、授業全体の流れを把握すること。 (1時間) 【事後学習】第2回以降の講義に備え、ニュースや新聞記事で報道されている事件の情報に触れ、現在どのような事件が社会問題となっているかを把握すること。 (1時間) |
2 |
捜査の心理学1(オンデマンド授業) 捜査心理学の研究領域やポリグラフ検査などの犯罪捜査の実務に応用されている心理学について説明する。 【事前学習】ポリグラフ検査について感じた疑問点をメモしておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義を振り返り、捜査の心理学についてノートにまとめ、今日の問題点を説明できるようにしておくこと。 (2時間) |
3 |
捜査の心理学1(オンデマンド授業) 犯罪捜査に応用されている犯罪者プロファイリングの技術について説明する。 【事前学習】犯罪者プロファイリングについて感じた疑問点をメモしておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義を振り返り、捜査の心理学についてノートにまとめ、今日の問題点を説明できるようにしておくこと。 (2時間) |
4 |
犯罪被害者の心理と支援(オンデマンド授業) 犯罪被害についての基本的知識、犯罪被害者の心理、被害者に対する心理支援としてどのような介入が必要かを説明する。 【事前学習】ニュースで知った犯罪被害や犯罪被害者について感じた疑問点をメモしておくこと。 (2時間) 【事後学習】犯罪被害者の心理や心理支援についてノートにまとめ、今日の問題点を説明できるようにしておくこと。 (2時間) |
5 |
児童虐待・子殺しの加害者・被害者の心理(オンデマンド授業) 児童虐待・子殺しの加害者の心理と、児童虐待・子殺しの加害者や被害者に対する心理支援としてどのような介入が必要かを説明する。 【事前学習】ニュースで知った児童虐待・子殺しの事案について感じた疑問点をメモしておくこと。 (2時間) 【事後学習】児童虐待・子殺しの加害者の心理や心理支援についてノートにまとめ、今日の問題点を説明できるようにしておくこと。 (2時間) |
6 |
DV・ストーカーの心理と心理支援(オンデマンド授業) ドメスティックバイオレンス(DV)とストーカーの被害と禍害の心理を説明し、被害者と加害者それぞれに必要とされる心理支援について説明する。 【事前学習】ニュースで知ったDVやストーカー事案について感じた疑問点をメモしておくこと。 (2時間) 【事後学習】DV・ストーカーの心理と心理支援についてノートにまとめ、今日の問題点を説明できるようにしておくこと。 (2時間) |
7 |
性犯罪の加害者と被害者の心理と心理支援(オンデマンド授業) 性犯罪の被害者と加害者の心理について説明し、性犯罪の被害者と加害者に対する心理支援について説明する。 【事前学習】ニュースで知った性犯罪について疑問点をメモしておくこと。 (2時間) 【事後学習】性犯罪の加害者と被害者の心理と心理支援についてノートにまとめ、今日の問題点を説明できるようにしておくこと。 (2時間) |
8 |
目撃者・被害者に対する面接(オンデマンド授業) 目撃者・被害者の記憶の特徴と、記憶を歪ませることなく聴取するために開発された「認知面接」、子どもに特化した「司法面接」について説明し、その基礎技術についてロールプレイ等の小演習を行う。 【事前学習】目撃者・被害者の面接に関する疑問点をメモしておくこと。 (2時間) 【事後学習】目撃者・被害者に対する面接についてノートにまとめ、面接時の留意点を説明できるようにしておくこと。 (2時間) |
9 |
被疑者に対する取調べ(オンデマンド授業) 取調べの心理について説明し、その基礎技術について、小課題を行う。 【事前学習】被疑者の取調べに関する疑問点をメモしておくこと。 (2時間) 【事後学習】被疑者の取調べについてノートにまとめ、取調べ時の問題を説明できるようにしておくこと。 (2時間) |
10 |
犯罪・非行の原因論(オンデマンド授業) 古典的犯罪学、生物学的アプローチ、心理学的アプローチ、社会学的アプローチ、環境心理学的アプローチに基づく犯罪・非行の原因論について説明する。 【事前学習】犯罪・非行の原因として考えうることをメモしておくこと。 (2時間) 【事後学習】犯罪・非行の原因論についてノートにまとめ、概要を説明できるようにしておくこと。 (2時間) |
11 |
犯罪・非行の原因論を踏まえた予防と心理支援(オンデマンド授業) 犯罪・非行の原因論を踏まえた犯罪予防と加害者に対する心理支援について説明し、予防策に関する小課題を行う。 【事前学習】ニュースで知った犯罪・非行について、10回から12回で学んだ犯罪・非行の原因論から考えられる予防や心理支援にはなにがあるかをメモしておくこと。 (2時間) 【事後学習】犯罪・非行の原因論をふまえた事例の検討についてノートにまとめ、個別の事例を考えるときの要点を説明できるようにしておくこと。 (2時間) |
12 |
試験とその解説(オンデマンド授業) 第1回から第10回までの学習内容の習得度を確認する試験を行い、その要点について解説する。(A-3-3, A-4-3) 【事前学習】第1回から第11の内容を復習すること。 (2時間) 【事後学習】学修した内容を整理すること。 (2時間) |
13 |
課題研究:別途指示する資料を視聴させ、課題として提示する4つの論点についてレポートの作成を求める。課題作成にあたり質疑応答を行う。(A-3-3, A-4-3)
【事前学習】提示した資料についてインターネット等で調べ、視聴できるよう準備し、視聴しておくこと (4時間) 【事後学習】提示された課題点を確認しながら視聴すること (3時間) |
14 |
課題研究:別途指示する資料を視聴させ、課題として提示する4つの論点についてレポートの作成を求める。課題作成にあたり質疑応答を行う。(A-3-3, A-4-3)
【事前学習】論点1~2に関する自己の主張と関連する資料を探し、精読すること。 (3時間) 【事後学習】論点1~2について、客観的に記述できているかを確認すること。 (1時間) |
15 |
課題研究:別途指示する資料を視聴させ、課題として提示する4つの論点についてレポートの作成を求める。課題作成にあたり質疑応答を行う。(A-3-3, A-4-3)
【事前学習】論点3~4に関する自己の主張と関連する資料を探し、精読すること。 (3時間) 【事後学習】論点3~4について、客観的に記述できているかを確認すること。 (1時間) |
その他 | |
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教科書 | なし |
参考書 | 藤岡淳子(編) 『司法・犯罪心理学』 有斐閣ブックス 2020年 岡本吉生(編集) 『公認心理師の基礎と実践 第19巻 司法・犯罪心理学』 遠見書房 2019年 渡邉和美・高村茂・桐生正幸 『犯罪者プロファイリング入門―行動科学と情報分析からの多様なアプローチ』 2006年 日本犯罪心理学会 『犯罪心理学事典』 丸善出版 2016年 越智啓太、藤田政博、渡邉和美 『法と心理学の事典』 朝倉書店 2011年 授業内でも適宜紹介します。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:単位取得に必須。出された課題についてのレポートの内容で評価する(20%)、授業内テスト:授業内テストは期末試験を行い、その点数を評価する(60%)、授業参画度:オンデマンド教材の視聴状況と小課題への回答状況を評価する(20%) Blackboardによるレポート提出と授業内試験は、単位取得に必須となります。他に考慮される授業内テストとは、授業内で課される小レポートや小課題のことを指します。 |
オフィスアワー | Blackboardを通しての質問は直接回答するか、授業日までの資料に解説を載せます。 |