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卒業論文

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科目名 卒業論文
教員名 松浦隆信
単位数    8 学年    4 開講区分 文理学部
科目群 心理学科
学期 通年 履修区分 選択
授業の形態 課題研究（Blackboardを通じた学習資料配信）を中心に、Zoomを用いて適宜オンラインにて指導を行う。

Blackboard　ID：20212624
授業概要 臨床心理学、臨床社会心理学に関する領域を中心に、ゼミ等の授業で蓄積した知識を踏まえて実証研究を実施する。特に臨床心理学に関連するテーマを選択した場合は、教員の臨床心理士および公認心理師としての実務経験を踏まえ、臨床実践に活かせる知見にまで考察を深められるよう指導する。
授業のねらい・到達目標 科学的手法に基づき心理学研究を実施し、論文として適切にまとめられる。また、口頭発表用のプレゼンテーション資料を分かりやすく作成し、聴衆に理解されやすい内容で発表できる。

資料や事象を注意深く観察し，問題点を発見し，心理学を活かしながら解決策を提案することができる。(A-4-4)
心理学に解決が託された課題について，情報を収集・分析し，課題を明確にした上で，解決に向けて挑戦することができる。(A-5-4)

この科目は文理学部（学士（心理学））のDP及びCPの4,5に対応しています。
授業の方法 【卒業論文・研究】受講者各位が学んできた心理学の理論を踏まえ、興味関心のある研究テーマを明確にする。その後、理論構築、研究方法の確定、データ収集、データ分析、論文執筆と順を追って計画的に作業を進めていく。必要に応じて個別指導を実施する。課題の提出方法、フィードバック方法等については、授業開始時に提示する。
本授業の事前・事後学習は，各２時間程度の学習を目安としますが、先行論文の読み込みにはさらに多くの時間をかけることを推奨します。
授業計画
1 オリエンテーションとして、卒論執筆に向けた年間計画、各自の研究構想、研究方法などに関する事前レクチャーを行う。
【事前学習】3年次までに進めてきた学習内容を振り返り、関心のある研究領域を明確化してくる。 （5時間）
【事後学習】卒論執筆に向けた年間計画を策定してくる。 （5時間）
2 研究論文の体裁、特に問題と目的部分について学習する。
【事前学習】これまでに読解してきた論文の問題と目的部分に絞り改めて読み直してくる。 （5時間）
【事後学習】関心がある研究領域の論文における問題と目的を読み込み、内容を要約する。 （5時間）
3 研究論文の体裁、特に方法部分の記載方法を学習する。
【事前学習】参考文献の方法に関する記載部分を読み込んで疑問点をまとめる。 （5時間）
【事後学習】実際の研究論文数本を読み、方法の書き方の定型パターンを把握する。 （5時間）
4 研究論文に掲載する図表の書き方を身に付ける。
【事前学習】心理学研究の図表部分に絞ってその体裁を確認しておく。 （5時間）
【事後学習】実際にエクセル等を用いて図表を書いてくる。 （5時間）
5 研究論文の結果の書き方を身に付ける。
【事前学習】参考文献の結果の記載方法に関する部分を読み込んで疑問点をまとめる。 （5時間）
【事後学習】第4回で図表にした内容を文章形式で記載し直す。 （5時間）
6 研究論文の考察部分の記載内容について学ぶ。
【事前学習】各自が関心のある研究領域の論文考察部分に絞って読み込んで疑問点をまとめる。 （5時間）
【事後学習】事前学習とは異なる論文を調べて考察の内容をまとめる。 （5時間）
7 引用文献の記載方法について復習する。
【事前学習】日本心理学会執筆・投稿の手引きの引用文献記載方法の部分を一読し疑問点をまとめる。 （5時間）
【事後学習】これまで読み込んできた論文のリストを、正しい記載方法を用いて作成してくる。 （5時間）
8 これまでに取り上げてこなかった研究論文の体裁について学習する。
【事前学習】論文を読み込んでいて分からなかったことなど疑問点を明確化しておく。 （5時間）
【事後学習】異なる学術雑誌を読み比べて体裁の違いを理解する。 （5時間）
9 各自が関心を持つ研究テーマを発表しあう。（A-4.A-5）
【事前学習】関心がある研究テーマを絞り込んでくる。関連論文を集めてくる。 （5時間）
【事後学習】関心がある研究テーマでまだ調べられていないことを整理してくる。 （5時間）
10 各自が調べている先行研究の課題、問題点を発表し合う（1）。臨床心理学を中心としたテーマの卒論生が発表する。（A-4.A-5）
【事前学習】先行研究の課題、問題点を整理し、レジュメにまとめてくる。 （5時間）
【事後学習】発表内で指摘された点に回答できるよう、さらに調べを進める。 （5時間）
11 各自が調べている先行研究の課題、問題点を発表し合う（2）。社会心理学などを中心としたテーマの卒論生が発表する。（A-4.A-5）
【事前学習】先行研究の課題、問題点を整理し、レジュメにまとめてくる。 （5時間）
【事後学習】発表内で指摘された点に回答できるよう、さらに調べを進める。 （5時間）
12 各卒論生の研究テーマに関する社会への応用、活用について考える。（A-4.A-5）
【事前学習】自分の研究テーマが社会でどのような形で活かせるかを考えてくる。 （5時間）
【事後学習】ディスカッションを踏まえての自分なりの見解を文章でまとめる。 （5時間）
13 後期の研究スケジュール、研究実施方法を具体化する。（A-4.A-5）
【事前学習】後期の各自の研究スケジュールの素案を作成してくる。 （5時間）
【事後学習】いつまでに何を終えるかなど、具体的にスケジュールを確定させ、手帳等に記録する。 （5時間）
14 前期全体の授業内容に関する振り返りを行う。（A-4.A-5）
【事前学習】論文の体裁や研究方法で分からないことを整理してくる。 （5時間）
【事後学習】疑問点を復習し、論文の体裁等については概ねの疑問がないレベルに復習する。 （5時間）
15 夏休み期間の作業内容を確定させる。
【事前学習】夏休み期間に各自がすべきことを検討してくる。 （5時間）
【事後学習】授業で確定させた作業を後期1回目までに実施してくる。 （5時間）
16 夏休み期間の作業内容の報告会を行う。
【事前学習】報告用の資料を作成してくる。 （5時間）
【事後学習】授業内で受けた指摘に基づき後期の作業スケジュールを確定させる。 （5時間）
17 論文で用いるデータの収集方法を検討する（1）。主に質問紙による調査実施者が発表する。（A-4.A-5）
【事前学習】検討している使用尺度の説明が出来るように準備する。 （5時間）
【事後学習】使用する尺度を確定させるとともに、質問紙をエクセル等で作成する。 （5時間）
18 論文で用いるデータの収集方法を検討する（2）。主に実験による調査実施者が発表する。（A-4.A-5）
【事前学習】検討している実験手続きを説明出来るように準備する。 （5時間）
【事後学習】実験手続きを確定させるとともに、実験準備に着手する。 （5時間）
19 卒論の中間構想発表会を行う（1）。主に臨床心理学を中心テーマとする学生の発表を行う。（A-4.A-5）
【事前学習】パワーポイントに問題と目的から調査方法までを記してデータを持参する。 （5時間）
【事後学習】卒論の記載可能な部分を少しずつ執筆していく。 （5時間）
20 卒論の中間構想発表会を行う（2）。主に社会心理学などを中心テーマとする学生の発表を行う。（A-4.A-5）
【事前学習】パワーポイントに問題と目的から調査方法までを記してデータを持参する。 （5時間）
【事後学習】卒論の記載可能な部分を少しずつ執筆していく。 （5時間）
21 収集されたデータの分析結果を報告する（1）。質問紙調査の結果を検討しあう。（A-4.A-5）
【事前学習】分析結果を説明出来るように準備してくる。 （5時間）
【事後学習】分析結果の解釈を授業内での指摘に基づき整理し、文章化する。 （5時間）
22 収集されたデータの分析結果を報告する（1）。実験研究の結果を検討しあう。（A-4.A-5）
【事前学習】分析結果を説明出来るように準備してくる。 （5時間）
【事後学習】分析結果の解釈を授業内での指摘に基づき整理し、文章化する。 （5時間）
23 データの分析結果を図表にまとめる。
【事前学習】参考文献等を見ながら分析結果を図表にまとめてくる。 （5時間）
【事後学習】指摘を受けた内容に沿って図表を修正する。 （5時間）
24 分析結果に基づき考察を執筆してくる。（A-4.A-5）
【事前学習】考察を自分なりにまとめて文章にしてくる。 （5時間）
【事後学習】指摘を受けた内容に沿って考察を修正してくる。 （5時間）
25 論文の中間報告を行う（1）。主に臨床心理学を中心テーマとする学生が発表する。（A-4.A-5）
【事前学習】卒論をはじめから最後まで一通り執筆してくる。 （5時間）
【事後学習】授業でもらった意見を参考に論文の改訂を進める。 （5時間）
26 論文の中間報告を行う（2）。主に社会心理学などを中心テーマとする学生が発表する。（A-4.A-5）
【事前学習】卒論をはじめから最後まで一通り執筆してくる。 （5時間）
【事後学習】授業でもらった意見を参考に論文の改訂を進める。 （5時間）
27 論文の最終報告を行う（1）。主に臨床心理学を中心テーマとする学生が発表する。（A-4.A-5）
【事前学習】前回から修正した部分を説明できるように資料を作成する。 （5時間）
【事後学習】授業でもらった意見を参考に論文の改訂を進める。 （5時間）
28 論文の最終報告を行う（2）。主に社会心理学などを中心テーマとする学生が発表する。（A-4.A-5）
【事前学習】前回から修正した部分を説明できるように資料を作成する。 （5時間）
【事後学習】授業でもらった意見を参考に論文の改訂を進める。 （5時間）
29 担当教員との個別最終指導を実施する。
【事前学習】事前に卒論の提出直前のものを担当教員に提出しておく。 （5時間）
【事後学習】担当教員に指摘された事項を修正する。 （5時間）
30 ゼミと連携して卒論最終報告会を実施する。（A-4.A-5）
【事前学習】パワーポイントで15分発表出来るように準備してくる。 （5時間）
【事後学習】質疑応答で回答しづらかった部分を調べる。 （5時間）
その他
教科書 特定の教科書は指定しない。
参考書 松井豊（著） 『改訂新版　心理学論文の書き方ー卒業論文や修士論文を書くために』 河出書房新社 2010年 第2版
杉本敏夫（著） 『心理学のためのレポート・卒業論文の書き方 （心理学セミナーテキストライブラリ＝1）』 サイエンス社 2005年 第1版
成績評価の方法及び基準 試験(50%)、レポート(50%)
最終的に完成した卒業論文の内容と、口頭試問の質疑応答に基づき評価を行う（A-4.A-5）。
オフィスアワー 授業終了時
備考 各自で設定する研究スケジュールに即して計画的に論文作成を進めること。

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