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令和3年度入学者 | 卒業論文 | ||||
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教員名 | 飯田諒介 | ||||
単位数 | 8 | 学年 | 4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 心理学科 | ||||
学期 | 通年 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | Blackboardを通じたオンデマンド型の遠隔授業を中心に実験の準備を行いながら,適宜Zoomを用いた同時双方向型授業や課題研究を取り入れて授業を進める。 Blackboard ID:20212629 |
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授業概要 | 認知心理学が扱う領域(知覚、記憶、思考、感情など)の領域における実験心理学研究によるアプローチを採用し、心の働きに関わる新たな事実や法則の発見を行う研究について、自らテーマを選び、研究計画を立案し、実験の準備を行い、実験を実施し、データの解析を行い、結果の解釈を行い、論文を作成する。 |
授業のねらい・到達目標 | この科目は文理学部(学士(心理学)のDP4・5及びCP4・5に対応している。つまり、資料や事象を注意深く観察し,問題点を発見し,心理学を活かしながら解決策を提案することができるという能力、及び心理学に解決が託された 課題について,情報を収集・分析し,課題を明確にした上で,解決に向けて挑戦することができるという能力を育成することが目標となる。(A-4-4)(A-5-4)。 |
授業の方法 | 授業の形式:[卒業論文・研究] オンデマンド型の遠隔授業に,同時双方向型授業と課題研究を組み合わせて授業を行う。授業はあらかじめ3年時に卒論作成の意思を示したものには指示したように、自分の関心のテーマに関わる下準備をしておくこと(専門書、論文等の読み込み)。本人が決定した研究テーマに即した研究計画を立案する。その研究計画に沿った実際の実験の準備を行い、実験を実施する。卒業論文作成に関わる質問等は主にBlackboardによって行うこととする。課題の提出方法、フィードバック方法等については、授業開始時に提示する。 |
授業計画 | |
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1 |
3年時に指示したように研究テーマについて説明・議論を行う(A-4-4, A-4-5)。
【事前学習】当該領域の研究テーマに即した専門書を読み疑問点をまとめる。 (5時間) 【事後学習】授業で行った議論やさらなる研究資料に関して、読み、知識を整理する。 (5時間) |
2 |
前回の事後学習の成果を報告する。その後、其の内容について議論し、具体的な方法について検討する(A-4-4, A-4-5)。
【事前学習】当該領域の研究テーマに即した専門書(論文)を読み疑問点をまとめること。 (5時間) 【事後学習】自分の研究で採用する研究計画を具体化すること。 (5時間) |
3 |
第2回で指示した研究計画の調査に関する結果の報告と議論を行う(A-4-4, A-4-5)。
【事前学習】具体的研究方法についてのいくつかの案を作成する。 (5時間) 【事後学習】実験方法に関する、具体的方法についてデザインする。 (5時間) |
4 |
実験方法に関する議論(実験参加者、使用機材、使用刺激、記録する反応、実験手続き、データの解析方法について)を行い,各項目に関する詳細な説明を文書化する(A-4-4, A-4-5)。
【事前学習】実験を構成する各項目について、具体的な方法を整理し、文書化しておくこと。 (5時間) 【事後学習】各実験方法の項目に関して、研究法に関する問題点がないかどうか、詳細にチェックする。 (5時間) |
5 |
実験参加者の募集方法に関する文書を作成する(A-4-4, A-4-5)。使用機材の操作の学習。実際の実験手続きの履行等を行い、実際に実験が可能かどうかを確認する(A-4-4, A-4-5)。
【事前学習】刺激作成に何が必要なのか、リストアップしておくこと。 (5時間) 【事後学習】作成刺激の計画に問題なければ、実際の刺激作成にかかる時間等を計算し、複雑な刺激作成の場合には作成に必要な日数等を計算しておくこと。 (5時間) |
6 |
刺激の作成を行う(A-4-4, A-4-5)。特に日常シーンを使用したスライド等を作成する場合には、その場所、対象等によっては数日かかることもあるので、その時間等も考えて計画を立てること。
【事前学習】刺激作成の現場等を下見しておくこと。場合によっては屋外の特定の場所(駅、公園、など)での撮影が必要になるので、下見をしておくこと。 (5時間) 【事後学習】実際に下見した場所を撮影した場合、それらの刺激の出来具合をチェックしておくこと。 (5時間) |
7 |
刺激の作成から構成へと準備を行う。具体的には,刺激のシリーズをランダムにするのか、それとも固定のストーリーラインのものにするのか等について議論する(A-4-4, A-4-5)。
【事前学習】刺激の提示方法等について考察しておくこと。 (5時間) 【事後学習】刺激の提示順序が決まったら、従属変数としての行動の測定と記録方法を考察しておくこと。 (5時間) |
8 |
従属変数としての行動指標について議論し、指標を決定する(A-4-4, A-4-5)。さらに、得られる実験データに関する整理法について議論する(A-4-4, A-4-5)。
【事前学習】記録し、解析する行動指標について考察しておくこと。さらに統計的手法についてもどの方法を採用するのか考察しておくこと。 (5時間) 【事後学習】データの分析方法に関して、いくつかの方法とその結果の表現方法について学習しておくこと。 (5時間) |
9 |
先行研究との相違点やその実験結果から何が主張できるのか、仮説や理論的考察の事前の検討を行う(A-4-4, A-4-5)。
【事前学習】先行研究の問題点、卒論実験を行うことでどのような知識が得られるのか、実験方法の観点から考察しておくこと。 (5時間) 【事後学習】実験結果からの妥当な推論がどのようなものになるのか思考実験を行っておくこと。 (5時間) |
10 |
実験のために用意した各要因に不具合がないかどうか、実験機材を使用したシミュレーションによって確認する(A-4-4, A-4-5)。
【事前学習】実験のための実験参加者への教示、練習思考の刺激、実際の実験のランを行い、実験ができることを確認する。 (5時間) 【事後学習】予備実験の実施に向けた参加者の募集を行い、予備実験のための参加者人数を確定する。 (5時間) |
11 |
実際の予備実験に関わる募集の文章の作成を行い、さらに参加者募集の手続きを決める(A-4-4, A-4-5)。参加者への説明文の作成を行う(A-4-4, A-4-5)。
【事前学習】予備実験のデータ収集と解析の復習を行う。 (5時間) 【事後学習】実験のプログラムを走らせ,実験が可能な状態にしておくこと。 (5時間) |
12 |
予備実験を行う(A-4-4, A-4-5)。授業時間だけでは時間が不足するので、事前、事後の学習時間を利用して、予備実験を行うこと。
【事前学習】実験の準備を行い、実際に実験を走らせてみること。できれば予備データも記録しておくこと。 (5時間) 【事後学習】実験データの解析を実際に行ってみる。統計解析ソフトによる場合にはそれを使用しての解析を行い、結果をプリントアウトしておくこと。 (5時間) |
13 |
引き続き予備実験を行う(A-4-4, A-4-5)。ここでも授業時間だけでは時間が不足するので、事前、事後の学習時間を利用して、予備実験を行うこと。
【事前学習】データの解析の方法の検討を行いつつ,予備実験を進める。 (5時間) 【事後学習】解析結果から本実験に関して、修正点がないかどうか検討を加えること。 (5時間) |
14 |
得られた予備実験のデータから、事前に立てられた仮説が支持される可能性があるのかどうか、データをチェックする(A-4-4, A-4-5)。
【事前学習】予備実験の続きを行う。 (5時間) 【事後学習】データ解析を行う。 (5時間) |
15 |
本実験の準備を行う(A-4-4, A-4-5)。
【事前学習】本実験開始に必要なすべての事項の確認を行っておくこと。 (5時間) 【事後学習】予備実験に参加した実験参加者の内省報告を整理し,問題点の有無を確認し,問題がある場合にはその対応策を考えること。 (5時間) |
16 |
本実験開始のための参加者の募集について準備する(A-4-4, A-4-5)。合わせて、実験の準備が完全かどうか、実験室にて全てのプロセスをチェックする(A-4-4, A-4-5)。基本的に参加者の人数を決定するアルゴリズムを使用して、人数を確定すること。
【事前学習】実験にかかる時間を測定し、実験の計画をカレンダーにしておくこと。 (5時間) 【事後学習】一人当たりの実験にかかる時間かける人数で、実験室を抑えておくこと。 (5時間) |
17 |
本実験を実施する(A-4-4, A-4-5)。
【事前学習】通常、一人当たり1時間から2時間の実験になるので、それかける人数(二十人から三十人)を抑えておく。 (5時間) 【事後学習】実験結果を整理しておく。個人別のデータ解析が必要であればそれを行う。 (5時間) |
18 |
本実験を実施する(A-4-4, A-4-5)。
【事前学習】実験データの確認 (5時間) 【事後学習】次の実験のための準備 (5時間) |
19 |
本実験を実施する(A-4-4, A-4-5)。
【事前学習】実験データの確認 (5時間) 【事後学習】次の実験のための準備 (5時間) |
20 |
本実験を実施する(A-4-4, A-4-5)。
【事前学習】実験データの確認 (5時間) 【事後学習】次の実験のための準備 (5時間) |
21 |
本実験を実施(A-4-4, A-4-5)する。
【事前学習】実験データの確認 (5時間) 【事後学習】次の実験のための準備 (5時間) |
22 |
本実験を実施する(A-4-4, A-4-5)
【事前学習】実験データの確認 (5時間) 【事後学習】次の実験のための準備 (5時間) |
23 |
本実験を実施する(A-4-4, A-4-5)。
【事前学習】実験データの確認 (5時間) 【事後学習】次の実験のための準備 (5時間) |
24 |
データ解析 ここでは記述統計に関する解析を行う(A-4-4, A-4-5)。
【事前学習】使用統計解析に関する資料を読み、内容を理解しておくこと。 (5時間) 【事後学習】解析結果に関する考察をしておくこと。 (5時間) |
25 |
データ解析 ここでは推測統計の解析を行う(A-4-4, A-4-5)。
【事前学習】推測統計に関する資料を読み、解析の意味を考えておくこと。 (5時間) 【事後学習】データと仮説との関係がどのようになっているのかを明らかにしておくこと (5時間) |
26 |
論文作成の指導を行う(方法)(A-4-4, A-4-5)。
【事前学習】論文の方法部分に関する記述を行っておくこと。 (5時間) 【事後学習】指導の結果から書き換えがある場合にはその箇所を検討し、書き換えること。 (5時間) |
27 |
論文作成の指導を行う(結果)(A-4-4, A-4-5)。
【事前学習】論文の結果部分に関する記述を行っておくこと。 (5時間) 【事後学習】指導の結果から書き換えがある場合にはその箇所を検討し、書き換えること。 (5時間) |
28 |
論文作成の指導を行う(序論)(A-4-4, A-4-5)。
【事前学習】論文の序論部分に関する記述を行っておくこと。 (5時間) 【事後学習】指導の結果から書き換えがある場合にはその箇所を検討し、書き換えること。 (5時間) |
29 |
論文の作成指導を行う(考察と結論)(A-4-4, A-4-5)。
【事前学習】論文の結果と考察部分に関する記述を行っておくこと。 (5時間) 【事後学習】指導の結果から書き換えがある場合にはその箇所を検討し、書き換えること。 (5時間) |
30 |
論文の作成指導を行う(要旨の作成方法に関する検討)(A-4-4, A-4-5)。
【事前学習】要旨の形式に従って要旨を作成しておくこと。 (5時間) 【事後学習】指導によって指摘された点を改正し、完成原稿を作成すること。 (5時間) |
その他 | |
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教科書 | 日本心理学会 『日本心理学会 執筆投稿の手引き(2015改訂版)』 金子書房 2015年 第2版 卒論では実際には英文論文を数本以上を読むことになるので、卒論作成者の研究テーマに応じて読むべき論文が異なる。実際に授業が開始された折に、それらの論文を読むことになる。 |
参考書 | 適宜プリントを配布する |
成績評価の方法及び基準 | 卒業論文及び口述試験によって評価する(100%) |
オフィスアワー | 水曜 12:10~13:00 上記以外の時間帯はメールで質問を受け付ける(連絡先は初回授業で提示)。 |