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日本史特殊講義5

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令和2年度以降入学者 日本史特殊講義5
教員名 村井章介
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
科目群 史学専攻
学期 前期 履修区分 選択必修
授業の形態 対面授業 
(対面が困難な場合、Zoom授業も併用する)
BlackboardコースID:20213666
授業概要 伊達家『塵芥集』から中世社会を読む
陸奥の戦国大名伊逹稙宗が天文5年(1536)に作った戦国家法(分国法ともいう)である『塵芥集』は、全171箇条と最大の条数をもつ。これを逐条的に読んで、文意を考える。法文は基本的に仮名書き(濁点なし)なので、まずどういう漢字を宛てるかから解釈は始まる。さらに、先行研究における解釈(とくに教科書2における勝俣鎮夫、教科書3における桜井英治・清水克行のもの)を批判的に検討しつつ、参加者全員で議論する。
授業のねらい・到達目標 『塵芥集』の文意を正確に把握することを通じて、現代とはまったく異なる東北地方の中世社会の様相に想像を馳せ、過去を認識する能力と感覚を身につける。同一条文につき複数の解釈可能性を察知する能力を養う。
授業の方法 授業の形式:【講義】
基本的に、『塵芥集』各条文の音読、逐語訳を基本とし、それが終った後、法典全体や他の条文、御成敗式目等他法典との関係、法文に表れた中世社会の姿などについて、担当者による自由発表を行なう。発表者は原則として1回につき1人。各回の該当部分について、『戦国法の読み方』で議論がなされていれば、その内容を披露する。
『戦国法の読み方』の回では、担当部分の要約、論点の批判的な紹介、異なった解釈の可能性についての議論、などを行なう。
参加者の希望次第で、授業時間外に福島県で現地調査を行なう。

*履修者は初回講義開始までにBlackboardのコース登録をすること。受講者への連絡はBlackboardの“連絡事項”欄に掲示する場合もあるので随時確認すること。
授業計画
1 イントロダクション(テキスト及び講義方法の解説)、受講生自己紹介、幹事選出
【事前学習】テキストに目を通しておく (2時間)
【事後学習】塵芥集につき概要を把握する (2時間)
2 塵芥集 第147~148条の講読
各回の担当者だけでなく、全員が該当部分を予め読んできて、当日の発言を準備しておく。
【事前学習】当該条文の解釈についての予習 (2時間)
【事後学習】当該条文の解釈についての復習 (2時間)
3 塵芥集 第149~150条の講読
各回の担当者だけでなく、全員が該当部分を予め読んできて、当日の発言を準備しておく。
【事前学習】当該条文の解釈についての予習 (2時間)
【事後学習】当該条文の解釈についての復習 (2時間)
4 塵芥集 第151~152条の輪読
各回の担当者だけでなく、全員が該当部分を予め読んできて、当日の発言を準備しておく。
【事前学習】当該条文の解釈についての予習 (2時間)
【事後学習】当該条文の解釈についての復習 (2時間)
5 塵芥集 第153~156条の輪読
各回の担当者だけでなく、全員が該当部分を予め読んできて、当日の発言を準備しておく。
【事前学習】当該条文の解釈についての予習 (2時間)
【事後学習】当該条文の解釈についての復習 (2時間)
6 塵芥集 第157~160条の輪読
各回の担当者だけでなく、全員が該当部分を予め読んできて、当日の発言を準備しておく。
【事前学習】当該条文の解釈についての予習 (2時間)
【事後学習】当該条文の解釈についての復習 (2時間)
7 戦国法の読み方Ⅰの検討
各回の担当者だけでなく、全員が該当部分を予め読んできて、当日の発言を準備しておく。
【事前学習】対象書を批判的に読んでおく (2時間)
【事後学習】戦国法についての自分なりのイメージを作る (2時間)
8 戦国法の読み方Ⅱの検討
各回の担当者だけでなく、全員が該当部分を予め読んできて、当日の発言を準備しておく。
【事前学習】対象書を批判的に読んでおく (2時間)
【事後学習】戦国法についての自分なりのイメージを作る (2時間)
9 塵芥集 第161~163条の輪読
各回の担当者だけでなく、全員が該当部分を予め読んできて、当日の発言を準備しておく。
【事前学習】当該条文の解釈についての予習 (2時間)
【事後学習】当該条文の解釈についての復習 (2時間)
10 塵芥集 第164~166条の輪読
各回の担当者だけでなく、全員が該当部分を予め読んできて、当日の発言を準備しておく。
【事前学習】当該条文の解釈についての予習 (2時間)
【事後学習】当該条文の解釈についての復習 (2時間)
11 塵芥集 第167条の輪読
各回の担当者だけでなく、全員が該当部分を予め読んできて、当日の発言を準備しておく。
【事前学習】当該条文の解釈についての予習 (2時間)
【事後学習】当該条文の解釈についての復習 (2時間)
12 塵芥集 第168~169条の輪読
各回の担当者だけでなく、全員が該当部分を予め読んできて、当日の発言を準備しておく。
【事前学習】当該条文の解釈についての予習 (2時間)
【事後学習】当該条文の解釈についての復習 (2時間)
13 塵芥集 第170~171条の輪読
各回の担当者だけでなく、全員が該当部分を予め読んできて、当日の発言を準備しておく。
【事前学習】当該条文の解釈についての予習 (2時間)
【事後学習】当該条文の解釈についての復習 (2時間)
14 戦国法の読み方Ⅲの検討
各回の担当者だけでなく、全員が該当部分を予め読んできて、当日の発言を準備しておく。
【事前学習】対象書を批判的に読んでおく (2時間)
【事後学習】戦国法についての自分なりのイメージを作る (2時間)
15 戦国法の読み方Ⅳの検討
各回の担当者だけでなく、全員が該当部分を予め読んできて、当日の発言を準備しておく。
【事前学習】対象書を批判的に読んでおく (2時間)
【事後学習】戦国法についての自分なりのイメージを作る (2時間)
その他
教科書 佐藤進一・池内義資・百瀬今朝雄 『日本中世史料集 第三巻 武家家法Ⅰ』 岩波書店 1965年 第1版
石井進・石母田正・笠松宏至・勝俣鎮夫・佐藤進一 『中世政治社会思想 上 (日本思想大系21)』 岩波書店 1972年 第1版
桜井英治・清水克行 『戦国法の読み方 伊逹稙宗と塵芥集の世界』 高志書院 2014年 第1版
日本中世史料集 第三巻 武家家法Ⅰと中世政治社会思想 上は教員がコピーを準備。
戦国法の読み方は学生が購入(2500円+税)
参考書 村井章介 『テキスト分析からみた甲州法度の成立過程』 武田史研究54号 2016年
村井章介 『甲州式目(松平文庫本)校訂原文・注釈・現代語訳』 大学院紀要(立正大学大学院文学研究科)34号 2018年
成績評価の方法及び基準 レポート(60%)、授業参画度:発表資料の充実度と議論参加の積極度(40%)
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