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令和2年度以降入学者 | 東洋史特殊講義2 | ||||
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教員名 | 須江隆 | ||||
単位数 | 2 | 課程 | 前期課程 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 史学専攻 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | オンデマンド型の遠隔授業(12回)と課題研究(3回)を組み合わせる。 BlackboardコースID:20213671 |
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授業概要 | 南宋・洪邁『夷堅志』史料解析研究というテーマで授業をおこなう。中国宋代の時代性をより深く追究するために、当時の社会における日常性を把握する上で極めて有効な史料である筆記史料『夷堅志』に着目し、幾つかの『夷堅志』所収の逸話を選読することを通じて、宋代社会の日常生活の特質の解明を目指す。 |
授業のねらい・到達目標 | 筆記史料読解と訳注稿の作成を通じて、中国宋代社会への理解力と漢文史料解析能力の向上を目的とする。 ① 『夷堅志』の史料性と史的研究への可能性について具体的に説明できる。 ② 中国宋代の時代性と日常性について概説できる。 ③ 漢語史料解析を中心とした中国前近代史の研究手法を実践できる。 |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】 遠隔授業ではBlackboardを用い、音声付きのPowerPoint資料教材(1回につき20分程度×2本)や授業用資料を後学期の授業実施日(15回)に配信する。受講者はそれらの教材を視聴・読解して学修し、課題(訳注稿)を期日までに所定の方法で提出すること。なお、Blackboardの「掲示板」機能を使って質疑応答や受講者同士の議論の機会を提供する。また13回目・14回目は課題研究を主とし、最終的レポート課題の説明と作成に向けたポイントの解説を行い、質疑応答をBlackboardの「掲示板」機能を使って行う。最終レポート課題は、15回目の授業終了後に提出してもらう。 *履修者は初回講義開始までにBlackboardのコース登録をすること。受講者への連絡はBlackboardの“連絡事項”欄に掲示するので随時確認すること。 |
履修条件 | 漢文史料の読解に関する知識をある程度有していること。また東洋史特殊講義3(2020年度前期)を受講していることが望ましい。 |
授業計画 | |
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1 |
授業ガイダンス(オンデマンド型授業) 授業のテーマや到達目標及び授業の方法について説明する。 【事前学習】シラバスに一通り目を通してくること。 (1時間) 【事後学習】配信教材を繰り返し視聴し、授業のねらいと到達目標への理解を深めておくこと。 (2時間) |
2 |
『夷堅志』史料読解・訳注稿作成に向けて(オンデマンド型授業) 『夷堅志』所収の逸話を解読するのに必要な辞書、工具書などを解説する。また訳注稿作成のポイントについても解説をする。 【事前学習】「東洋史特殊講義1(2021年度前期)」で配信した第3回及び第4回の視聴教材に一通り目を通しておくこと。 (2時間) 【事後学習】各受講者が『夷堅志』史料読解に関する準備を進めること。 (2時間) |
3 |
『夷堅志』選読Ⅰ(オンデマンド型授業) 「虞主簿」上(夷堅支甲巻第三)読解 【事前学習】配信した筆記史料読解用のテキストを予習しておくこと。 (2時間) 【事後学習】訳注稿提出に向けた作業を、受講者各自が段階的に進めていくこと。 (2時間) |
4 |
『夷堅志』選読Ⅱ(オンデマンド型授業) 「虞主簿」下(夷堅支甲巻第三)読解 【事前学習】配信した筆記史料読解用のテキストを予習しておくこと。 (2時間) 【事後学習】訳注稿1を完成させ提出すること。 (2時間) |
5 |
『夷堅志』選読Ⅲ(オンデマンド型授業) 「虞主簿」(夷堅支甲巻第三)解析・解説 【事前学習】各受講者が作成した訳注稿1に目を通して解析すること。 (2時間) 【事後学習】配信教材を繰り返し視聴し、訳注稿1の修正をおこなうこと。 (2時間) |
6 |
『夷堅志』選読Ⅳ(オンデマンド型授業) 「王宣太尉」上(夷堅支甲巻第三)読解 【事前学習】配信した筆記史料読解用のテキストを予習しておくこと。 (2時間) 【事後学習】訳注稿提出に向けた作業を、受講者各自が段階的に進めていくこと。 (2時間) |
7 |
『夷堅志』選読Ⅴ(オンデマンド型授業) 「王宣太尉」中(夷堅支甲巻第三)読解 【事前学習】配信した筆記史料読解用のテキストを予習しておくこと。 (2時間) 【事後学習】訳注稿提出に向けた作業を、受講者各自が段階的に進めていくこと。 (2時間) |
8 |
『夷堅志』選読Ⅵ(オンデマンド型授業) 「王宣太尉」下(夷堅支甲巻第三)読解 【事前学習】配信した筆記史料読解用のテキストを予習しておくこと。 (2時間) 【事後学習】訳注稿2を完成させ提出すること。 (2時間) |
9 |
『夷堅志』選読Ⅶ(オンデマンド型授業) 「王宣太尉」(夷堅支甲巻第三)解析・解説 【事前学習】各受講者が作成した訳注稿2に目を通して解析すること。 (2時間) 【事後学習】配信教材を繰り返し視聴し、訳注稿2の修正をおこなうこと。 (2時間) |
10 |
『夷堅志』選読Ⅷ(オンデマンド型授業) 「熊二不孝」上(夷堅支甲巻第三)読解 【事前学習】配信した筆記史料読解用のテキストを予習しておくこと。 (2時間) 【事後学習】訳注稿提出に向けた作業を、受講者各自が段階的に進めていくこと。 (2時間) |
11 |
『夷堅志』選読Ⅸ(オンデマンド型授業) 「熊二不孝」下(夷堅支甲巻第三)読解 【事前学習】配信した筆記史料読解演習用のテキストを予習しておくこと。 (2時間) 【事後学習】訳注稿3を完成させ提出すること。 (2時間) |
12 |
『夷堅志』選読Ⅹ(オンデマンド型授業) 「熊二不孝」(夷堅支甲巻第三)解析・解説 【事前学習】受講者が作成した訳注稿3に目を通して解析すること。 (2時間) 【事後学習】配信教材を繰り返し視聴し、訳注稿3の修正をおこなうこと。 (2時間) |
13 |
最終レポート課題の説明と課題作成に向けて(課題研究)
【事前学習】これまでの学修内容を振り返っておくこと。 (2時間) 【事後学習】最終レポート課題の作成に取りかかること。 (2時間) |
14 |
最終レポート課題作成に向けた質疑応答(課題研究)
【事前学習】『夷堅志』選読部分の完全訳注稿作成にあっての疑問点を見出してくること。 (2時間) 【事後学習】質疑応答の内容を整理し、最終レポート課題を作成すること。 (2時間) |
15 |
授業の総括と振り返り(オンデマンド型授業)
【事前学習】シラバスを参照し、授業の到達目標を確認しておくこと。最終レポート課題の完成に向けた作業を継続すること。 (3時間) 【事後学習】授業の到達目標の達成度を自己点検し、最終レポート課題を完成させて提出すること。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 授業で使用する視聴教材や諸資料、筆記史料読解用テキストををBlackboardで配信する。 |
参考書 | 参考書、辞書・工具書類等については、視聴教材で随時紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:最終レポート課題(40%)、授業参画度:訳注稿1、訳注稿2、訳注稿3(60%) 授業参画度は、訳注稿1、訳注稿2、訳注稿3の内容(各20%)で評価する。 |
オフィスアワー | Blackboardを通じての質問には直接回答するか、音声授業の際に回答する。 |