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古典文学基礎研究4

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令和2年度以降入学者 古典文学基礎研究4
教員名 梶川信行
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
科目群 国文学専攻
学期 前期 履修区分 選択必修
授業の形態 同時双方向型。ZOOMを使用する。
BlackboardコースID:20213736
授業概要 『古事記』上巻の注釈作業を行なう。
『語文』に、「教室で読む古事記神話」という注釈を連載しているが、その注釈の継続に主体的に参加する形で『古事記』を学ぶとともに、古典の注釈とはどう行なうべきものなのかを考える。
授業のねらい・到達目標 注釈とは、古典研究の出発点であり、終着点でもあると言われる。『古事記』の神話を考える上でも、その本文をきちんと理解するためには、注釈という方法が有効である。現在進めている注釈作業に、直接参加することを通して、『古事記』の本文を注意深く読み解くことができるようになることが、その目標である。また、そうした作業を通して、古典研究の基礎を身につけることも目標の一つである。
授業の方法 授業の形式:【演習】
校本の確認、用例の調査、語注の作成などを通して、『古事記』の上巻を慎重に読んで行く。
半期の授業では、上巻全体を読み通すことは不可能だが、語注という作業を通して、より深く読むことを求めたい。
フィードバック方法等については、授業内で指示する。
授業計画
1 ガイダンス まずはBlackboardに登録し、「連絡事項」を確認すること。
諸注釈書と校本に関する説明と確認 「天地初発」を中心に
【事前学習】『古事記』の上巻を通読し、その概要を理解する。 (2時間)
【事後学習】『古事記』にはどのような注釈書があるか、図書館などで確認する。 (2時間)
2 「神世七代」の本文について、『校本古事記』で確認する。
【事前学習】「語文」162輯の注釈を読んで、疑問点を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】この日確認した本文の問題点を整理する。 (2時間)
3 「おのごろ島」の注釈を考える。
【事前学習】「語文」163輯の注釈を読んで、疑問点を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】疑問点があれば、それについて調べ直す。 (2時間)
4 「キミ二神の結婚」の注釈を考える。
【事前学習】「語文」163輯の注釈を読んで、疑問点を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】疑問点があれば、それについて調べ直す。 (2時間)
5 「国生み」の注釈1 本文の校異を確認する。
【事前学習】「語文」164輯を読んで、疑問点を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】疑問点があれば、それについて調べ直す。 (2時間)
6 「国生み」の注釈2 書き下し文を作る。
【事前学習】「語文」164輯を読んで、疑問点を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】疑問点があれば、それについて調べ直す。 (2時間)
7 「国生み」の注釈3 語注を検討する。
【事前学習】「語文」164輯を読んで、疑問点を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】疑問点があれば、それについて調べ直す。 (2時間)
8 「神生み」の注釈1 本文の校異を確認する。
【事前学習】「語文」165輯を読んで、疑問点を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】疑問点があれば、それについて調べ直す。 (2時間)
9 「神生み」の注釈2 書き下し文を作る。
【事前学習】「語文」165輯を読んで、問題点を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】疑問点があれば、それについて調べ直す。 (2時間)
10 「神生み」の注釈3 語注を検討する。
【事前学習】「語文」165輯を読んで、問題点を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】疑問点があれば、それについて調べ直す。 (2時間)
11 「火神斬殺」の注釈1 本文の校異を確認する。
【事前学習】「語文」166輯を読んで、問題点を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】疑問点があれば、それについて調べ直す。 (2時間)
12 「火神斬殺」の注釈2 書き下し文を作る。
【事前学習】「語文」166輯を読んで、問題点を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】疑問点があれば、それについて調べ直す。 (2時間)
13 「火神斬殺」の注釈3 語注を検討する。
【事前学習】「語文」166輯を読んで、問題点を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】疑問点があれば、それについて調べ直す。 (2時間)
14 「火神斬殺」の注釈4 余滴について議論する。
【事前学習】「語文」166輯を読んで、問題点を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】疑問点があれば、それについて調べ直す。 (2時間)
15 決定稿を作る。
【事前学習】複数の注釈書を読んで、疑問点を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】提出できる原稿を作成する。 (2時間)
その他
教科書 学術的に信頼性の高いものであれば、何でもよい。判断がつかない場合は、メールで相談。
『語文』の注釈が手に入らない場合、希望があれば、PDFで送信する。
参考書 中村啓信 『新版古事記 現代語訳付き』 角川書店 2009年
『校本古事記』をはじめ、多くの注釈書・論文などに目を通すことになるが、それについて適宜指示する。
成績評価の方法及び基準 レポート(50%)、授業参画度(50%)
授業参画度は,毎回の報告等で評価します。
オフィスアワー 月・木・金の授業以外の時間。
メールで逐次受けつける。

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