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文化社会学理論基礎研究

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令和2年度以降入学者 文化社会学理論基礎研究
教員名 好井裕明
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
科目群 社会学専攻
学期 前期 履修区分 選択必修
授業の形態 オンデマンド型(Blackboardを通じた学習資料配信)で行います。
Blackboard ID;20213829 ⇒ 水曜4時限
授業概要 多様な社会問題や文化現象を捉える社会学理論と質的研究方法を理解し、具体的な現実分析をめざして、その基本的な知を習得するために、二冊のテキストを指定し、それを精読する。なお本研究は、後期の私の「演習」と連動しており、この科目の受講も必須である。
授業のねらい・到達目標 受講生各自の問題関心を具体的な質的調査研究で展開させ、質的調査研究を実践するうえで、必須な知識とセンスの習得が目標である。そしてこの習得は修士論文を執筆するうえで必須の営みである。
授業の方法 授業の形式:【講義】
毎回講義内容を概説し、それをもとに二冊のテキスト(『「あたりまえ」を疑う社会学』=テキスト➀、『違和感から始まる社会学』=テキスト➁)の該当部分を各自が精読する。講義内容に関連する小レポート課題を10回提示し、受講生は課題をこなしてほしい。各課題については、小レポート内容を見たのち、次の講義で解説を加える。最後に別の課題図書を指定し、それを精読したのち、内容について「自由な意見感想のレポート(2000字)」を課す。
授業計画
1 社会問題および文化現象の質的研究の概説
【事前学習】受講生各自は問題関心をまとめておく(A4で1枚)。 (2時間)
【事後学習】テキスト➀「はじめに」を読む。 (2時間)
2 『「あたりまえ」を疑う社会学』:数字でどこまで語れるか、はいりこむ
【事前学習】前回の講義内容を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】テキスト➀第1章、第2章を読む。 (2時間)
3 『「あたりまえ」を疑う社会学』:あるものになる、と課題➀の解説
【事前学習】前回の講義内容を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】テキスト➀第3章を読む。 (2時間)
4 『「あたりまえ」を疑う社会学』:聞き取る、と課題➁の解説
【事前学習】前回の講義内容を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】テキスト➀第4章を読む。 (2時間)
5 『「あたりまえ」を疑う社会学』:語りだす、と課題➂の解説
【事前学習】前回の講義内容を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】テキスト➀第5章を読む。 (2時間)
6 『「あたりまえ」を疑う社会学』:「あたりまえ」を疑う、と課題➃の解説
【事前学習】前回の講義内容を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】テキスト➀第6章を読む。 (2時間)
7 『「あたりまえ」を疑う社会学』:「普通であること」の権力、と課題➄の解説
【事前学習】前回の講義内容を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】テキスト➁「はじめに」を読む。 (2時間)
8 『違和感から始まる社会学』:日常性をどう考えるか、と課題➅の解説
【事前学習】前回の講義内容を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】テキスト➁第1章を読む。 (2時間)
9 『違和感から始まる社会学』:フィールドワークをすること、と課題➆の解説
【事前学習】前回の講義内容を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】テキスト➁第2章、第3章を読む。 (2時間)
10 『違和感から始まる社会学』:日常性のフィールドワーク(リア充、スマホ、介助、TVCM)と課題➇の解説
【事前学習】前回の講義内容を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】テキスト➁第4章を読む。 (2時間)
11 『違和感から始まる社会学』:日常性のフィールドワーク(医療、薬害HIV、地域猫活動)と課題➈の解説
【事前学習】前回の講義内容を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】テキスト➁第5章を読む。 (2時間)
12 『違和感から始まる社会学』:日常生活批判のフィールドワークへ、と課題➉の解説
【事前学習】前回の講義内容を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】テキスト➁第6章を読む。 (2時間)
13 各自の問題関心に関連する文献精読:社会学的文献の検討
【事前学習】受講生各自は問題関心(A4一枚)をまとめておく (2時間)
【事後学習】各自に指示した文献を入手し精読する。 (2時間)
14 各自の問題関心に関連する文献精読:文献に関する質疑およびさらなる解説
【事前学習】指示された文献をさらに精読する。 (2時間)
【事後学習】文献内容を批判的に検討する。 (2時間)
15 精読した文献について自由な意見感想レポートの作成:作成上の注意の指示
【事前学習】問題関心にもとづくレポートを構想する。 (2時間)
【事後学習】最終課題レポートを執筆する。 (2時間)
その他
教科書 好井裕明 『「あたりまえ」を疑う社会学』 光文社新書 2006年 第11版
好井裕明 『違和感から始まる社会学』 光文社新書 2014年 第4版
テキストは授業で使用するので、受講生は必ず購入してください。
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 レポート:最後の課題レポート(2000字)のことです。(50%)、授業内テスト:授業内で実施する小課題レポート10回のことです。(50%)
授業内小課題レポートで授業内容がどれくらい身についているかを確認します。そのうえで、各自の問題関心に関連する文献読破レポートで、いかに自らの問題関心を洗練させ、修士論文展開や実際の執筆に役立てているのかを評価の基準とします。
オフィスアワー Blackboardやメールでの対応とします。質問の方法等は、配信の中で指示します。

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