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令和元年度以前入学者 | 人文地理学概論2 | ||||
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教員名 | 清水和明 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | コース科目 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 必修 |
授業の形態 | 遠隔授業(Zoomによる同時双方型授業) Blackboard ID:20213523 |
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授業概要 | 地理学は研究手法に基づいて,系統地理学と地誌学に分かれ,系統地理学は対象とする現象に応じて,自然地理学と人文地理学に細分化する。本授業では,人文地理学の観点から我々の生活の舞台である都市や村落の形態的な特徴,現代世界の生活文化,地域問題の現状について学ぶ。これによって人文地理学の研究領域について理解を深め,それらを体系的に説明できる能力を身につけることを授業の目標とする。 |
授業のねらい・到達目標 | 空間スケールでの現象の多様性と相互関係性を考察する能力を習得する。 社会・文化の地域差について理解を深め,それらを尊重する姿勢を身につける。 現代世界の地域問題を人文地理学の見方・考え方を基づいて考察できるようになる。 |
授業の方法 | 授業の形式:講義 zoomを利用した同時双方型で進めます。 (時間割どおりの時間に実施します) 授業で使用する資料はBlackboardにアップロードします。 この資料の内容に基づいて授業を進めます。 |
履修条件 | 授業に関する連絡はblackboardから行います。必ずblackboardの登録にしてください。 初回授業に必ず参加すること。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス―人文地理学とはどんな学問か―
【事前学習】シラバスを読み,講義内容を確認すること (2時間) 【事後学習】地図帳を利用して,地名・位置を把握しておくこと (2時間) |
2 |
人文地理学の主要な概念―地域,空間,場所,環境,景観―
【事前学習】系統地理学と地誌学の特徴について調べてくること (2時間) 【事後学習】授業で扱った概念に加え,地域や景観の概念について調べ,特徴をまとめること (2時間) |
3 |
地域と景観(1)都市の機能と生活
【事前学習】日本の都市と欧米の都市の違いを整理してくること (2時間) 【事後学習】都市の機能や立地の特徴についてまとめておくこと (2時間) |
4 |
地域と景観(2)都市問題の特徴
【事前学習】身近な都市で起こっている問題を調べること (2時間) 【事後学習】都市問題の発生要因を自分の言葉でまとめておくこと (2時間) |
5 |
地域と景観(3)村落の機能と生活
【事前学習】日本の代表的な村落の形態について調べてくること (2時間) 【事後学習】村落の機能や立地の特徴についてまとめておくこと (2時間) |
6 |
地域と景観(4)農村問題の特徴
【事前学習】日本の農村地域における人口減少について調べておくこと (2時間) 【事後学習】田園回帰や関係人口の現状について調べておくこと (2時間) |
7 |
地域と景観(5)―過去の景観の復元―
【事前学習】身近な地域の旧版地形図と最新の地形図を比較し,その違いをまとめてくること (2時間) 【事後学習】事前学習でわからなかったことを統計や資料に基づいて補足すること (2時間) |
8 |
地図を読む(1)地形図の読解を通した人間活動の理解(作業)
【事前学習】地形図の基本的な読解について確認しておくこと (2時間) 【事後学習】地形図の読解を行い,その内容をまとめておくこと (2時間) |
9 |
地図を読む(2)統計地図の作成を通した産業・経済の理解(作業)
【事前学習】高校までの教科書を参照し,統計地図の表現方法を確認しておくこと (2時間) 【事後学習】統計地図の適切な表現について,実際に地図を作成し確認すること (2時間) |
10 |
地域と産業(1)―観光行動・観光地の開発―
【事前学習】これまでに行って良かった観光地,悪かった観光地を挙げて,その理由をまとめておくこと (2時間) 【事後学習】近代以降の観光行動の変遷を整理しておくこと (2時間) |
11 |
地域と産業(2)―多様化する観光行動と地域―
【事前学習】コンテンツツーリズムについて,意味を調べておくこと (2時間) 【事後学習】任意の地域を選び,観光と地域の関係についてまとめておくこと (2時間) |
12 |
地域と産業(3)-地域と産業の持続可能性を考える-
【事前学習】各自の出身地の「基幹産業」について調べておくこと (2時間) 【事後学習】持続可能な地域を目指すために必要な視点について,各自の考えをまとめておくこと (2時間) |
13 |
現代の地域問題(1)―地域間格差―
【事前学習】「地域差」と「格差」は何が違うのか,各自の考えをまとめておくこと (2時間) 【事後学習】「格差」の背後にある構造的な問題についてまとめておくこと (2時間) |
14 |
現代の地域問題(2)―地域活性化の現状と課題―
【事前学習】「地域の活性化」のゴールはどのような状態を指すか考えてくること (2時間) 【事後学習】身近な地域を「活性化」させる方法を具体的に考えること (2時間) |
15 |
授業の総括(これまでの復習・解説を行い,授業の理解を深める)
【事前学習】配布資料と各自のノートを見直すこと (2時間) 【事後学習】授業で扱った題材を踏まえ,特定分野(任意)の授業指導案を作成する (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 教科書は使用しません。blackboardにて資料を配信します。 |
参考書 | 上野和彦・椿 真智子・中村康子編著 『地理学基礎シリーズ1 地理学概論』 朝倉書店 2015年 第2版 人文地理学会編 『人文地理学事典』 丸善出版 2013年 森島 済・赤坂郁美・羽田麻美・両角政彦共訳 『マシューズ&ハーバート 地理学のすすめ』 丸善出版 2015年 藤塚吉浩・高柳長直編 『図説 日本の都市問題』 古今書院 2016年 伊藤達也・小田宏信・加藤幸治編著 『経済地理学への招待』 ミネルヴァ書房 2020年 帝国書院編集部編 『新詳資料 地理の研究』 帝国書院 2020年 このほか,授業内で適宜紹介します。 文理学部図書館HPで利用できる電子資料を紹介する予定です。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:小レポート,中間レポート,期末レポートの結果を総合的に判断します(100%) 授業内で具体的な評価項目を説明します。 |
オフィスアワー | メールにて随時受け付けます。 メールの件名は「月1限 質問 学籍番号 氏名」でお願いします。 |
備考 | 日頃より身近な地域の出来事や現代世界の様々な現象や問題について関心を持つように心がけてください。 教職科目ですので「自分ならどう教えるか」ということを絶えず考えながら受講してください。 |