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文学2

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令和元年度以前入学者 文学2
教員名 森田俊吾
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 後期 履修区分 選択
授業の形態 Zoomでの同時双方型授業を基本として行う。

BlackboardコースID:20210098
授業概要 あなたの好きな歌手が、歌詞の中で「わたし」や「ぼく」と言ったとき、その一人称を歌手本人ではなくあなた自身に置き換えて想像してみた経験はありますか? 論説文や随筆に出てくる一人称と比べると、詩や歌詞における「わたし」は、受け手を巻き込んでいく、不思議な働きを持っているように見えます。この授業では、詩において様々な役割を果たしている「わたし」という主体(抒情的主体)の機能に着目していきながら、文学作品の読み方を学んでいきます。
授業のねらい・到達目標 主にフランスを中心とした西洋の近現代の著名な文学作品を翻訳(または対訳)を通して、言語活動における「わたし」と「あなた」のあり方について考えていきます。知識として西洋の文学史的な教養を身につけることはもちろんですが、発話する主体に対する批判的視点を獲得することで、日常会話や、ニュースや広告など普段の生活の中で目にすることばの一人称機能についても目を向けられるようにもしていきます。そして何よりも、様々な文学作品にふれることで、自分にとって大切な「詩のことば」を見つけて、文学的な感性を養うことも目指します。

この科目は文理学部のディプロマポリシーDP1,DP3及びカリキュラムポリシーCP2,CP6に対応しています。
授業の方法 授業の形式【講義】
教員の用意する配布資料を基本教材とした講義形式となります。第一回目でガイダンスで全体的な指示をしたあと、各授業ごとに文学作品を取り上げ、一人称主体に焦点を当てていきながらその特徴を解説していきます。理解を進めるために、私たちの身の回りの言葉を事例として取り上げたり、皆で実例を考えたりもします。授業の性格上、講義形式をとりますが、受講者それぞれに考えてもらいながら進めていくことになります。そのため、授業では積極的な参画が求められます。各授業で学んだこと・考えたことを記録しておき、授業の最後にレポートとしてまとめて提出をしてもらいます。本授業の事前・事後学習は、各2時間の学習を目安とします。なお、課題の提出方法、フィードバック方法等については、授業開始時に提示します。
履修条件 ・初回の講義において成績評価・授業の出席の仕方を説明しますので、Blackboardの資料をダウンロードし、初回の対面授業またはZoom抗議のいずれかに参加するようにしてください。
  ※欠席した人は次の週の講義終了までに担当教員に直接連絡をすれば履修を許可します。作品は、翻訳もしくは対訳で読むため、ある程度外国語(英語・フランス語)の知識はあった方がより理解は深まりますが、授業内で解説をしますので、必須ではありません。
授業計画
1 ガイダンス。Zoomの接続テストを行って、受講者の参加が確実に出来るようにする。授業の進め方について説明し、いくつかの詩を紹介していく(A-2-1)(同時双方型授業)
【事前学習】自分が「詩」だと思うものを考え、身の回りにそれがどの程度あるかを列挙しておく。 (2時間)
【事後学習】配布された資料で取り上げられた作品をよく読み直し、次回授業までに内容の要約・自分の考えを400-800字程度にまとめてくる。 (2時間)
2 「わたし」について歌う詩─抒情詩ジャンルの紹介(A-2-1)(同時双方型授業)
【事前学習】「抒情詩」という言葉の意味について調べてくる。その対義語がなにかも調べておく。 (2時間)
【事後学習】配布された資料で取り上げられた作品をよく読み直し、次回授業までに内容の要約・自分の考えを400-800字程度にまとめてくる。 (2時間)
3 「わたし」と「あなた」の関係性─中世恋愛詩を題材に(A-2-1)(同時双方型授業)
【事前学習】詩とは何か?詩の起源は?などについて調べ、考えてみよう。 (2時間)
【事後学習】配布された資料で取り上げられた作品をよく読み直し、次回授業までに内容の要約・自分の考えを400-800字程度にまとめてくる。 (2時間)
4 呼びかけと「わたし」─ロマン主義的な主体(A-2-1)(同時双方型授業)
【事前学習】ロマン主義とは何か、「自己」、「主体」というキーワードとの関連で、調べてみる。日本語の「ロマンティック」との関連性を調べてみる. (2時間)
【事後学習】配布された資料で取り上げられた作品をよく読み直し、次回授業までに内容の要約・自分の考えを400-800字程度にまとめてくる。 (2時間)
5 「みんな」としての「わたし」─一人称と民主主義(A-2-1)(同時双方型授業)
【事前学習】ヴィクトル・ユゴーの生没年と詩作品のタイトルについて調べてくる。本が手に入るようなら読んできて、自分の好きな一節を探してみる。 (2時間)
【事後学習】配布された資料で取り上げられた作品をよく読み直し、次回授業までに内容の要約・自分の考えを400-800字程度にまとめてくる。 (2時間)
6 群衆の中の「わたし」─現代性における主体の在り処(A-2-1)(同時双方型授業)
【事前学習】シャルル・ボードレールの生没年と代表的な詩作品について調べてくる。本が手に入るようなら読んできて、自分の好きな一節を探してみる。 (2時間)
【事後学習】配布された資料で取り上げられた作品をよく読み直し、次回授業までに内容の要約・自分の考えを400-800字程度にまとめてくる。 (2時間)
7 「わたし」でいたくない「わたし」─ひとりの他者としての一人称(A-2-1)(同時双方型授業)
【事前学習】アルチュール・ランボーの生没年と代表的な詩作品について調べてくる。本が手に入るようなら読んできて、自分の好きな一節を探してみる。 (2時間)
【事後学習】配布された資料で取り上げられた作品をよく読み直し、次回授業までに内容の要約・自分の考えを400-800字程度にまとめてくる。 (2時間)
8 「わたし」自身に話しかける詩─「わたし」と世界の同一化(A-2-1)(同時双方型授業)
【事前学習】ウォルト・ホイットマンの生没年と代表的な詩作品について調べてくる。本が手に入るようなら読んできて、自分の好きな一節を探してみる。 (2時間)
【事後学習】配布された資料で取り上げられた作品をよく読み直し、次回授業までに内容の要約・自分の考えを400-800字程度にまとめてくる。 (2時間)
9 誰のものにも属さない「わたし」─非人称の詩(A-2-2)(同時双方型授業)
【事前学習】「非人称」という言葉の意味について、調べ、いくつかの用法に分類してみる。 (2時間)
【事後学習】配布された資料で取り上げられた作品をよく読み直し、次回授業までに内容の要約・自分の考えを400-800字程度にまとめてくる。 (2時間)
10 過去の「わたし」が未来の「わたし」になるとき─ギヨーム・アポリネールにおける詩人=預言者像(A-2-1)(同時双方型授業)
【事前学習】自分自身または好きな作家が過去に書いた文章と最近書かれた文章の一人称を比較してみて、違いがあるか調べてみる。 (2時間)
【事後学習】配布された資料で取り上げられた作品をよく読み直し、次回授業までに内容の要約・自分の考えを400-800字程度にまとめてくる。 (2時間)
11 語る「わたし」と書く「わたし」─20世紀の小説と一人称(A-2-1)(同時双方型授業)
【事前学習】マルセル・プルーストという作家についてネットなどで調べてみること。 (2時間)
【事後学習】配布された資料で取り上げられた作品をよく読み直し、次回授業までに内容の要約・自分の考えを400-800字程度にまとめてくる。 (2時間)
12 「わたし」の知らない「わたし」─無意識の詩と万人のための詩(A-2-1, A-1-2)(同時双方型授業)
【事前学習】「シュールレアリスム」、「自動手記」という手法や歴史について調べてみる。 (2時間)
【事後学習】配布された資料で取り上げられた作品をよく読み直し、次回授業までに内容の要約・自分の考えを400-800字程度にまとめてくる。 (2時間)
13 「みんな」から排除されている「わたし」─フランス語圏の文学(A-2-3)(同時双方型授業)
【事前学習】「フランス語圏」と呼ばれる地域がどのくらいあるか、調べてみる。 (2時間)
【事後学習】配布された資料で取り上げられた作品をよく読み直し、次回授業までに内容の要約・自分の考えを400-800字程度にまとめてくる。 (2時間)
14 「わたし」を言葉でどこまで表現できるのか─叫び、どもり、パフォーマンス (A-2-4)(同時双方型授業)
【事前学習】これまでの学習内容を振り返り、第二次世界大戦後までの詩文学の流れをまとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】配布された資料で取り上げられた作品をよく読み直し、次回授業までに内容の要約・自分の考えを400-800字程度にまとめてくる。 (2時間)
15 これまでのまとめと、課題となるレポートの書き方についての説明を行う。残りの時間で最近のフランス詩における一人称の実践について紹介する(A-2-2)(同時双方型授業)
【事前学習】これまでの学習内容を振り返り、知識をまとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】配布された資料で取り上げられた作品をよく読み直し、次回授業までに内容の要約・自分の考えを400-800字程度にまとめてくる。 (2時間)
その他
参考書 安藤 元雄、渋沢 孝輔、 入沢 康夫 『フランス名詩選 (岩波文庫)』 岩波書店 1998年 第1版
マルセル・プルースト 吉川 一義訳 『失われた時を求めて(1)、(2) (岩波文庫)』 岩波書店 2010年 第1版
エミール・バンヴェニスト 『一般言語学の諸問題』 みすず書房 1983年 第1版
成績評価の方法及び基準 レポート(70%)、授業参画度(30%)
レポートを中心に、授業への参画度も考慮しながら総合的に評価します。授業参画度については、授業終了後にその日の授業に対する各自の評価を記述してもらい、これをもとに参画度を評価する。
オフィスアワー Blackboardを通して質問等にお答えします。

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