文理学部シラバスTOP > 文理学部 > 史学科 > 歴史民俗学1
日本大学ロゴ

歴史民俗学1

このページを印刷する

令和2年度以降入学者 歴史民俗学1
教員名 中里亮平
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 史学科
学期 前期 履修区分 選択
授業形態 対面授業
Canvas LMSコースID・コース名称 B147026G7 2024歴史民俗学1(中里亮平・前・木5)
授業概要 歴史民俗学とは歴史を「民俗」という概念からとらえる学問です。この授業ではまず民俗学という学問が誕生した背景について学びます。その後民俗学が対象とするテーマについて具体的なフィールドワークの成果を参照にしながらその歴史と現代的な意義について学習します。
授業のねらい・到達目標 「民俗」とは、いったい何でしょう。民俗芸能・民俗文化財・民俗宗教など、この語を冠した言葉は多用されていますが、ここでいう「民俗」とは、私たちの日常生活のあり方を規定する文化的な事象を指しています。しかし所与のものではなく、「近代」という時代状況の中で発見されたものです。民俗という視点を通して日本、日本人とは何かということを考える視座を養いたいと思います。

この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP2,3及びカリキュラムポリシーCP2,3に対応しています。
・世界諸国の歴史、経済、文化、政治などの背景を理解し、国際社会が直面している問題を人文学の視点から説明することができる(A-2-3)。
・物事を既存の知識にとらわれることなく、人文学的根拠にもとづいて論理的・批判的に考察し、説明することができる(A-3-3)。
授業の形式 講義
授業の方法 講義形式で授業を行います。
授業計画
1 授業全体の計画と方針について解説する。また、写真資料をもとに現代の民俗学の対象について学ぶ。
【事前学習】なし
【事後学習】自身の身の回りにある民俗について整理する (2時間)
【担当教員】中里亮平
【授業形態】対面授業
2 民俗という概念の発生とその背景について学ぶ。その後民俗学が対象とするテーマについて具体的なフィールドワークの成果を参照にしながらその現代的な意義について学習する。
【事前学習】民俗学について自身の考えをまとめる (2時間)
【事後学習】民俗学の歴史的展開について整理する (2時間)
【担当教員】中里亮平
【授業形態】対面授業
3 民俗学が対象とする日本、日本人という存在についてその範囲や内容の時代的変遷などに注目し整理する。
【事前学習】日本、日本人の定義について自身の考えをまとめる (2時間)
【事後学習】日本、日本人の時代的変遷について整理する (2時間)
【担当教員】中里亮平
【授業形態】対面授業
4 古典的民俗学がその対象としてきた概念としてのムラとその現代的様相について、対の概念となるマチと比較しながら学習する。
【事前学習】ムラとマチの違いについて自身の考えをまとめる (2時間)
【事後学習】ムラの現代について整理する (2時間)
【担当教員】中里亮平
【授業形態】対面授業
5 昔話・伝説はなぜ作られ、語られてきたのか。そのこと自体が意味することと民俗学における昔話・伝説研究の意味について学ぶ。
【事前学習】昔話と伝説の違いについて自身の考えをまとめる (2時間)
【事後学習】昔話・伝説の現代的意味について整理する (2時間)
【担当教員】中里亮平
【授業形態】対面授業
6 正月、節分、お盆、など一年を彩る年中行事の発生と歴史的変遷について学ぶ。
【事前学習】自身が昨年参加した年中行事をまとめる (2時間)
【事後学習】日本に定着する年中行事の特徴について整理する (2時間)
【担当教員】中里亮平
【授業形態】対面授業
7 誕生から死まで人の一生の節目となる人生儀礼の発生と歴史的変遷について学習する。
【事前学習】人生儀礼の果たす意味について自身の考えをまとめる (2時間)
【事後学習】人生儀礼の現在について整理する (2時間)
【担当教員】中里亮平
【授業形態】対面授業
8 庶民によって継承・維持されてきた民俗芸能の現在について、文化財や文化遺産などの問題と合わせて学ぶ。
【事前学習】民俗芸能の定義について自身の考えをまとめる (2時間)
【事後学習】民俗芸能の存続には何が必要か考える (2時間)
【担当教員】中里亮平
【授業形態】対面授業
9 俗信の世界にあった妖怪という存在がどのようにして現在のようにキャラクター化され、活用されるになったのか。その歴史と展開をみることで、日本人の俗信の世界を知る。
【事前学習】妖怪の定義について自身の考えをまとめる (2時間)
【事後学習】河童とはどのような存在なのか自身の考えをまとめる (2時間)
【担当教員】中里亮平
【授業形態】対面授業
10 実際のフィールドワークから得られるデータをもとに妖怪の現代的役割について学ぶ。
【事前学習】自身が経験した怪異とその意味について考える (2時間)
【事後学習】妖怪の現代的役割について自身の考えを整理する (2時間)
【担当教員】中里亮平
【授業形態】対面授業
11 東アジアの文化に大きな影響を与えた儒教をテーマに韓国の文化について学ぶことで、東アジアにおける日本文化を考える。
【事前学習】韓国とはどのよう国であるか自身の考えをまとめる (2時間)
【事後学習】儒教とは宗教であるのか自身の考えを整理する (2時間)
【担当教員】中里亮平
【授業形態】対面授業
12 日本と深く関わった台湾。その文化と歴史、日本文化との相違について学習する。
【事前学習】台湾とはどのような国であるか自身の考えをまとめる (2時間)
【事後学習】台湾の歴史についてまとめる (2時間)
【担当教員】中里亮平
【授業形態】対面授業
13 具体的なフィールドワークの成果をもとに、道教という視点から台湾の民俗を学ぶ。
【事前学習】道教について自身の考えをまとめる (2時間)
【事後学習】道教と日本の関係性について整理する (2時間)
【担当教員】中里亮平
【授業形態】対面授業
14 同じ日本にありながら、文化的にも本土と様々な違いを有する沖縄。その歴史と文化について学習する。
【事前学習】沖縄について自身の考えをまとめる (2時間)
【事後学習】沖縄の文化とは日本文化なのか考える (2時間)
【担当教員】中里亮平
【授業形態】対面授業
15 民俗学にとって沖縄とは何であったのかについて整理することで、日本とは何かという問題を再考する。
【事前学習】民俗学とは何だったのか自身の考えをまとめる (2時間)
【事後学習】これまでの授業について復習する (2時間)
【担当教員】中里亮平
【授業形態】対面授業
その他
教科書 使用しない
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 レポート(70%)、授業内テスト(10%)、授業参画度(20%)
オフィスアワー 特になし。メールにて対応します。

このページのトップ