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近代文学講義

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令和2年度以降入学者 近代文学講義
令和元年度以前入学者 近代文学講義2
教員名 堀井一摩
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 国文学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
Canvas LMSコースID・コース名称 C04203A11 2024近代文学講義(堀井一摩・後・水3)
授業概要 本講義は、戦争と植民地を描いた文学を受講生とともに読んでいきます。明治から大正にかけて大日本帝国は対外戦争を通して版図を拡大し、植民地経営を本格化させていきました。本講義は戦争と植民地を描いた文学作品を取り上げて、文学が帝国主義戦争にどのように対峙したのか、植民地の「他者」はどのように文学に表現されたのかという問題を具体的な作品分析を通して考えていきます。さらに、戦争と植民地を読むことを通じて、ナショナリズムや排外主義など現代に通じる問題について理解と考察を深めることを目的とします。
授業のねらい・到達目標 ①批評理論の基本的概念を理解し、文学テクストを分析的に読む力を習得する。
②方法論を自分の関心領域に接続し、応用できるようになる。
③近代文学の文体に親しみ、表現を分析できるようになる。
④近代日本の対外戦争と植民地主義について理解を深める。

この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1,2及びカリキュラムポリシーCP1,2に対応している。
・経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づきつつ,日本文学・日本語学研究の専門性を活用し,自己の倫理観を倫理的な課題に適用することができる。(A-1-3)
・日本文学・日本語学研究の専門性をもって,世界諸国の歴史や政治,経済,文化,価値観,信条などの現状および相互関係を,複数の世界観に立って解釈し説明できる。(A-2-3)
なお、旧カリキュラム(令和元年以前入学者が対象)では、この科目は、文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応している。
授業の形式 講義
授業の方法 ・対面参加が困難な学生については、Canvas LMSのメール機能を用いて、事前に教員に申し出ること。個別事情を勘案し、妥当と判断されれば、zoomによるオンライン受講を認める。許可を得ないままオンライン参加した場合は、原則として【欠席扱い】とされる。

フィードバック方法等については、授業内で指示する。
授業計画
1 ①授業の目標、進め方および成績評価の説明、②戦争文学事始め(A-1-3、A-2-3)
【事前学習】シラバスを読む (2時間)
【事後学習】レジュメを復習し、授業で学んだ概念について整理する (2時間)
【授業形態】対面授業
2 日清戦争を読む:泉鏡花「琵琶伝」(A-1-3、A-2-3)
【事前学習】授業で扱う作品を熟読する (2時間)
【事後学習】授業で学んだ概念について整理し、作品を読み直す (2時間)
【授業形態】対面授業
3 日露戦争を読む(1):櫻井忠温『肉弾』(A-1-3、A-2-3)
【事前学習】授業で扱う作品を熟読する (2時間)
【事後学習】授業で学んだ概念について整理し、作品を読み直す (2時間)
【授業形態】対面授業
4 日露戦争を読む(2):櫻井忠温『肉弾』(A-1-3、A-2-3)
【事前学習】授業で扱う作品を熟読する (2時間)
【事後学習】授業で学んだ概念について整理し、作品を読み直す (2時間)
【授業形態】対面授業
5 日露戦争を読む(3):夏目漱石「趣味の遺伝」(A-1-3、A-2-3)
【事前学習】授業で扱う作品を熟読する (2時間)
【事後学習】授業で学んだ概念について整理し、作品を読み直す (2時間)
【授業形態】対面授業
6 ポストコロニアル批評(1):オリエンタリズム、植民地的主体、自己植民地化について【対面】【講義】(A-1-3、A-2-3)
【事前学習】授業で扱う作品を熟読する (2時間)
【事後学習】授業で学んだ概念について整理し、作品を読み直す (2時間)
【授業形態】対面授業
7 ポストコロニアル批評(2):芥川龍之介「桃太郎」を読む(A-1-3、A-2-3)
【事前学習】レジュメの資料を読む (2時間)
【事後学習】レジュメを復習し、授業で学んだ概念について整理する (2時間)
【授業形態】対面授業
8 朝鮮を読む(1):中西伊之助「不逞鮮人」(A-1-3、A-2-3)
【事前学習】授業で扱う作品を熟読する (2時間)
【事後学習】授業で学んだ概念について整理し、作品を読み直す (2時間)
【授業形態】対面授業
9 朝鮮を読む(2):中西伊之助「不逞鮮人」(A-1-3、A-2-3)
【事前学習】授業で扱う作品を熟読する (2時間)
【事後学習】授業で学んだ概念について整理し、作品を読み直す (2時間)
【授業形態】対面授業
10 台湾を読む:佐藤春夫「魔鳥」(A-1-3、A-2-3)
【事前学習】授業で扱う作品を熟読する (2時間)
【事後学習】授業で学んだ概念について整理し、作品を読み直す (2時間)
【授業形態】対面授業
11 自己植民地化を読む:谷崎潤一郎「陰翳礼讃」(A-1-3、A-2-3)
【事前学習】授業で扱う作品を熟読する (2時間)
【事後学習】授業で学んだ概念について整理し、作品を読み直す (2時間)
【授業形態】対面授業
12 自己植民地化を読む:谷崎潤一郎「友田と松永の話」(A-1-3、A-2-3)
【事前学習】授業で扱う作品を熟読する (2時間)
【事後学習】授業で学んだ概念について整理し、作品を読み直す (2時間)
【授業形態】対面授業
13 植民地暴力を読む:芥川龍之介「人を殺したかしら?」(A-1-3、A-2-3)
【事前学習】授業で扱う作品を熟読する (2時間)
【事後学習】授業で学んだ概念について整理し、作品を読み直す (2時間)
【授業形態】対面授業
14 南洋を読む:中島敦「マリヤン」(A-1-3、A-2-3)
【事前学習】授業で扱う作品を熟読する (2時間)
【事後学習】授業で学んだ概念について整理し、作品を読み直す (2時間)
【授業形態】対面授業
15 質疑応答とレポートの作成・提出(A-1-3、A-2-3)
【事前学習】レポートを作成する (2時間)
【事後学習】講義全体を通して学んだ小説分析の手法を確認する (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 青空文庫を利用して読んできてください。青空文庫にないものに関してはCanvas LMSを通して共有します。
授業ではプリント教材を配布します。
参考書 授業の中で適宜紹介します。
成績評価の方法及び基準 レポート(60%)、授業参画度(30%)、小課題(10%)
授業参画度はリアクションシートで評価します。
授業で取り上げる作品について小課題(解釈課題)を一題出します。
対面授業に参加できない場合は、オンラインで課題やリアクションシートを提出してもらい、対面参加者と同じ基準で平等に評価します。
オフィスアワー 水曜4限と木曜3限、7号館4階堀井研究室にて、あるいはメールで質問を受け付けます。
メールアドレスは初回の授業でお知らせします。

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