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現代日本語学講義2

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令和2年度以降入学者 現代日本語学講義2
令和元年度以前入学者 現代日本語学2
教員名 井上優
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 国文学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
Canvas LMSコースID・コース名称 C04503A14 2024現代日本語学講義2(井上優・前・金3)
授業概要 この授業では「対照研究」の観点から日本語の特徴について考える。対照研究は、複数の言語を「比べて考える」ことを通じて、各言語の特性を明らかにするとともに、各言語を相対化する(公平に見る)ための第三者的な視点を見出す研究である。第1回~第9回では、対照研究の考え方について述べるとともに、わかりやすい研究の事例を紹介する。第10回~第14回では、日本語についてよく言われることを対照研究の観点から再検討し、実際にはどのような見方が妥当であるかを考える。トピックとしてとりあげるのは、文法、意味、語彙、コミュニケーションに関わることがらである。とりあげる言語は日本語(方言を含む)、中国語、英語、韓国語だが、中国語・韓国語に関する知識は必要ない。
授業のねらい・到達目標 日本語に対する固定的なイメージにとらわれずに、第三者的な視点から「日本語とはどのような言語か」について考えられるようになる。

この科目は、旧カリキュラム(令和元年度以前入学者)では、文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応している。
新カリキュラム(令和2年度以降入学者)では、文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1,2及びカリキュラムポリシーCP1,2に対応している。
・経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づきつつ、日本文学・日本語学研究の専門性を活用し、自己の倫理観を倫理的な課題に適用することができる。(A-1-3)
・日本文学・日本語学研究の専門性をもって、世界諸国の歴史や政治、経済、文化、価値観、信条などの現状および相互関係を、複数の世界観に立って解釈し説明できる。(A-2-3)
授業の形式 講義
授業の方法 ・第1回はオンデマンド型授業の形で実施する(教材は Canvas LMS に掲載)。第2回以降は対面による講義形式でおこなう。
・授業に関する連絡、資料の配布、課題・レポートの提出は Canvas LMS でおこなう。
・配布資料を用いて授業をおこなう。
・配布資料は授業の3日前までに Canvas LMS で配布するので、事前にダウンロードあるいは印刷して教室に持参すること。(資料の映写はおこなわない。)
・毎回、授業の内容をふまえて考えたことをまとめる課題を出す。フィードバックは授業内でおこなう。
・質問は随時受けつける。
・遠隔授業はおこなわない。やむをえない理由により一定期間対面授業に参加できない場合は別途課題を課して対応する。
履修条件 ・第2回授業までに Canvas LMS に自己登録すること。(第2回授業までに自己登録されていない場合は、受講を認めない。)
・第2回授業までに最低1回は出席すること。(第1回・第2回ともに欠席した場合は、やむをえない事情による場合を除き、受講を認めない。)
授業計画
1 対照研究とは何か(1) 「比べて考える」ことの意義
(A-1-3)(A-2-3)
【事前学習】配布資料を読み、内容を確認するとともに、疑問点・不明点を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容をふまえ、配布資料をもう一度よく読み、内容を正確に理解する。 (2時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
2 対照研究とは何か(2) 対照研究は何をめざすか
(A-1-3)(A-2-3)
【事前学習】配布資料を読み、内容を確認するとともに、疑問点・不明点を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容をふまえ、配布資料をもう一度よく読み、内容を正確に理解する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 対照研究のタイプ(1) 分析型(分類整理型)
(A-1-3)(A-2-3)
【事前学習】配布資料を読み、内容を確認するとともに、疑問点・不明点を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容をふまえ、配布資料をもう一度よく読み、内容を正確に理解する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 対照研究のタイプ(2) 統合型(類型設定型)
(A-1-3)(A-2-3)
【事前学習】配布資料を読み、内容を確認するとともに、疑問点・不明点を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容をふまえ、配布資料をもう一度よく読み、内容を正確に理解する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
5 対照研究のタイプ(3) 関連づけ型
(A-1-3)(A-2-3)
【事前学習】配布資料を読み、内容を確認するとともに、疑問点・不明点を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容をふまえ、配布資料をもう一度よく読み、内容を正確に理解する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 事例研究(1) 方言の対照研究
(A-1-3)(A-2-3)
【事前学習】配布資料を読み、内容を確認するとともに、疑問点・不明点を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容をふまえ、配布資料をもう一度よく読み、内容を正確に理解する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 事例研究(2) 日本語と韓国語の過去形の使い方
(A-1-3)(A-2-3)
【事前学習】配布資料を読み、内容を確認するとともに、疑問点・不明点を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容をふまえ、配布資料をもう一度よく読み、内容を正確に理解する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 事例研究(3) 「スル的言語」と「ナル的言語」
(A-1-3)(A-2-3)
【事前学習】配布資料を読み、内容を確認するとともに、疑問点・不明点を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容をふまえ、配布資料をもう一度よく読み、内容を正確に理解する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 事例研究(4) 日本語と中国語のコミュニケーション
(A-1-3)(A-2-3)
【事前学習】配布資料を読み、内容を確認するとともに、疑問点・不明点を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容をふまえ、配布資料をもう一度よく読み、内容を正確に理解する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 対照研究から見た日本語(1) 日本語は「特殊な言語」か
(A-1-3)(A-2-3)
【事前学習】配布資料を読み、内容を確認するとともに、疑問点・不明点を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容をふまえ、配布資料をもう一度よく読み、内容を正確に理解する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 対照研究から見た日本語(2) 日本語は「あいまい」か
(A-1-3)(A-2-3)
【事前学習】配布資料を読み、内容を確認するとともに、疑問点・不明点を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容をふまえ、配布資料をもう一度よく読み、内容を正確に理解する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 対照研究から見た日本語(3) 日本語は「高コンテクスト」か
(A-1-3)(A-2-3)
【事前学習】配布資料を読み、内容を確認するとともに、疑問点・不明点を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容をふまえ、配布資料をもう一度よく読み、内容を正確に理解する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 対照研究から見た日本語(4) 日本語は「外来語を好む」か
(A-1-3)(A-2-3)
【事前学習】配布資料を読み、内容を確認するとともに、疑問点・不明点を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容をふまえ、配布資料をもう一度よく読み、内容を正確に理解する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 対照研究から見た日本語(5) 日本語は「ナル的言語」か
(A-1-3)(A-2-3)
【事前学習】配布資料を読み、内容を確認するとともに、疑問点・不明点を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容をふまえ、配布資料をもう一度よく読み、内容を正確に理解する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
15 まとめ:「比べて考える」ことの意義
(A-1-3)(A-2-3)
【事前学習】配布資料を読み、内容を確認するとともに、疑問点・不明点を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】期末レポートをまとめる。 (4時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 教科書は使用しない。毎回プリント配布。
参考書 井上優 『相席で黙っていられるか―日中言語行動比較論―』 岩波書店 2013年 第1版
角田太作 『世界の言語と日本語―言語類型論から見た日本語―(改訂版)』 くろしお出版 2009年 第1版
池上嘉彦 『日本語と日本語論』  ちくま学芸文庫 2007年 第1版
成績評価の方法及び基準 レポート:授業全体を通じて考えたことをまとめる期末レポートを課す。(40%)、授業参画度:毎回の課題の提出状況と内容で評価する。(60%)
オフィスアワー 火曜3限。メールによる質問は随時受け付ける。

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