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社会学特殊講義Ⅳ

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令和2年度以降入学者 社会学特殊講義Ⅳ
教員名 濱本真一
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 社会学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業の形態 全て対面授業
Canvas LMSコースID・コース名称 G097072X8 2024社会学特殊講義Ⅳ(濱本真一・後・火2)
授業概要 【教育社会学の基礎】
本講義では、教育社会学の基礎理論を学修し、教育に関係する現象を社会学的にとらえる方法を身に着ける。詳細は授業の特設ページを参照。
授業のねらい・到達目標 【授業のねらい】
教育社会学は、教育に関する事象を社会学的に観察し、そのメカニズムを説明、または問題点を指摘する学問である。教育社会学の対象領域は多岐にわたるが、本講義ではそれらを俯瞰し、それぞれの基礎を学修することで、各領域に特有の考え方を理解すると同時に、通底する問題のとらえ方を理解する。さらに、教育に関する現象に対してデータをもって実証的に把握する方法を身に着ける。

【到達目標】 DP5/CP5
・現代社会における学校・学校教育の意義を説明できるようになる A-5-2
・教育に関する事象について批判的に検討できるようになる A-5-2
授業の形式 講義
授業の方法
  • 教科書各章(順番は授業計画欄を参照)を事前に読み内容を把握したことを前提に、各トピックに関する解説および議論を交えて進める。
  • 事前に必要な資料はCanvas等を通じて授業日の概ね2日前までに配布する。
  • 内容に関して不明な点があれば、授業時間中にこたえていく
履修条件
  • 必須の条件は無いが高校1年生程度の国語・数学、および世界史・日本史の基礎知識を前提とする。
  • 本科目は社会学科のいくつかの科目と相互に関連があるため併せての履修を推奨する。具体的な科目は授業の特設ページを参照。
  • 単位を必要としない聴講をする場合は、履修者の学習の妨げにならないよう注意すること。
  • 相互履修を認める。学習意欲の高い学生の受講を歓迎する。
授業計画
1 イントロ:教育社会学となにか
【事前学習】シラバスを確認し進行を理解する (1時間)
【事後学習】教科書を用意して全体を通読しておく (3時間)
2 データでみる教育
【事前学習】教科書2章を読み要点をまとめる (2時間)
【事後学習】e-statから自らの関心にしたがってデータを取得し、まとめる (2時間)
3 教育制度
【事前学習】教育基本法の前文を読みその理念に対する意見をまとめる (2時間)
【事後学習】各自必要な学習を定義して取り組む (2時間)
4 学校と学校化社会
【事前学習】教科書5章を読み要点をまとめる (2時間)
【事後学習】各自必要な学習を定義して取り組む (2時間)
5 カリキュラム
【事前学習】教科書6章を読み要点をまとめる (2時間)
【事後学習】各自必要な学習を定義して取り組む (2時間)
6 教室の相互作用
【事前学習】学習指導要領について調べる (2時間)
【事後学習】各自必要な学習を定義して取り組む (2時間)
7 高等教育
【事前学習】教科書10章を読み要点をまとめる (2時間)
【事後学習】各自必要な学習を定義して取り組む (2時間)
8 教育とジェンダー
【事前学習】教科書12章を読み要点をまとめる (2時間)
【事後学習】各自必要な学習を定義して取り組む (2時間)
9 学力と階層 
【事前学習】教科書7章を読み要点をまとめる (2時間)
【事後学習】各自必要な学習を定義して取り組む (2時間)
10 教育と社会階層 
【事前学習】教科書3章を読み要点をまとめる (2時間)
【事後学習】各自必要な学習を定義して取り組む (2時間)
11 就職と学歴 
【事前学習】教科書11章を読み要点をまとめる (2時間)
【事後学習】各自必要な学習を定義して取り組む (2時間)
12 メディアと若者文化
【事前学習】教科書9章を読み要点をまとめる (1時間)
【事後学習】各自必要な学習を定義して取り組む (3時間)
13 教育格差の数理モデル
【事前学習】教育格差について自らの意見をまとめる (1時間)
【事後学習】各自必要な学習を定義して取り組む (3時間)
14 教育社会学の理論展開
【事前学習】教科書1章を読み要点をまとめる (2時間)
【事後学習】各自必要な学習を定義して取り組む (2時間)
15 総合討論 
【事前学習】課題文献を読み自らの意見をまとめる (2時間)
【事後学習】各自必要な学習を定義して取り組む (2時間)
その他
教科書 髙橋均(編著) 『想像力を拓く教育社会学』 東洋館出版 2021年 第1.3版
参考書 中村高康・松岡亮二 『現場で使える教育社会学――教職のための「教育格差」入門』 ミネルヴァ書房 2021年
中澤渉 『日本の公教育――学力・コスト・民主主義』 中公新書 2018年
中村高康 『暴走する能力主義――教育と現代社会の病理』 ちくま新書 2018年
エミール・デュルケム(古川敦 訳) 『教育と社会学』 丸善 2022年
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【参考書備考】
・類書・良書は適宜紹介するので、書店や図書館で実際に中身を眺めてほしい。
・同じ内容でもテキストによってさまざまな説明の仕方があるので、自分の肌に合うものを積極的に探して見つけてほしい。
「自分はどのように説明されれば理解できるのか」を見つけることも、大学で身に着けるべき重要なスキルである。
成績評価の方法及び基準 レポート:期末レポート(90%)、授業参画度:議論の貢献度(10%)
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【成績評価備考】
  • 授業中の議論の貢献度に加点する
  • 『社会学評論スタイルガイド』が示す引用のルールを遵守していないレポートは受理しない。
オフィスアワー 原則火曜4限:本館研究室(来室の際には事前連絡があると確実)
備考
  • 自主学習を前提とした授業である。授業外学習の内容と所要時間は授業計画欄に記載したが、これらはあくまでも目安である。「指定された時間だけ言われたことをやっておけばOK」というような受動的・短絡的思考に陥ることなく、自ら設定した目標に向かって必要な学習を自ら定義し、主体的に取り組んでほしい。

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